三周年記念閑話
作者:「(祝)三周年!!」
ジン:「おー」
ソウ:「CLAPCLAP」
作者:「ねぇ、テンション低くない?」
ソウ:「んだな」
ジン:「いや、どうやってテンション上げろと?」
作者:「今年も色々あったじゃん!後書きメンバー左遷事件とか狩場争奪可否論争とか」
ソウ:「狩場争奪の可否?また不毛な論争したな」
作者:「他にもなんか色々あったでしょ!」
ジン:「ん?作者がリア充になった件とかか?」
作者:「止めようよそう言うこと言うの」
ソウ:「マジか…」
ジン:「なのに天皇誕生日からクリスマスイブにかけて三周年記念閑話書いてるとか」
ソウ:「頭沸いてるな」
やあ、僕僕、僕だよ?
え?僕僕詐欺だって?いや違うよ?皆大好き、レン君だよ。
え?別に好きじゃない?
まあそう言わないでよ、傷つくじゃん。
今日は僕がナレーションだけど、最後まで読んでほしいかな。
あ、作者曰くちょっと嫌気が差したから急遽三周年記念閑話で書く予定だったフウカ君達の話を削除して今回のを平成最後の天皇誕生日の22:10に書き始めたんだって!
無計画で笑えてくるよね?
で、今回はちょっと昔の話を書きたいんだってさ
そう昔々、僕が実行班を止めて数年も経たない頃、まだエリアスにアテネとかパルティアとかスパルタみたいな都市国家が乱立してた頃だね。
エリアスには三人の転生者が居た。
ハニーが拾ってきたんだ。
試しに放り込んでみたいって事で僕は勿論OKして初めての転生者がエリアスに降臨したんだ。
それで一年目の聖夜の事になるのかな?
まあまあ、とりあえず読んでよ。
誤字とかあったらごめんね?僕、意外と滑舌悪いんだべさ。
△▼△▼△▼△▼
それは私、三島 加奈子が白コートの殺人鬼によってエリアスとか言う世界に送り込まれて初めてのクリスマスだった。
同じくエリアスに放り込まれた幼なじみの神薙 悠太と仲本 緋美はいつも通りいがみ合いながらもクリスマスパーティーの準備と言うことで私達の生活の手助けを任されてる教会の使いのアリシアとミレーナと一緒に部屋の飾りつけをしている。
で、私達は最寄りの都市国家メーベルに神の使いとして身を寄せていた。
で、私達を神の使いたらしめたのがまた皮肉な事にどっから入ったのかいつの間に私の家に来ていて、クリスマスのご馳走を片っ端で作成して机に並べる白コートの殺人鬼なのだ。
「ははは、料理なら任せてくれて良いですよ~まあ、あんまり派手な事は出来ないんだけどな…な?」
「あぁ、まあヤツもこやつらにはそこまで興味を持っていない。多少は大丈夫だろうがな」
どこからか白コートとは対照的な黒スーツが湧いて出る。
こいつはジン、私達をここに潜り込ませたりこの白コートをサポートしたりする、白コートとグルのスーツだ。
「あのさぁ、なんで皆家に集まるの?」
「ん?それはなんでかなー俺には皆目検討つかない。なんせ手帳に沿って行動してるだけなもんで」
「で白コート、今度はどんな厄介ごと?」
「ん?単にクリスマスパーティーに来ただけだけど?それと白コートは止めてくれませんか?名前が嫌ならせめて蒼髪って読んで欲しいんですが」
「ん?貴方は一生白コートよ」
「あっそうですか」
『ねぇジンさん!クリスマスツリーには雪乗せるよね!?』
『いやリースに決まってるだろ!?』
悠太と緋美がまた喧嘩してる。
ジンがいる時はジンがその仲裁をしてくれるから楽で良い。
『いや、両方載せれば良いんじゃないのか?』
うん、あっちは大丈夫そうだしこっちに集中しよう。
「で、どんだけ作るつもりなんだか」
白コートは永遠と作業を続けて次々と料理を完成させて台所のセンターテーブルに並べていく。
「うん、家の中の食料を全滅させるつもりだな?」
「あ、バレた?」
「おい、人ん家で何やらかしてくれようとしてるのかな?」
「ダメかな?どうせアリシアとミレーナが買ってきたんだろ?いいでしょ別に」
白コートはそういいながら次々と食糧庫の中身をご馳走に変換していく。
「なんか手伝うことある?」
「じゃあ、配膳して」
「ハイハイ、お邪魔虫は退散しますよ」
私はテーブルに所狭しと並べられた料理たちを順に飾り付け中の部屋に持ってく。
「おお、できたか」
「うわー、ホントに腕落ちてない!」
「うん、あの人何考えてるか時々解んないけど料理は美味しいからね!」
この二人は美味しい料理についてのみは意気投合する。
ゆうなれば胃袋の絆だ。
「ねぇ、クリスマスプレゼントの交換しようよ!」
「ああ?クリスマスプレゼントは夜枕元に置くもんだろ!」
「子供かよ!」
「でも、クリスマス会って言ったら交換でしょ。交換して、開けてビックリ、それで場が盛り上がる!これこそイベントでしょ!」
「いーやこのイベントの趣旨を忘れてるんじゃないのか?普段お世話になってるミレーナとアリシアとさらにはメーベルの皆さんに伝えて楽しむ。これがこのクリスマス会の趣旨だ。なら正しいクリスマスの文化を伝えるべきだ。故に僕は七面鳥を食べメサに行き枕元の靴下にプレゼントを入れるべきだと思うね!」
「うーん、いや折角の祝日だし楽しくやる方法を伝えたら良いんじゃないのか?」
「ねー、悠太!あんた暇でしょ?運ぶの手伝ってよ」
「あー、ごめんごめん。手伝う手伝う♪お前はジンと一緒に飾り付けな!」
「望むところよ!ジンさん、度肝抜く飾り付けしよ」
大概、私かジンさんが二人を引き離せば喧嘩は止まる。
白コートの場合は…
「ほい!またなんか揉めてたな…ほんと良く飽きないよな。ほら、美味い物作ってやったぞ~メリハリの無いヤツには遅延掛けちゃうぞ~」
といった感じでご飯で釣り魔法で脅して黙らせる。
「わ!急いで急いで、ミレーナ手伝って!」
「はい、でも何をすれば?」
「適当にジンに従って飾り付けて」
緋美は慌てて飾り付けを進める。
「おいおい、緋美ちゃんよ~飾り付けまだ~?」
悠太が煽る
「お前は食卓の飾り付けだろ」
「あっはい!すいませんでしたソウジさん!」
悠太は急ぎ食卓の飾り付けを始める。
「でも相変わらず人を転がすのが上手ね」
「そうか?俺なんて転んでばっかりだけどな」
「そんな風には見えないけどね。どうせ相変わらずあの人を助け出すって息巻いて手帳の内容を秒単位で忠実にこなしてるんでしょ?」
「まあ、確かにその通りなんだけども」
「まあ、今はご馳走に免じて言わないであげる」
「さ、俺の料理は冷めても美味いがどうせなら冷める前に食べよう」
実にクリスマスらしい食卓になった。
「よし、食べるぞ」
「ほら、アリシアとミレーナも席に着いて」
「ですが私共は使用人です」
「ジン、神のお告げ」
「神は人の上に人を創らず、人の隣に人を創った。こう言うときは共に楽しめば良いんだ。次はお前たちが民草に広めてくれ」
二人は顔を見合せ、少し嬉しそうに席についた。
「メリークリスマス、良いクリスマスを」
「メリィクリスマス…」
ミレーナは辿々しく呟く
「そうそう、楽しいクリスマスをって意味だよ」
「本当はI wish you a merry Christmas.楽しいクリスマスであって欲しい。とかHave a merry Christmas.良いクリスマスを。とかって言葉を使うけど省略しても意味は同じだからな」
白コートはこの場で最年少の癖に雑学の知識を披露する。
「流石ソウジさん」
悠太は白コートに甘い。
まあ、確かに白コートは天才だ。
剣も魔法も使えて、料理も出来て、力学の知識もあって、その他のこともやらせればなんでも器用にこなす。
悠太が尊敬するのも解らなくはない。
でも私はコイツの態度が気にくわなかった。
自分が助けたいと良いながら自分では選択しないコイツの受け身なそれが何より気にくわなかった。
「ちょくちょく顔出すなら、もういっそソウジ君もこっちに住めば良いのに」
「いや、それはさ…俺もやることあるし」
「そうそう、それにこんなの近所に住んでたらめんどくさい事この上ないよ」
「そうそう、っておい」
「なに?事実でしょ?私たちをこんなめんどくさい事に巻き込んどいて言い訳するつもり?」
「ソウジ、お前の敗けだ諦めろ」
「まあ、その事の埋め合わせは後々していくからもう少し待って欲しい」
「まあ、今さら気にしないけどさ」
クリスマス会は何となく楽しい雰囲気で進んで滞りなく終了した。
中ではアリシアとミレーナがジンと一緒に食い倒れ二人に代わって片付けをしてくれている。
私は少し夜風に当たろうと外に出ていた。
雪が降っていないとは言え流石に冬だから相応に寒い。
「ねえ、やっぱり私あんたの事嫌いだわ」
「そんなことかとうに知ってる」
いつの間にか私の隣には白コートがいる。
「ねえ、なんであんたは今でも私たちの前に現れるの?」
「それが必要だから」
「嘘ね、必要だと手帳に書いてあるからね?」
「そうだな。嘘だ」
「ねえ、あんた大切な人を助けるためにこんなことしてるんだよね?」
「ああ、俺はあの人を助けるただその為だけにこの抵抗を行っている」
「ならさ、もっと自分で選択してよ。いつもいつも会う度会う度、手帳手帳って振り回されるこっちがバカみたいじゃん」
「すまない、だが未来を守るためには予定された行動を取り続ける必要がある」
「前から思ってたけどあんたの言葉は筋は通ってても熱が伝わらないのよ。あんたの気持ちを教えてよ、誰でもないあんたの言葉で」
「俺の言葉…だが決断は変わらない。俺はあの人を助け出す。どんな手を使い、誰を裏切り、なにを失っても」
「あんたそれしか無いわね」
「ああ、それ以外の物は未来に置いてきた。でも多少の良心はある」
「は?」
「今日、クリスマス会に来た場合の持ち直しかたも確かに手帳に書いてある。が参加したのは俺の意思だ。どうせならこの状況を楽しんで欲しいって言うのは純粋に俺の想いだから」
「あのさ、そんな上っ面の言葉を信じると思うの?ねぇ、ハッキリしてよ…これ以上期待させないでよ…私はあんたが嫌いなの、あんたを嫌い続けないといけないの。だからあんたも私を嫌ってよ!」
「別に嫌いなら嫌いでいいけど、無理に嫌うこともないと思うな。俺たちは仲間であり友達だろ?」
「友達…そっか、そうだよね。私、バカだな…」
「そ、友達だ。それに今の俺にはそういう個人的な深い付き合いは持てないからな」
「ねえ、あんたは大切な人とかいないの?」
「もちろん居る、助けたい人もその一人だ。それ以外にも何人も居る」
「いや、そうじゃなくて恋人とか家族とかさ」
白コートの顔が分かりやすく赤くなる。
「いや、そういうのはない、ない。そもそも今はそういう関係を持てる余裕は無いし、これが終わったら終わったら贖罪に尽くさないとだから」
「で、あんたは私たちになにを求めてるの?」
「今は力をつけて欲しい。その理由はすぐ にわかるから。おい、ジン。次行くぞ」
「ああ、次行くか」
ジンがどこからか湧いて出る
「やっぱりなんかのついでに来てたんじゃん」
「ああ、もちろんだ。俺らにはやることが山積みだからな」
ジンは鎌を手に取る
「じゃあ、次は正月に来るから。メリークリスマス!良いお年を~」
間の抜けた挨拶と共に一人と一柱は虚空に消えた。
「あ、雪…」
どんよりと薄暗かった空から白い欠片が落ちてきた。
向こうではあんまり体験できなかったホワイトクリスマスだ。
私は一時の沈黙の後、家に戻った。
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あはは、結局僕がナレーションじゃないじゃないかって?
まあ、諸事情よりってヤツだよ。
今回は作者の意向で完全な布石にしちゃったけどどうだった?賢い皆なら今後の展開とか軽く解っちゃったんじゃない?
解った人は感想欄で解ったアピールとかしてくれてもいいよ?何の景品も無いけどね。
じゃあ今日はこんな所で僕もお暇するよ。
また明日!
作者:「はい!明日も更新します!」
レン:「へー、リア充、クリスマスを更新作業に費やすの巻き?」
ソウ:「リア充、路上で爆発四散の巻き?」
ジン:「いやいや、リア充、人間やめるってさだろ」
作者:「普通に更新だよ!五章入るよ!量産型?チミは休む暇なしだからね?覚悟したまえって事で明日も18:00に更新します」