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19.高校生活

※十五か月ほど時間が経過しています。


 二年の一学期が始まって、最初の金曜日の放課後。

 クラスメイトたちの顔と苗字はだいたい覚えたが、それでも俺は、積極的に交友関係を広げようとは思わず、一年から同じクラスだった松原浩平と教室でだべっていた。

 一年の頃と違って、始業式の翌日から授業は通常運転だったが、それでも普通科だったから放課後の自由を謳歌できた。

 「週末だし、どっか遊びに行こうぜ?」

 松原は、バイトが無い日は結構な頻度で俺を遊びに誘う。クラスで、というより学校で浮いてしまっている俺を心配して、俺とつるんでくれているのかも知れない。俺は一年の頃ちょっとトラブルがあって、特殊科から普通科に転科していた。そのトラブル自体、俺に責任は無いのだが。

 松原は、女より男友達と遊ぶのが好き、という手合いでも無く。女好きを公言していて、バイトの絡みで県下の女子高生事情に詳しいらしいのだが、だからと言ってナンパに勤しむということも無かった。

 「榊君たち、暇なの?」

 連れ立って教室から出て行こうとしたところで、クラスの女子から声を掛けられた。

 振り向くと、女子が二人、微笑を浮かべてこちらを伺っていた。名前は確か、高梨みゆきさんと遊佐仁美さん……だったかな。女子の下の名前まで覚えているあたり、俺も普通の男子だなと自嘲した。

 「うん、暇、暇。二人も一緒に遊びに行く?」

 松原は両手を広げて、大げさに歓迎の意を表した。積極的にナンパはしないが、機会は逃さない男だった。

 高梨さんは、チラと遊佐さんを見て。遊佐さんは小さく頷いた。

 「いいわね。どこに行くの?」


 そもそも計画を立てていたわけでもなく。

 おそらく松原はゲーセンにでも行くつもりだったのだろうが、女子二人を誘った手前、どこに行こうかと思案した挙句。とりあえず駅前のファストフード店に行こうと言い出した。お喋りして終わりでもいいし、どこか他に行きたいところでもあればと会話から探るつもりなのだろう。

 「えっと、二人とも徒歩でいいのかな?」

 校舎を出たところで、二人に尋ねる。通学手段の確認の意味だ。俺も松原も電車通学で、駅からは徒歩だった。

 「ええ。あたしたちは寮生だから」

 「そうなんだ」

 この学校には結構遠方から来ている生徒もおり、男女とも寮が用意されていて、女子寮は学校の隣にあった。ちなみに男子寮は、少し離れた場所にあるらしい。俺も自宅は比較的遠い方だったが、電車での便が良くて、自宅から通学していた。松原の家はそんなに遠くは無いみたいだが、同じ駅を利用していた。

 学校から駅までは徒歩十五分程度で。バスもあったが、急ぎでかつタイミングよく来たりしなければ利用することは無かった。

 授業のこととか話しながら駅前まで歩いて。いくつかあるファストフード店を眺めて、彼女らを窺う。

 「うん……ドーナツがいいかな」

 高梨さんの一言で、行き先はドーナツ屋のチェーン店に決まった。


 四人それぞれ注文した品を受け取って、入り口付近の席を陣取った。

 「それで……わざわざ声を掛けてきてくれたのは、何かあるのかい?」

 松原が、俺が思っていたことを口にした。

 遊びに行く先の希望を聞いているようにも取れるが、そういう意味では無く。松原もただ逆ナンされたとは思ってないのだろう。

 高梨さんは笑みを零した。

 「ちょっと、お話しがしたかったのよ。ね、仁美」

 高梨さんは遊佐さんに目配せして。遊佐さんはコクリと頷いた。

 二人を見て、松原はため息を吐いた。恐らく、彼女ら二人とも、俺の方を見たからだろう。俺に、何か聞きたいことでもあるのか。

 「榊君って……最初は特殊科だったのよね?」

 興味本位か知らないが、その話を聞きたいのか。あまり愉快な話では無いのだが。

 「そうだよ。そして、俺の家がごく普通の一般家庭だからか、絡んでくるバカどもが何人か居てね。何度も無用のトラブルを引き起こされてさ。得るものは無いかなと普通科に転科したんだよ」

 ここで言っている一般家庭とは、特殊な社会的地位とか、高い財力とか、有力者との縁故などが無い家、という意味合いで。

 うちの高校には、特殊科──特殊人材育成科という学科があって。基本的には有力者に仕える者を育成するところで、家柄もそこそこ良い連中か、有力者の縁者が入るところだったのだ。俺の家は、そういうところとは縁が無かったのだが、俺個人と親しくしている土原さんが後見人となって、俺は入学が出来たのだ。

 「でも、一般家庭の人って、特殊科には入れないんでしょ?」

 なんとなく。彼女の論点が見えてきた。

 そしてそれは、松原にも判ったらしい。

 「高梨さんの興味って、そういうこと?」

 松原もあえてぼかしているが。恐らくは後見人のことなのだろう。

 高梨さんは片眉を上げた。

 「やあね。あたしの興味は榊君個人に対してだけよ。ただ……仁美がね、個人的に調べていることがあって。今は言えないけど、榊君に力を貸して欲しい事案があるのよ」

 遊佐さんは、俺と松原に注目されて。恐縮したように俯いて、コーヒーを口にした。

 それ以上は、遊佐さんからは何も情報は得られないと見て取ったのか、松原は気を取り直したように、意地の悪そうな笑みを浮かべた。

 「高梨さんは、榊に興味があるんだ」

 その言い方に、思わずミルクティーを噴き零した。さっきは敢えてスルーしたのに。

 「ええ、そうよ」

 高梨さんは照れるでも無く。堂々と俺を見つめた。

 真意は測りかねたのだが、そういう言い方をされて。無心を装ったのだが、恐らく赤面してしまっているだろう。

 気を落ち着けようと、再度ミルクティーを口にするが、

 「榊君って、彼女とか居るの?」

 狙ったようにそう言われて。また噴き零してしまった。

 その様子を見て、高梨さんも噴出した。わざとかよ。

 「特定の彼女……とか居ないよ」

 そう。特定の彼女と呼べる人は居ない。ちょっと特殊な状況だったのだが、それを説明する気も無く。

 「じゃあ……あたしと付き合わない?」

 「げほげほっ」

 突飛な展開に、思わず咽る。

 俺で遊んでやがるな、この女。

 「……俺、好きな人は居るから」

 「へぇ。お前、そういうの興味無いって言ってたのにな。昔から彼女は居ないって言ってたし」

 何故か松原まで食いついてきた。

 「それって、うちの学校の生徒?」

 「いや……他所の高校だよ」

 そう。俺が好意を持っていて親しくしている相手は全員他所の高校に通っていた。

 「初耳だな。ひょっとして、電車通学中に見初めたとか?」

 「いや、違くて……」

 「あ、ひょっとしてこの中にいたりする?」

 松原は俺の話を全然聞かず。鞄から雑誌を取り出した。

 「タウン誌?」

 高梨さんはそっちに興味を惹かれた様子。

 「そそ。俺、バイトでこれに携わってるんだよ」

 松原は俺に構わずページを開く。

 差し出されたページを高梨さんと遊佐さんが覗き込んで。

 「「ぷっ」」

 二人して噴出した。

 「何よこれ?」

 「タイトル通りだよ。県内美少女図鑑。県下の女子高校生から選りすぐって、かわいい子を載せてるんだよ。もちろん、記者の好みが多分に入ってるけどさ」

 松原は雑誌を俺の方に向けた。

 「んで、お前の思い人はこの中に居たりする?」 

 「居ないだろ」

 俺は見もせずに即答した。

 「そもそも、そういうのって本人の許諾が無ければ載せられないのだろう?」

 彼女らが、そういうのを許諾するとは思えなかった。

 俺は動揺を隠そうと、ドーナツを頬張った。

 「……鋭いな。そうなんだよ。俺を含めたバイトの情報源からの一押したちはこぞって許諾してくれないんだよね」

 言いながら、松原はまた鞄をごそごそと漁って、何やらファイルを取り出した。

 「んで、載せれなかった本命たちの資料はこっちにあるんだ。集められた情報からの、俺のお勧めはこのページの子たち」

 お勧めって、お前は。女性たちの写真見せてお勧めとか、どこぞのお店かよ。

 それでも差し出されたファイルの中身を見て。

 「ごふっ……ごほごほっ」

 俺はドーナツを口にしたまま、派手に咽てしまって。口から飛び出さないように我慢したら、鼻に入ってしまった。

 俺は慌ててハンカチで顔を押さえて鼻をすすった。

 「おっ。この中に本命が居るんだな?」

 松原はニヤニヤして、俺を見ていた。

 そう、居る。しかし、どうして、全員揃って? 松原は気付いていないみたいだから、ひょっとして出身中学とか調べてないのか?

 俺の様子に、高梨さんたちも興味を惹かれた様子で、そのファイルに目を通した。

 そして。何故か遊佐さんの目付きが険しくなった。

 高梨さんは、書かれている情報に目を通して、首を傾げた。

 「何、この二つ名は? 『可憐な文学少女』とか」

 何だそれ?

 「ああ。それ、俺が勝手に付けただけだよ。『可憐な文学少女』は、立ち居振る舞いが儚げという噂で、最近何か文系の賞を受賞したらしくてさ」

 そう言えば。昨年末、神林さん本人から受賞話を聞いた覚えがある。

 「他のは?」

 「他は……『スポーツ界のニューヒロイン』は、そのまんまだな。新聞とかでそんな風に書かれてるからね」

 音葉は、一年にして空手の全国大会で準優勝を果たして。その容姿も相俟って、一部のメディアで騒がれていたっけ。

 「『女帝』は……うちの特殊科の連中だったら知ってる家の人なんだが。すげー金持ちってだけじゃなくて、色々と力もあるらしくて。昔はそのことは隠していたらしいんだが、今では隠すことなく存分に使っているらしくてさ。だから、女帝」

 松原の説明に、遊佐さんは無表情を装っていたが、やはりどこか様子がおかしかった。土原さんに対して、何か思うところでもあるのだろうか? 遊佐さんが何かを調べていて、俺に力を貸して欲しいと言う事案。後見人の情報。──そのあたりか。

 「『クールビューティ』は逸話があってさ。今年うちを卒業してすぐメジャーデビューした、バンドのボーカルやってるナオトさんって聞いたことぐらいはあるだろ? あのバレンタインで伝説を打ち立てた人」

 そういえば、今年の二月はすごい騒動になってたっけ。

 「そのナオトさんが、卒業前にこの楠見さんを落とそうとしたらしいんだけど、冷たくあしらわれてショックを受けてたって話を聞いたんだよ。だから、その二つ名を付けたんだ」

 へぇ。そんなことがあったんだ。それは初耳だった。この前会った時は、何も言われなかったのだが。まぁ、わざわざそんな話を俺にする意味は無いか。

 などと考えていると。

 「そのクールビューティさんが、こっち見てるんだけど」

 遊佐さんがポツリと漏らした。

 彼女の視線を追うと、店の外から楠見さんがこっちを覗いていた。

 「げほげほっ」

 思わず咽てしまった。にこやかに睨まれていたのだ。今の状況、妙な誤解をさせてしまったか。

 弁解した方がいいかな、と席を立つ。

 「榊、止めとけって。今の話、聞いただろ?」

 松原の中では、あくまで通りすがりに見初めた相手、ということになっているのか。

 俺は大丈夫だと手を振って、店から出て。楠見さんの前まで歩く。

 「……やあ」

 様子を伺う意味で、軽く笑顔で挨拶。多分、不自然にひきつった笑顔になってしまっているんだろうな。

 楠見さんは、腰に手を当てて、片眉を上げて。そして噴出した。

 「もう、智哉ったら。浮気は感心しないわよ?」

 彼女は俺を見て。そして、ドーナツ屋の方を見た。

 そちらを窺うと、松原たちは窓に張り付いてこっちを見ていた。

 「これは……見せ付けておいた方がいいのかな」

 彼女は一人ごちて。俺の首に、抱きつくように両手を回した。

 「ちょっ、楠見さん……?」

 唐突のことに、焦っていると。

 「ちょっと待ったーーー!」

 どこからともなく、音葉の声。

 見ると、音葉がすごい勢いでこちらに向かって走って来ていて。

 楠見さんは手を離すと、俺の後ろに隠れた。

 音葉は俺の手前でジャンプして。空中で縦に回転して、浴びせ蹴りを繰り出してきた。

 背後には楠見さんが居るから、俺は避けることも出来ず。両手をクロスして、音葉の蹴りを受け止めた。その勢いに、思わず片膝を着いてしまう。

 音葉は振り下ろした脚で逆に反動を付けて、仰け反って。後方に回転して、俺の目の前に着地した。

 「何やってるのよ?」

 それは俺の台詞なんだが。

 音葉は俺を睨んで、そして俺に抱きつくようにして、俺越しに背後の楠見さんを捕まえた。

 「あら。奇遇ね」

 楠見さんはすっとぼけて。だけど、音葉の目付きに降参して両手を小さく上げた。

 「浮気防止の策よ」

 彼女はそう言うと、ドーナツ屋の方を指差した。

 そちらを見ると。松原が店を出て、心配そうにこっちを伺っていて。

 高梨さんと遊佐さんも、店から出て来た。

 「……へー。智哉、堂々と浮気してたんだ?」

 「い、いや、だからそういうんじゃなくてさ……」

 もう俺はしどろもどろで。

 「浮気、してたんだ……」

 背後からポツリと声。

 振り向くと、悲しげに俯く神林さんが居た。どこから現れたんだ?

 「いや……あの……その……」

 何が何やら判らず、俺はただ慌てふためいて。

 そして、暫くオロオロしていたら。

 ──唐突に、三人が笑い出した。

 俺には訳が判らず。

 楠見さんが、俺の肩をポンと叩いた。

 「ああ……面白かった。元々、今日集まる予定でいてね。土原さんから、智哉が浮気してるって連絡受けて。皆で様子を見に来たのよ」

 駅のロータリーから、見慣れた長いリムジンがこちらに向かってきて、目の前で停まった。

 そして、ドアが開いて。中から土原さんが降りて来た。その手には、スマホが握られていて。俺はようやく事態を理解した。

 俺は土原さんから、特殊な携帯電話、の様なものを持たされている。それは、常時こちらの情報が土原さんのところへ送られる仕組みになっていて。GPS機能もあり、周囲の会話内容もデータ化されて送られており、俺が何処でどんな会話をしているか、全て土原さんには筒抜けの状態だった。以前俺が、無用なトラブルに巻き込まれたことを心配して、渡されたものだった。プライバシーは無くなるが、最近は気にならなくなっていた。

 「智哉。今日は皆集まれたのだから、あなたも一緒に来て。どうせ明日はうちに来る予定だったのだから、そのまま泊まっていきなさい」

 皆の前で堂々とそう言われて。俺はため息を吐いた。

 「そういうことだから、悪い、今日はここで」

 俺は松原から自分の鞄を受け取った。店を出る際、持ってきてくれたのだ。

 訳が判らず呆然としている松原は、ただ諤々と頷いていた。

 俺は高梨さんと遊佐さんに手を振って、土原さんの車に乗り込んだ。


 「一人……私のことを睨んでいたわね」

 膝の上で端末を弄りながら、土原さんがポツリと零した。

 「気付いていたのか」

 俺は肩を竦めた。

 「彼女は遊佐さんって言うんだけど。俺の後見人が土原さんだと知って、俺に近付いてきたみたいだ」

 報告する俺の言葉に、音葉が鼻で笑った。

 「なぁんだ。てっきり智哉に気があるんだとばかり思って、心配しちゃったじゃないの」

 「あら。もう一人はそうみたいだけど?」

 土原さんは端末を弄って。先ほどの俺たちの会話を再生した。

 『高梨さんは、榊に興味があるんだ』

 『ええ、そうよ』

 『榊君って、彼女とか居るの?』

 『特定の彼女……とか居ないよ』

 『じゃあ……あたしと付き合わない?』

 『げほげほっ』

 車内がシーンと静まり返って。

 そこで音声を切られたら勘違いされちゃうだろうと文句を言おうとしたが、それより早く音葉にヘッドロックを極められて何も言えなくなってしまった。

 「と~も~や~」

 音葉のその怒り方が懐かしくて。俺は一瞬痛みを忘れてしまう。

 それが判るただ一人の仲間は、ぷいっと横を向いてしまった。

 「さりげにフリー宣言?」

 楠見さんからも突っ込まれる。

 「いてて……いや、だからさ……その後ちゃんと、好きな人はいるからと断ったんだってば」


 翌月曜の朝。

 教室に入ると、松原と高梨さんが顔を突き合せていて。俺に気付くと二人して微妙な視線をよこした。

 「おはよう」

 俺は何事もない風に、普通に挨拶して。自分の席まで歩いたのだが。

 「おおおおはよう、じゃねぇよ!」

 二人にすごい勢いで詰め寄られた。

 「何か? 今日は女帝ん家からの登校か? あぁん?」

 土原さんの家に泊まる、という事態が色々と想像を逞しくさせているらしい。そんな色気のある話じゃないのだが。

 「いや、昨日は家に帰ったよ」

 「昨日は、って。二泊したんだ」

 高梨さんも興奮気味に、食いついてきた。

 「彼女居ないって、嘘だったの?」

 「いや、だから。特定の彼女は、居ないって。そう言っただろ?」

 言葉の機微が伝わっていないのか。

 そもそも、親しくさせて貰ってはいるが、俺たちは別に付き合っている訳じゃ無いし。

 「じゃあ、あなたが好きな人ってのは?」

 「あの四人のことだよ」

 俺の返事に高梨さんは、右手をピストルの形にして自分のこめかみに突き立てて、弾を撃つアクションをした。某掲示板のAAみたいだな。

 「あの人たちは、榊のことをどう思っているんだ?」

 松原も興味津々な様子で。

 「それは……四人とも俺に好意を寄せてくれてるみたいだけど」

 俺の返事に、松原も手をピストルにしてこめかみに当てて、発射アクションをした。

 そして、松原は俺の胸倉を掴んだ。

 「榊この野郎! ずっと彼女居ない仲間だと思ってた俺の純情を返せ!」

 「知らんがな」

 教室で堂々とそんな騒動を起こされてしまったものだから、その日から俺の二つ名は『四又男』になってしまった。

 後から聞いた話だが、このとき遠く離れた某私立高校では、土原さんの笑いが暫く治まらなかったらしい。


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