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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
護衛依頼と辺境の姫
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黒い影

私の前には黒い影がいる。

背丈は私と同じぐらい。

なにかを言っているがよく聞こえない。


『・・・わ・しは・ア・・シャよ』


あなたは・・・誰?


『・・・わ・しは・ア・・シャよ』


影が伸びて私に覆い被さってくる。

重い、ただの影の筈なのにまるで意識のない人間のようだ。


『私は、ア・・シャよ、貴方は・・・誰?』


私は・・・誰・・・だろう・・・


「はっ、ハァハァ。重いと思った・・・」


私の胴体の上にケイトが載っかっている。

あれ?ケイトの部屋は別であった筈なのに・・・

まあ、いいか・・・

まだ日が昇り始めたばかりだ。

私は再び眠ろうと目を閉じるが眠ることは出来なかった。


「私って誰なんだろうな・・・」


私はそっとケイトを退けてベッドから下りる。

寝汗のせいで寝間着が肌に貼り付いて気持ち悪い

とりあえず汗を流すために浴室に…いやその前に


「ケイト、朝ですよ」

「・・・あと一時間だけ・・・」

「ダメです、一時間寝たあとまたあと一時間って言うに決まってます」


そして日が昇り午前6時私はケイトを起こすのだった。




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