王都 出発前
作者:「前回、さぼってすいませんでした」
私たちは出発の準備を整えていた。
オッサン二人は未だにアルコールが抜けないようでダラダラとしゃべっていた。
「もう帰るのか?」
「もう帰るんだよ、やることが山積みだからな」
「はー、もっと一緒に飲みたかったなー。まあそれはまたの機会にしよう。その方が次が楽しみになるからな」
「じゃあまた機会があったら」
「だが盆暮れ正月に顔出せよ?」
「お前は俺のマミーか?」
「俺にとっては国民全員皆我が子同然に思っているぞ?」
「だってさ?どう思うメイドさん?」
「それはよい心掛けだと思います」
「まあ、そういうことにしといて上げるよ。じゃあまた四年後に来るからね」
「お前はオリンピックか?」
「冗談だ、年末にはまた顔だすよ」
「そのときはあいつも一緒にな」
「まあ、声は掛けとく」
「じゃあ年末に向けて発泡酒でも仕入れるかな」
「たまにはワインも仕入れろよ」
「ワインは城で作ってる、販売もしてる、国王印のグレイシストっていうやつ。町の酒屋で売ってる。それに輸出もしてる。取り扱ってないのはお前のところだけ」
「なんだと!?じゃあ俺は発泡酒作るもんねー」
「何!?発泡酒も俺が作る」
「はー、オッサンが揃いも揃って・・・」
「聞いた話によると昨晩飲み明かしたらしいです。そして今も飲んでます。」
フウカとケイトとラルフの視線の先にはダラダラと喋り続けるオッサン二人がいた。そのオッサン二人は片手にジョッキを持って発泡酒を飲みながら喋っている。切れる度にジョッキに並々発泡酒を注いで、飲みつつ溢しつつ喋っている。
「あれ、そろそろ止めなくて大丈夫ですか?」
「あの二人は大丈夫だと思いますよ?何しろ南ゼレゼス切っての酒飲みですし」
「まあ、まだいけるでしょ?あの二人肝機能はずば抜けて強いんだよね」
「まあ、さっさと出発準備終わらせて休憩に入りましょう」




