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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
壱なる門と二人目の転生者
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レン 再来 二人目の転生者

作者:「最近、主要キャラがブレブレ」

レン:「まあ、そんなこともあるさだって皆まだ若いし、そういうお年頃だよ」

作者:「こいつ、この名前好きだよなーとか使い回してない?とかって感想は受け付けません。」

レン:「使い回してるよね~」

作者:「まあね」

戦場の華の屋敷を訪れた日の翌日、私達は平原のユニコーン討伐依頼を受けて平原を飛び回り大量にユニコーンを狩った依頼内容はユニコーン五頭の討伐となっていたが張り切りすぎてと言うよりは運悪く群れに襲われて17頭も殺してしまった。

そのあとも、やれ❘鬼人オーガだ、やれ❘餓鬼ゴブリンだ、やれ盗賊だ、やれ豚人(オーク)だ、やれスライムだ、やれ刃烏(エッジウイング)だ、と魔物を含む敵のてんこ盛りだったから帰ってきたのが夜になってしまった。


その日はそのまま家で休み私は翌日に備えた。

なぜかはわからないがレンのことを考えると明日が楽しみになった。


◇◆◇◆◇◆◇◆


レン:「それはもう君が僕に恋してるってことさ」


作者:「たぶん、殺神衝動かと・・・・・・」


◇◆◇◆◇◆◇◆


翌朝6:00前


私は準備を終えて慎重に部屋を出る


なるべく音を立てないように廊下を歩き、外に出る。


私は深呼吸して息を整え詠唱するために集中する。


『風よ汝、疾風の如く飛翔する翼となりて我を運びたまえ 疾風の翼』


周りの魔力と朝の涼しい風が私の背に集まり淡く緑に輝く翼を形作る


窓からケイトが飛び出してくる


「フウカ!」


名前を呼ばれたから振り向き私は一言だけ「いってきます」と呟いて飛び立った。


ケイトはいつまでも空を見上げていた。




私はしばらく飛んで鬼人の森の池の上空に現れた白い球体の所まで来た。


「さてと入りますか」


私は詠唱を開始する


『我は空間を繰る資格を持つ者、我が行く手を阻む壁を壊し、我を遮るものを切り裂け 空間切断』 


フウカの槍の穂先が藤色に輝く


フウカは白い球体を槍で斬りつける


藤色の閃光と白い閃光が炸裂し蒼電が飛び散る


▲▽▲▽▲▽▲▽


「さてとまず始めに言っておこう、君は死にました。おめでとー(パチパチ)」


俺の前にいるレンと言う名の紅い瞳の男が衝撃的なことを言いながら祝福してくれている。

死んだことを祝われてもなんとも思わないのは自分が死んだと言う事実を理解しきっているからだろうか


「さっき、自己紹介で言ったと思うけど僕の仕事は君みたいな不運な人に救済措置をとることだよ。あれあれ、ラノベで流行りの異世界転生ってやつね」


「へー、そうなのか。異世界ってことはお伊勢さんとかスペイン村とかあるんだろ?」


「それは『伊勢観光』君がするのは『異世界転生』でこれが先立つ物として支給される物ね」


レンは俺に頑丈そうなトランクを手渡した。


「中には武具一式と着替えと手紙が入ってる」


「へー、何から何まで悪いですね」


「あっあと君にはもう一つプレゼントがあるんだ」


そう言ってレンが取り出したのは見覚えのある灰色の重そうなヘルメットと持ち上げれそうにないサーバーと据え置き型のパソコン一台にLANルータ三台とスマートフォン一台


「これは!フルダイブ用VRシステムだ!」


「そう、その通りだよ。このセットをあとで君のトランクに送ってあげよう。ヘルメットはトランクに入れといてね」


「なぜこんなものを?」


俺は嬉しくて涙目だ


「君、あの数千年以上前からあるんじゃないかって言われてるVRMMORPGのプレイヤーのソウジ・k・ミナヅキ君だよね?」


「確かにそうですけど」


「一週間ぐらい前に一緒に迷宮討伐したじゃん」


「おおーあの超凄腕プレイヤーが目の前に!」


「いやー君がフォロー対象リストに載ってた時はホントに驚いたよ、ついつい即行で受け入れちゃったよ」


「俺、感激です」


「てことで君をこれから剣と魔法の世界エリアスに送る、というかもうここすでにエリアスなんだけどね。送りますと言いたい所だけどもうしばらく待って」


「言われなくても待ちますけど」


レンの目付きが変わり、ある一ヶ所を見つめる


「ソウジ君伏せた方がいいかもよ」


レンは空間を見つめながら言う


俺は言われた通りに伏せる


すると何かが衝突する音と一緒に炸裂音と藤色の閃光と蒼電が走る


空間に亀裂が走り、白い光が流れ込んでくる。


「フウカ君も力業だなー」


再び藤色の閃光が走り亀裂の入った空間はガラスの様に砕けて穴が開いた。


穴から外の光が流れ込んできて一気に中を照らす。

光の中に影を落とす物があった、いやものじゃない人だ。


「やあ、フウカ君五日ぶりかな?」


フウカと呼ばれた人は金の装飾が入った白いコートを着て右手に槍を左手に杖を持っていた。


体格と名前からして女性だろう


「私としては何の価値もないお届けものとやらは何ですか?」


フウカは穂先が藤色に輝く槍をレンの首に押し付けている。


「えーとね、お届けものはアソコの彼ね。よかったね仲間ができたよ」


レンが俺の方に指を向ける


「返品とかクーリングオフとか出来ますか?」


俺は消費者庁の管轄の物扱いか?


「出来ません、置いてったら君の家に送りつけるから。それに先輩でしょ後輩転生者の面倒見てあげてよ」


それもどうかと思うけど


「罪があるのは貴方で、彼では無いので彼のことは引き受けますけど、貴方は死ぬべきですね」


フウカはレンの首を槍で切断する


がほんの一瞬で首は元通りになってしまった


「だから君じゃ僕を殺せないの。じゃあソウジ君これはあとでトランクに送っとくよ。では二人の異世界ライフに幸多からんことを祈ろう」


私達の足下の空間が砕けて私達は落下する。


「レン!逃がしません!」


私は途中で翼を羽ばたかせて止まり、レンに藤色に輝く斬撃を飛ばす

斬撃は白い空間に当り、蒼電を走らせた。

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