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腐っても異世界  作者: 椿カズヲ
1/6

腐っても転生した

小さい頃から本を読むのが好きだった。

いろんな知識、物語それが俺の唯一すがれるものでこの腐りきった世界を潤して色付けてくれるからだ。

ただ間違いがあるとすれば、いいや、運命があるとすればそれは自身もこの腐った世界に塗り替えられてしまったこと。


腐男子としてな!


そして腐った世界でさらに腐りきった俺はどっぷり沼に浸かりウハウハなモブ人生を遂げた訳だが。

ラノベでよく見る展開だが俺も異世界転生俺強い物語大好きだ、まぁそううまくはいくはずもない、はずも、ないのだそう思いたい。


何故か転生したら腐った俺は異世界ファンタジーに連れてこられてた。

新しく赤ん坊として生まれたわけだ俺は


最初は動揺した、何せ俺は吸血鬼の王女の息子であり魔王の息子でもあるのだ。

だってこんな、うそだろ?

嘘だと思うだろ?

吸血鬼存在すんのかよ!

更に魔王!勇者×魔王見れちゃうの?ねぇ見れちゃうの?吸血鬼見れちゃうの?魔族ってだけでコーフンしてしまうやないか!

それにエロフまちがえたエルフやら獣人やらいるみたいじゃないですか?神様~‼ありがとう過ぎる、死んでよかった~‼

幼く純粋であるはずの赤ん坊がとんでもないことを考え手微笑むのだ。



(みさき) 鶴技(つるぎ)は転生しアスラ・キングスメアと言う名前に変わった。


彼は気づいていない、自分が世界より今世紀最悪の新たな魔王候補と恐れられ大陸全体に名が知れ航っていること。

両親からは次期魔王と期待されていること。

部下たちが赤ん坊の姿でさえもその美しさに死にかけていること。


そんなことも自分の立場さえも欲望のみに突っ走り考えていない愚か者の新たな転生者がこの世界で生まれたのである。


何はともあれ早く成長して同じ転生者の腐女子と語らいたい。何もかもぶちまけたい。そとの世界をみたい。


「ファンタジーBLください‼」


あっ声に出てた。


気づけば俺は絶世の美女に抱かれていた、金髪に赤い瞳そして何より大きな大きなおっぱい。

この人が俺の母親だ。

驚愕の表情を浮かべている

そりゃそうだ赤ん坊の第一声がこれって酷すぎるよね?

母は俺を抱き抱えたまま見る見る涙目になるきれいな顔がぐしゃぐしゃに、なるわけない、きれいな涙目だ見とれていると大声で叫んだ

「わらわの息子が喋ったアアアアアアアアア!」

歓喜の涙だった、とりあえずドン引きして泣いてなくてよかったと胸を撫で下ろした

部屋めがけて何かが急速に飛んでくるのを感じ取った

半壊する部屋、そこにいたのは魔王

似たようなうるうるの涙目をしていらっしゃる

あっ、これ来る

「我の息子が喋ったアアアアアアアアア!」

ですよねー二人で号泣

魔王というのでゴツいやつを思い浮かべるがこれもまた美形だ、解せぬ、最強の魔族が美男子とかありがとうございますだけど!

側近の悪魔も吸血鬼メイドも執事も揃って涙を流しながら拍手して祝福の言葉を言っている

何だか可愛い奴等だ、憎めないしとても魔族の光景ではないが取り合えず俺は恥ずかしいから穴があったら飛び込みたい。

母の胸のなかは最高ですけども。


これからどうなることやら、望むならばモブとしてこの世界でもウハウハな薔薇色モブ人生を送りたい。

やってしまった感

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