ファンタジック郵便社
作者:「昨晩の内に上げるつもりだったんですけどお風呂入ったら寝落ちしました。ので遅くなりましたが投稿します。それとなんかのバグなのか、自分が小説情報編集するときに触っちゃったのか『完結済み』になってましたが終わってません、続きます。今後もよろしゅうお願いします」
ミーナがアリシアで怪人に鳩尾をぶん殴られて吹っ飛んだ頃、フウカはEY郵便社の説明を聞いていた。
「我社ではエネシスに拠点を置く上でその利点となる海路郵便の他に、陸路での郵便と、小規模な届け物に限られますが、安全かつ高速でお届けするワイバーン便がございます」
ワイバーン、低級竜種で魔物としてのランクはC~B程度。群れになるとランクが更に上がるが他の竜種に比べれば弱い。
エネシス北方の山脈などの鉱山資源の豊富な土地に生息する。
ワイバーンは体内に火炎袋という食べた物の一部を燃料に変化させて炎を発生させる臓器があるため、爬虫類にも関わらず恒温動物であり高地など低温地域での活動が可能となっている。
知能は低いため対話は不可能、テイミングは困難だが卵から孵せばその限りでもない。
「ワイバーンですか。ワイバーンで大丈夫なんですか?戦闘力的な面で見て」
「大丈夫ですよ。飛行速度は魔物の中でも随一、例えランクBと言えど竜種なので暑さ寒さに強く、鱗は刃を通さない。それにこの辺の空の魔物で家のワイバーンを撃ち落とせるのは居ませんから。それこそロック鳥とか竜種とかが来ればその限りではないですけどね」
「まあ、手紙がちゃんと届けば私は文句はないのでワイバーンでお願いします」
「じゃあワイバーン便で手続きしますね」
「でも、郵便は大変そうですね(相転移門ネットワークが完成すれば郵便のリスクと需要は激減しますからね)」
「大変ですが遣り甲斐のある仕事ですよ。では距離と重量を元に料金を計算しますので、その辺で待っててください」
「では適当に待たせて貰いますね」
私は適当に空間魔法で椅子を作って腰掛けて待つことになり、手続きはつつがなく終わった。
で、何だかんだで依頼料で金貨3000枚に配達先34箇所×金貨500枚で話が決まった。
なんだかんだで結局二万枚で済みました。
もう少し高く着くと思ってた私はホッとして家に帰る事になり…魔法で帰るのも味気ないので相転移門を潜って帰る事にした。
◆◇◆◇◆◇
作者:「言いたいことがわかるかな?」
レン:「うん、なんとなく想像着くよ」
ジン:「そうだな」
作者:「この主人公おもんないな~」
レン:「うん、フウカ君の日常を居ってると見るとこなさすぎてつまんないね」
ジン:「なんせ淡々とかつテキパキこなすバッカリでトラブルとかそう言うのが基本ないからな~」
作者:「ドタバタ系の日常のが書いてて楽しいんだけどな~」
◆◇◆◇◆◇
で、道中で私は明らかになんかしてる黒スーツを捕まえた。
「いや、今は割りと真面目に実行班の仕事中だ」
捕まえられたジンは何故かポーションの販売業者になっていた。
「そのポーションどうするんですか?」
「どうするもこうするも。ポストに投函するんだ。いい機会だから俺とかお前やソウジを始末した実行班の仕事について説明しよう」
「いや、そう言うの要らないんですよ」
「まあ、聞いてけよ。どうせ暇だろ?調べはついてるんだ」
ジンは私の肩を力強く掴む。
「なんで調べてるんですか」
「仕事の都合だな。俺達、実行班の仕事は選定された魂を回収することにある。理由は複数あるが主なところは研究目的とか魂魄の利用用途のある人間だったり、世界の指針に背く人間からその魂魄を回収する事が主な仕事だ」
「それで魂はなんに使うんですか?」
「一概には言えないが、世界を維持するために必要な労働力を作るために使ったり、魄を解析して精神構造の検証を行ったり、異世界との交流による多用な変化を観測するために他の世界に送ったりとか」
「はぁ、ぶっ飛んでますね」
「あとはアレだ。間引きだな」
「間引き?」
「ああ、世界の容量も無限じゃないんだ。だから役に立たない、将来大成し得ない人間だったり、世界に貢献しない人間だったりって連中を俺ら実行班が強制的に事故死させることで、その分のリソースを意識的に循環させるんだ」
「才能がなければ生きる価値がないと?」
「まあ、極端に言えばそうだな。ただ才能がない人間は反面教師的に周囲に影響を与えることもあるから一概に才能がない人間を間引くってわけでもないが」
「それで、その仕事がどう転じるとポーションの訪問販売に繋がるんですか?」
「このポーションは特殊なポーションなんだ。24時間後に効果が変化して回復ポーションではなくなる。で危機的状況でコレを使った人間は思った通りの効果を得られず敢えなく戦死。そう言う筋書きだ」
「じゃあ冒険者、それも貧乏そうなのを狙ってるんだ」
「まあ、レン印とは言わんが俺が権能で作ったポーションだからギルド金貨で20000枚ぐらいの効果はある、お試し価格金貨50枚で難なく売れる。売れば配るより信頼性が出るからなお良し」
「あの、それだと下手したら誰も死なないんじゃないですか?」
「かもな。だが考えても見ろ?生きる能力がないやつなら、俺が手を下すまでもなく勝手に死ぬだろ」
言われてみればそうだ。
別に死神がどうこうしなくても死ぬ人は死ぬのだ。
「まあ、俺がやってるのはより要らない魂を輪廻に還す、ふるいみたいな仕事って事だ。俺は続きがあるからお前はさっさと帰れ」
私はジンに追い払われて帰宅することになった。
△▼△▼△▼
で帰ってみれば…買い物と怪人退治をしてきた筈の二人は少し神妙な顔つきで、談話室には少し不穏な空気が漂っていた。
「あの、フウカさん」
「かしこまってどうしたんですか?」
「袖無し変態男の怪人って作りましたか?」
「袖無し変態ってノースリーブのチンピラですよね?作ってませんよ?今日の怪人は確かダマレカスとトオサンゾとフエイセイの三体だけですよ?ノースリーブのチンピラがどうかしたんですか?」
「出たのよ、そのノースリーブみたいな怪人が。全く人とは思えない、魔物とか怪人に限りなく近い状態で襲ってきたからソウジ君が必殺技で倒したんだけど…アレがホントにチンピラじゃなかった確証がないのよ」
ケイトは頭を抱える。
「もしかしたら本物のチンピラを魔法少女が殺しちゃったかもしれないって事ですか…あの、よくあることだと思うんですけど?チンピラの二人や三人が死ぬぐらいよくある事ですよね?」
「まあ、チンピラ、それも冒険者崩れだし、揉め事によるトラブルでの殺害、餓死、病死、事故死、そして魔物による襲撃による戦死…まあ、よくあることだわ。でも問題なのは前にも話した野生の怪人が生まれたって事よ」
「野生の怪人ですね、まさか昨日の今日で出るとは思いませんでしたけどね」
野生の怪人、魔物同様に湧き出る怪物。人間の噂やイメージが魔力に反映され、依り代となる物体に宿ることで産まれる。
それは面に人間の居住区内に発生する。
その理由は、私が通常では魔物が発生しない人間の居住地域に怪人を産み出した事で人間の認識が書き変わったからだ。
「コレから増えるんじゃないですか?アレ八百長の怪人に比べれば非じゃないレベルで強いですよ?」
「オーガに比べてどうでした?」
「オーガのが強いですね」
「じゃあ、ランクC以下って事ですね。そう難しい事でもないでしょう。幸いな事に産まれて日も浅いので魔物のように定着する前に何とかすれば根絶可能です」
私はV作戦の為の衣装を纏う
「えっとその衣装はなんですか?」
「V作戦、ヴィランと言えばラスボスでしょう?怪人とそれを産み出す黒衣の魔女。私が親玉の怪人になって私が倒される事で今までの怪人は私が作っていたから、もう怪人が産み出される事はないって筋書きです」
「なんか、安っぽいシナリオね。まあ、分かりやすくていっか。それで?倒されるのは良いけど負けるだけじゃ皆信じないわよ?」
「決戦の日にはそっくりの怪人を作れば大丈夫ですよ」
私は見に纏った黒いローブと如何にも悪役っぽい魔女帽子を消していつもの服に戻る。
「と言うことでだいたい問題は片付きましたね。こっちの報告もしちゃうと、簡単にワープするためのアンカーを国の各町村に郵便で送ることにしました。そこに私がアンカーを目印にワープして、仕事をしてきます」
「へぇ、途中で盗まれないと良いわね」
「大丈夫ですよワイバーン便なので」
「どうかしらね~なんせ世の中物騒だからね」
ケイトはニヤニヤしていた。
▼△▼△▼△
その後、ソウジ君の補助要因、第二第三の魔法少女を産み出すまたはそれに類する戦力を産み出す為の手段を考えることになった。
「私は悪の親玉の役があるので流石に魔法少女には慣れませんからね」
「そもそも人になれないと言うか女ですらない我らは論外じゃな」
涼さんと
「みぃぎに同じ」
エルさんがテーブルから下りる。
「私はもう少女って年でもないしVillain側に行くわ」
ケイトが私の隣に座る。
「ってなるとあとは…」
私は横を見やる
「黒いリンはどうですか?似合いますか?」
リンは黒いフリフリノドレスに着替えていた。
「あのフウカさん、悪役に荷担する人ばっかりなんですけど」
「人望の差ですよ~」
「人望…俺、そんなに人望ないですか?」
ケイトから順に
「まあ、なくはないけどフウカには劣るかな」
「我はお主を助けてやりたいが人になれんし」
「右に同じ」
「当然リンはお母さんを助けますよ?」
涼さん、エルさん、リンの順にキッパリとソウジ君の誘いを断った。
「と言うことです。まあ、相手が悪かったですね」
私がソウジ君の肩を叩くと、じと目で見られた
「まあ、確かにそうですけどね…でも、俺が負けるとフウカさんがヤバイんですよ?」
「それは確かに…でも他に変身できる人なんて居ないですし」
「そもそもが創着の術に依存してるからな他に術が使える人間も居らんだろうし…」
エルさんの分析が痒いところを通り越して痛いところをついてくる。
「エルフとか亜人はどうだ?人間よりは魔力への親和性とか概念優先度とか高そうだし」
涼さんは人脈もないのに適当な事を言い出し。
「エルフ良いな。確かエネシスのギルドマスターのノアはエルフだっただろ?年齢はさておき見た目は少女だし、魔法も得意だ。どうだろうか?」
エルさんが活路を開いてしまう。
「どうだろうかって私ですか?」
「ノアとは仲良いだろ?」
「今朝、険悪な仲になったとこですよ」
「今朝なら今から取り繕えばなんとかなるだろ」
エルさんは時々私に対して適当な無茶振りをする。そんな簡単にできるかー!
「ノアさんか、ノアさんなら以外と簡単に釣れそうですよ?俺、妙案があります」
「妙案?」
「はい、まずはカイさんに魔法少女ミーナとしてちょっと話題になってるって手紙を書きます、魔法で飛ばします」
ソウジ君は手紙を持った氷の鳥を窓から放つ。
「でちょっと戦闘を見に来て貰えば…」
私達は適当に通りに出る
△▼△▼△▼
「出たな怪人ウリツケール、強引なキャッチセールスで不良品ポーションを売り付けるなんて神と神とフウカさんが許してもこの秩序の魔法少女ミーナが許さないんだから!」
「コウテクレー!」
「蒼龍・硬鱗打撃!」
「マ、マイドアリー…」
▼△▼△▼△
「って、感じでカイさんに見て貰いました」
あれ?ジンはさっきキャッチセールスしてなかった?と思ったが私は口を閉ざした。
「うん、魔法少女ってアレで良いのか?全然魔法使ってないように見えたんだけど」
「細かい所は気にしなくて良いんだよ。所でさ、この衣装どうかな?似合ってると思うか?」
「うん、足を振り上げてもスカートの内側のヒラヒラで下着が見えないし存外動きやすそうだし、森とか海の戦闘じゃないなら可愛くて良いと思うけど。お前、少女って名乗って良いのか?詐称だぞ?」
「細かい所は気にしなくて良いんだよ」
「そう言えば、なんで俺は呼ばれたんですか?」
「戦力増強のだめだよ?」
「俺に、魔法少女になれと?」
「なってくれるの?」
「いや、少女じゃないし応援だけしとくよ。仕事頑張れよ」
「仕事じゃないよ?」
「仕事じゃない?」
「コレはボランティア、慈善活動なんですよ。報酬は皆の笑顔ですよ、だからコレからも応援してね」
「お、おう…」
カイさんが若干戸惑うぐらいの押しの強さだった。
「ぶっちゃけて聞くけど。こう言う衣装の女の子って可愛いと思いますか?」
「うん、可愛いかな。うん、普段着と違ってフリフリしてるのが良いと思う」
「うん、ありがとう。その一言が聞きたかったんだ。コレからも仲良くしようねカイ君!」
最後のダメ押しとばかりにソウジ君はカイさんに抱きつき、自慢の胸を押し付けて可愛さアピールしたが…残念、カイさんのお姉さんのが大きいので効果はいまひとつだ!
こうしてソウジ君はカイさんに魔法少女=可愛いの回答を植え付けた。
△▼△▼△▼
「でそれがこうなって、こうなって、こうなって、こうなったんですよ」
もう少し詳細に説明すると…
帰りがけにノアさんにどこに行ったのか聞かれたカイさんは、魔法少女を見に行ったと言う。
それを聞いたノアさんは恐る恐る「どうだった?」と聞き、魔法少女=可愛いと言質を取られているカイさんは「可愛かったですよ」と答える。
そしてノアさんは、急いで魔法少女ことミーナの元を訪れて衣装の秘密を聴きたいとせがみ、ミーナことソウジ君が出した条件は魔法少女としての参戦…そして今に至る。
「ねぇミーナちゃん、衣装の秘密教えてよ~」
「別に教えても良いですけど…ノアさん、教えるからには色々協力してもらいますからね」
「わかった、わかったから!僕にできることならなんでもするから」
と言った具合にノアさんは見事に釣り上げられ、魔法少女として参戦することになりました。




