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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
転生少女と放浪オーガ
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緊急依頼、発生

二日後、私達はギルドに来ていた。


「緊急依頼だー!ここから馬車で二日程の所でゴブリンとオークとオーガの群れが見つかった。奴らの移動速度ならここまで一週間かかるが、奴らが来る前に撃って出ることになった。報酬は参加すれば金貨100枚ゴブリン一体につき金貨5枚オーク一体につき金貨10枚オーガなら金貨20枚だ。参加する者は受付で申請しろ。以上だ」


緊急依頼とは、緊急で措置の必用な事態が起こった時に領主から出される依頼である。緊急というだけあって危険度が高く、報酬も高い。


「ケイトさん、緊急依頼らしいですけど、受けますか?」


「フウカは、どうしたいの?」


「正直、受けてみたいです」


「なら受けましょう」


私達は受付に向かう


「おはようございます、ケイトさんフウカさん。本日はどういったご用件で」


「緊急依頼を受けに来たの」


「そうですか、ではこちらにサインを」


アリアは書類を出す

ケイトが書き込む


「依頼の受注による損害についてギルドは責任を取りかねますので」


「はい」


「受けとりました、では三階の会議室に行ってください」


「はーーい」


▲▽▲▽▲▽▲▽


私達は階段を上って三階の会議室に着く

会議室にはすでに十人程いた。

待つこと20分


▲▽▲▽▲▽▲▽


「そろそろ、説明を始めたいんだがいいか?」


ざわついていた周囲が急に静まり返る


「アリシア支部のギルドマスターのゼルだ。

今回の目標は、ゴブリン・オーク・オーガの群れだ数はゴブリンが約300オークが約200オーガが約100だ。

報酬はさっき言ったように参加すれば金貨100枚ゴブリン一体につき金貨5枚オーク一体につき金貨10枚オーガ一体につき金貨20枚だ

それから群れのトップを倒したやつには特別に報酬が出る。

その他の協力でも特別報酬が出る。その他で質問がある者」


「ポーションの類いの支給はあるのか?」


「ある程度はある食料についても同じだ」


「馬車については?」


「こちらで手配する」


「勝率は?」


「六分ってとこだ。騎士団も出動しているし他の町のギルドも町に近づき次第迎撃しているし追撃もしているからな」


他の者たちが口々に話始める


「他に質問が有る者は?いないようだから説明を終了する。」


「一つ忘れていたが出発は、明日9:00だ以上」


そして説明会の後、私達は二階で消耗品を揃えて、ドルクスの店に行き装備を整えてから別れた。


▲▽▲▽▲▽▲▽


フウカは露店で昼食にパンを買って昼食にして宿に戻った。

宿の部屋で私はここ最近気になっていたことを確かめるためにトランクの中身を出す。

中から色々なものが出てくる。

地図、財布、合成盤、ドレス、キャミソール、水着、ジーンズ、両手剣、片手剣、弓、ボウガン、ハンマー、ハルバード、大鎌、メイス、メリケンサック、釘バット、ガンダ〇ハンマー、・・・等

以前、鬼人の森で見たときよりも増えている。


「うーん、増えてる……」


かなりの種類の物が増えていた、それは物だけでなく、財布の中身もだ。

私は部屋を片付けて、水晶球を手にする。


買ったは良いもののこれといった使い方の説明を受けそびれたためにど扱っていいかわからずそのままになっていた。


「これに魔力を込めればいいのかな?」


私は水晶球に意識を集中する。


水晶球に魔力が流され淡く緑に光る


私は水晶球に手をかざすと周りの光景が白黒になり、窓の外を飛ぶ鳥がスーパースローで飛び、道を歩く人がゆっくりと歩いている。


私は再び水晶球に手をかざすと周りの光景に彩りが戻り鳥が普通に羽ばたきだした。


周りが遅くなった?いや私が速くなったのかな?

とりあえずこれは加速と呼ぼうかな


私は次の水晶球を手に取りこんどは呪文を詠唱する。


『風よ汝、我に疾風の如く飛ぶための翼を授けよ 疾風の翼』


私の背中に風で造られた翼は出現しない代わりに、水晶球が淡く緑に光った。


私は水晶球に手をかざすと私の背中に風で造られた翼が現れるもう一度かざすと私の背中の翼が消える、もう一度かざすと現れもう一度かざすと消える。


「簡単ですね、色々試してみましょう」


そして私は次の水晶球に手を伸ばし次々と水晶球を作成していった。


▲▽▲▽▲▽▲▽


その頃、ケイトはと言うと昼間から酒場でワインを開けていた。


「やっぱり昼に飲んでもいいと思うのよね」


「姫様やい、そりゃちょっとはしたないんじゃないですか?」


「固いこと言わない。ガタガタ言ってたら冒険者なんかやってられないんだから」


「ほんと、誰に似ちゃったのやら。姫様はもっとおしとやかでこう丁寧な人だと思ったんだけどね」


「四年も冒険者やれば皆こうなるのよ」


「俺もそうだったけど姫様もよっぽどな女泣かせだよな。また新しい女作ったらしいじゃないですか」


「いやーねー、私は女の子泣かしたことは無いわよ?責任とって全員私の嫁にするから」


「嘘つけ、オヤジに泣かす女なんかいないだろ」


「いや、昔はいっぱい居たんだよ!」


「でも、今は奥さんの尻に敷かれて泣くばかりと」


「ちくせう、男ってのは女に比べてよっぽど惨めな存在だい」


「女だって大変なのよ?親は早く男と結婚しろって言ってくるし…」


「姫様も女遊びは大概にして身を固めたらどうでさ」


「い・や・よ、男と結婚なんてあり得ないわね」


そして酒場での話は弾んでいくのだった。

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