恋の詩『霧中』
『霧中』
あなたの方が 不安そうな顔をしてる
あの霧の向こうになにが有るのかなんて
あたしだって知らないよ
ゆるやかな恋をしていると思い込んでた
あなたを愛して 愛されて
お互いを大事にして いつか
一緒に暮らすようになるんだって
あたしがいけなかったの?
気がつくと 岸も見えない急流の中で
呼吸も出来なかった
あたし達はただ
溺れるように流されていって
霧深い中洲の上で呆然としてる
こんな所まで来ちゃうなんて思わなかったね
あなたの手を離さなかったこと
怒ってる?
これからも離さないと決めたこと
怒ってる?
そんなに あのこが好きだったの?
あたしだって ずぶ濡れだよ
でも
あなたの方が 寒そうな顔をしてる
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一発ぶん殴るといいと思う。