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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
南北東で戦だそうです。
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四周年記念閑話

作者:「祝!四周年!!今年もこの日がやーてーきたー」


レン:「あれ?君ここに居て良いの?」


作者:「ダメだよ?だからもう行くよ…おめでとう僕!ありがとう僕!親しみと感謝と感慨を込めて四周年だよー!!」

「クーリスーマスーがこーとしーもやーてきたー赤いっ目と、黒いっ服で、やーてきたー!毎度お馴染み僕だよー!クリスマスって言ったら最早サンタじゃなくて僕でしょ?」


レンは謎に飾り付けられたパーティー会場に意味もなくやたらとテーブルを増やしていた。


実際に使うのは一つだけだと言うのにだ。


「レン…別に何か減るわけでもないから止めたり特別に何か言うつもりもないが…それやってて寂しくならないか?」


会場の中央、クリスマスツリーの根本にある、無数のテーブルの中で唯一豪勢な料理が並ぶテーブルの隣の何もないテーブルの上に脚を組んで腰かけるジンは、レンに問いかけていた。


「そうだね、僕もそろそろちょっと空しくなってきたところ」


「それにどうせ今年も俺とお前だけだろ?やたらに飾り付けたって意味ないぞ?」


ここはレンが作った上界の部屋の一つ「クリスマスホール」だ。

クリスマスパーティーの為だけにレンが新たに用意した部屋で、ツリーも飾りも備え付けだ!


「ジン君、やっぱり僕は代わり映えしない毎年の恒例行事程度の認識でも楽しめる人が勝ち組だと思うんだ」


「でもどのみち去年と変わらない面子っていうか俺とお前だけじゃないか。態々顔合わせて飯食う理由もないだろ」


「もー、冷たいな…僕ら友達だよね?」


「俺はお前の部下だけどな」


「そうだっけ?まあまあ、今年も男だけで楽しもうよ。と言うことでメンズ会!~at Xmas and fourth anniversary~開催ー!」


「ん!?ここ、後書きか!!」


「あれ、聞いてない?今日は閑話だよ?だから作者もそこに…あれ、いない」


『俺はリアルにクリスマスしてくるね 作者』


「ぬ、抜け駆けだぁ!!作者の癖に!非モテの癖に!オタク拗らせてる癖にぃ!!」


「珍しいな…明日は槍が降るかもな」


「あのぅ…えっと、取り込み中に申し訳ないんですが、ここどこっすか?」


「だ、誰だ!?」


「あ、僕はエヴェルガルドの方でサーバーの管理してます、須賀って言います。えっと、確かレンさん…ですよね?」


「そ、僕がレンだよ。ここはエリアスのクリスマス部屋、君は僕の宣言に引き寄せられてここに来たんだよ」


「えっと、それって色々大丈夫なんすか?」


「まあまあメンズ会だからとりあえず座って座って」


「め、メンズ会?」


須賀は困惑の顔をする。


「作者君、説明してくれたまえ」


『えっとね、色々メタい込み入った事情があるんだけど…ウインドってさ?"女子(?)会"は多いけど男子の回って少ないじゃん?だから男子かき集めてみようかなって』


「ホントに作者、クリスマスしてるか!?」


「あの、それでなんで別作品の僕がここに?」


「須賀君は先週までやってたウインド×グレイヴロードコラボ月間で出てないよね?」


「出て…ないっすね。てかなんすかそれ?」


「詳しくは作者に聞いて?まあ、たぶん出てないから埋め合わせにちょうど良いと思われたんだと思うよ!」


「なにその適当な理由…僕はどうすれば?」


「とりあえず、ターキー食べる?」


「いや、そう言う問題じゃないだろ」


「いただきます」


「あっ、食べるんだ!」


「ジン君も突っ込み程々に食べなよ?僕の力で冷めることはないけどさ」


ジンも席に着く。


「そう言えばこれはどういう括りで召喚されるんだ?男だとしたらソウジとかカイとかくるんじゃないのか?」


「わわわわっ、ぐべぇ!」


「噂をすれば、誠治君だね!」


「ますますわからん…誠治は人間だよな?」


「今は僕の下僕でパシリで神の下っ端みたいな扱いだね」


「ヒスイ…無事?あれ、いないし…あ、レンさん!またあんたかよ!!」


「まあまあ、ヒスイちゃんはほっといて男同士友情を深めようよ誠治君」


「ジンさんと勝手に深めといて下さいよ!あ、はじめまして…」


「はい、ははじめまして…僕、他の世界でサーバー管理してます須賀です…」


「元人間でレンの使い走りしてます佐伯です。よろしくお願いします 」


誠治と須賀の間で沈黙が垂れ籠める。


「よし、じゃあ通じ会えたね!食べるよ~」


「これ以上人は来ないのか?」


「うん、ここチーム『We are 神ng!!』の会場だしね」


「ん?チーム?どういうことだ?」


「まあ、似た者同士で固まってるだけだよ。ほら似てるでしょ、僕ら?」


レンは自信満々でそう言ったがその場の全員が否定の視線を向ける


「え…」


「いや、神と男しか共通点ないぞ」


ジンは肩を竦める


『チームWe are 神ng!!は神っぽい男性陣のチームだよ』


「と言うか作者もホントに来てないか!?」


『行ってないよ?』


「嘘つけ!!」


▼△▼△▼△


でその一方で、別のクリスマス部屋では


「なんだこの面子…」


ソウジは円卓を囲む面々を見てそう呟いた。


「何って聖夜の祝祭だから男で集まったんだろ?」


セイは腕を組みそう言った。


「いや、おかしいだろ。百歩譲ってお前が居るからブロードが居るのはまあ良いとする。なんでカイさんとセルジオも居るんだよ…」


「俺?なんで呼ばれたんだろ…今日は姉さんはフウカさん達と祝祭を回るって言ってたから一人で夕飯の準備をしてたんだけど…」


「俺はミースと西を目指してて、石竜子族の集落で一泊する所だったんだが気づいたらここにいた」


「ソウジさーん、そろそろ気づいてくださーい。レリックも居ますよー」


「あ、居たのか。久しぶり」


「ずっと居たよ!」


「そかそか、ホントにコレは何の集まりなんだ…チーム『TEENS』?」


円卓の上に置かれた予約団体名みたいな立て札を読んだ。それはアルファベットで書かれているから他の面々には読めないだろう


「まあ、なんでも良いだろ…食べようぜ?」


「セイ…自己紹介とかが先だろ」


ブロードはセイの肩を叩く


「それもそうだな!僕はセイ・アリシア、アリシア家の嫡男だー、貴族だぞ?でこっちがブロード」


「ブロード・エネシスだ、コイツと同じく嫡男だが、コレでも軍人だ。得意分野は海戦、船の運営だ」


「貴族二人と…俺はセルジオ、名字は捨てた。元々は帝国の特殊部隊に居たが今は西を目指している」


「カイ・エネシスです。エネシスで冒険者してます、ソウジとはうっすら知り合いかな…」


「俺は、いいか…皆知り合いだし」


「えっと…俺はレリック、レリック・ゴルーゾ。ケルビンで遺跡発掘の見習いをしてる…」


全員が(いや、ホントどういう集まりだよ)って顔をした。


「よし、食べよう!冷める前に食べよう、積もる話があるなら食べながらしよう」


セイは早速フォークとナイフを手に取る


「セイ、お前は食い意地ばっかりだな」


「それを言うならソウジこそだろ」


「まあ、セイの言うことにも一理ある。ここは一先ず食べようじゃないか、なあ?ソウジ君?」


ブロードの言い方が若干癪に触るが、しかしこれ以上話すこともないから全員それぞれに席に着く。


そして全員の手がターキーの脚を掴んだ。


全員が気まずい顔をして手を引く。


「皆狙いは同じか」


「勝者は二人しかあり得ないか…地位にすがるのは癪だが貴族が丁度二人だ、ここは私とセイで争いの種を摘み取ろう」


「ブロードさん、喜捨もまた貴族の義務ですよ、ここは両貴族の臣民たる俺とソウジが引き受けますよ」


「いや、帝国よりの人間も二人だぞ?」


セルジオもレリックの腕を掴んで名乗りを挙げる。


「誰も引く気はないと言う事だな。私は残念だよ、カイ。お前は賢い男だと思ったんだがな」


「ブロードさん、俺を買い被り過ぎですよ。俺は所詮は一介の冒険者に過ぎませんから、肉と言ったら冒険者でしょう?」


「特殊部隊だって肉体労働だぞ?レリックなんか遺跡発掘なんて重労働だ、ここは功労者を労おうじゃないか。な、レリック?」


「え、別に肉食べられればどこでも良いんだけどな…」


「チームワークがないな、私とセイはこう見えて旧知の仲だ。チームワークには自信があるぞ!」


『ソウジ、こう言うのはやっぱり先ずはサラダからだよな~』


『そうだな、無礼講だから俺はローストビーフで野菜を巻いて食べるよ?今日はケーキは出るのかな…』


『なければまた連れてってやるよ、友達だからな!』


『友達だからな~』


「セイ?私がお前のためにターキーを争っているのに何をしている?」


「ソウジ君?この前鯨漁手伝ってあげたよね?少しは手伝ってくれても…」


「ん?肉は肉だろ?」


セイは薄く切り取ったローストビーフを巻いて口に入れ


「鯨だぁ?そりゃフウカさんに請求してくれ、俺もあのときはお手伝いだったし」


俺はサラダを巻きやすいように肉の上に配置していた。


「なんて薄情な幼なじみだ!人が誰の為に口論してると思ったのやら!」


「全くだ!一体誰だ同じ釜の飯を食った仲間とか言ったのは!」


ブロードとカイはそれぞれターキーの脚をもぎ取り、酒と多少の料理を持って隣のテーブルに移動して、二人で喋り始めた 。


「俺も脚欲しかったな…」


「いや、俺はなんでも良いんだけどさ」


勢いに負けてターキーを奪い取られた(?)セルジオとレリックは適当にナゲットとグラタンとシチューを浚っていって食べ始める。


「でもなんだな…聖夜をこうしてミース以外の誰かと過ごすことになるとは思ってもみなかった…あ、ミースに起こられそうだからお土産に包んでもらお…」


レリックがビクッと震える。


「あー、俺もお土産貰おうかな~エレナ嬢にバレたらなにされるかわからんし…あははは」


セルジオの頭の中では突然居なくなった自分を探すミースが、レリックの頭の中では『あんた、居候の癖に!ゴルーゾの癖に!田舎者の癖にー!私より良い物食べて狡い!あんたなんか~|〇〇〇〇<<ピヨピヨピヨピヨ>>』 と言われて虐げられる自分がアリアリと思い起こされていた。


二人は向き合い、お互いの顔を確認すると同じような境遇だと誤認して、笑う


「ふくくっ、そっちも大変そうだな…」


「まさか、仲間がこんなに近くにいるなんて…仲良くできそうですね」


「だな~まあ、大変だけど幸せだから良いよな」


「いや、幸せではないでしょ?ひたすら大変ですよ」


「いやいや、時間が経つと良くなるさ」


「そう言う物ですか?」


「そう言う物だ」


「それって大丈夫なんですか?」


「いや、俺も最初はマズイかとは思ったけど思い返してみると以外と時間も経っててさ、まあいいかな?ってなったんだよ」


「そ、そうなんですか…」


二人は間違いなく誤解していたが、それはこの閑話限りだから一先ず触れないことにした。


「なんだかんだ皆楽しそうだな」


「僕はお前が変身してくれるとより嬉しいんだけどな?やっぱり、好きな人と過ごす夜ほどロマンチックな物はないからさ」


「お前、遊んでるだろ?」


「いや、そんなことない。全くの本心だ」


「どうせオッパイが目当てなんだろ?この胸フェチめ!」


「いや、確かにオッパイは好きだけど、僕はそれ以外も可愛いと思ったけどな」


「いや、煽てたって無駄だ。そう言うのは…また今度な?」


「また、良いお店探しとくから楽しみにしててな!」


俺は若干鼓動が早くなるのを感じつつ、鬱陶しい視線の先に目をやる。


「レリック、セルジオ、なんか言いたげだな?」


「ん!?いや、別に俺は何か思うところがあった訳じゃないぞ?そんなのはソウジの勝手だしな!」


「あー、いや。良いんじゃないか?フウカさんとケイトさんと似たようなもんだろ?」


セルジオもレリックも本質を言及する事はなかったが、言わんとする事はわかった。


「お前らなぁ…」


「ソウジ、良いじゃないか?ホントの事だろ」


セイはソウジの首に手を回す


「お前は…調子に乗るな!」


腹にソウジの肘が突き刺さる。

セイはたちまち地面に転がり悶え始める。


「まあ、ソウジはこうなるよな」


しかし、セイの顔は心なしか嬉しそうで


「大変そうだけど幸せになってるのか…」


とレリックは染み染み呟いた。


▼△▼△▼△


「お互い、変な上司を持つと大変だよな~誠治くん!」


「そっすね、須賀さん!もうヒスイさん、夜な夜な酒で絡んできて大変なんすよ。太腿だけが取り柄のオバサンなのにさ~」


「誠治くん、君の言い分はよーくわかったよ!僕からヒスイちゃんに確り言っとくからね!!僕って良い上司だよね!」


「いや、ダメだろ。お前、敢えてダメな方向に走ろうとしてるだろ?」


「バレたぁ?あははは、なんか凄い楽しいんだ~」


神々の方はベロベロに酔っぱらっていた。


「うちのケイさんもさー?時々なんかトラブったりするとヒステリーみたいに飛んできてめちゃくちゃ長い詰問するんだよ~その度にさ?『サーバー管理が杜撰なんじゃないの?』とか『ちゃんと仕事してよね?』とかクドクドくどくど言ってくるからやんなってくるよね」


「あー、それやだね~僕もさ~書類仕事で誤字とかミスがあると誰とは言わないけど飛んできてさぁ?めちゃくちゃ怒るんだよね~」


「あー、ほぼ言っちゃってるような物だけど誰とは言わないけどなー?」


「人間も神も、間違いはあるんだからそんなに怒らなくても良いじゃんかって思っちゃうよな~」


「ホントだよ、誰にでも間違いはあるんだよ?ジン君?」


「お前は多すぎだ!!」


「そうかな…自覚ないな~」


男達の聖なる夜はぐだぐだと更けていった。

ゲイル:「ねぇ…なんで僕呼ばれなかったの?」


レン:「ん?ニヤニヤ)運だよきっと」


ジン:「別枠で呼ばれてるじゃないか後書きチーム『いや、Tんズだよ!』って」


レン:「にへへ、変なの~一人なのにTん"ズ"って…」


ゲイル:「僕も行きたかった、騒ぎたかったよ!!」


ジン:「向こうで集まりなかったのか?」


ゲイル:「ランが『じゃあ、今日は女子会だからお兄様は出禁ですよ?』って!」


レン:「あはは、慰めてあげよう。わーカワイソ、カワイソ、カ☆ワ★ウ☆ソー!!」


ゲイル:「レンさん、酔ってます?」


レン:「僕~酔ってる~イェー」


ゲイル:「い、いぇー…」


ジン:「まあまあ、俺らが遊んでやるから、そう気を落とすな。落ち込んでるヤツをイジッても楽しないからな~」


ゲイル:「じっジンさん!?酔ってますね!?」


ジン:「酔ってないに決まってるだろ?酒は~ちょこっとだけ飲んだけどさ~」


ジンは左手に持ってたジョッキを投げ捨てる。


レン:「まあまあ、せっかく来たんだし?」


レンがゲイルをガッツリホールドする。


ジン:「とりあえず気付けの一杯な?」


そしてジンはさっきより大きいジョッキを持って来る。


ゲイル:「いや、帰ります。お邪魔しても悪いからぁぁ…」


『夜はまだ始まったばかりだ』


ゲイル:「勝手に終わらせないで!!」

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