喧嘩の発端
私は走っていた。
「現実を受け止めたくない」ただその一心で・・・
話の発端は少し前に遡る
「ユリ、少し話がある。談話室に来てくれ」部屋で休んでいるユリの所にツバキが呼びにきた。
「はい、今行きます。(はぁ、とうとうこの話をする時が来てしまった・・・)」
ユリは談話室に入る
「ツバキさん、なんでしょうか」
「単刀直入に言うパーティーを解散する。それに当たってユリには冒険者を辞めて貰いたい」
(どうしよう、冒険者を辞める絶好の機会だ。だけど・・・)
「なぜですか?」
「パーティーを解散するに当たって私もそろそろ引退しようと思う。そうだな~これからはギルド職員にでもなってのんびり事務仕事をしながら余生をすごそうかな。そうなるとユリお前独りになる、女性冒険者独りでやっていけるか?というと一部例外はあるとしても可能性は非常に低いだから、ユリには冒険者を辞めてもっといい職に就いて貰いたい」
「お断りします」
「じゃあ今度はそっちの意見を聞こうか」
「私としては無念にちったアヤメさんとサクラちゃんとランさんの仲間であり続けるためにも私は冒険者を辞める事はできません」
「ラン達もユリの無事を望むと思うが?」
「だとしても、私は賛成しかねます。」
「なぁ、ここは聞き入れてくれないか?私はもうこれ以上仲間を友を失いたくないんだ。だからおとなしく冒険者を辞めてくれ・・・」
「嫌です。そんならしくない事を言うツバキさんには従えません」
「おとなしく聞き分けてくれ」
「もういいです!!」
「ちょっと待ちなさいっ、・・・ーーーーーー」
そうして今に至る
『ーーーーーっーーーーー』誰かが叫んでいる
『ゆーーーーちょーーまっーーーーー』なんて言ってるのか分からない、だけどそんなこと私には関係のない事だ
「ユリさん!ちょっと待ってください!」
「フウカさんですか、今は独りにしてください。お願いですから・・・」