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エリアスのダンジョン

作者:「更新周期戻しました。来週の日曜の夕方6時にも更新します」

レン:「頑張るよね君」

作者:「そりゃ、ここ最近の楽しみだからね」

レン:「その割りには更新準備が遅いけどね」

作者:「とにかく、来週も再来週も日曜の夕方6時に更新します、閲覧いただけると嬉しいです」

「時間ピッタリ」


「待ちましたか?」


後ろからの声に振り返るとエレナさんがいた。


「いいえ、今来た所です」


「荷物が少ないですね」


そういうエレナさんもリュック一つしか持っていない


「このトランク中に全部入ってますので」


「それが例の謎のトランクですか」


「それも下調べ済みですか」


「まあ、そうですね。骨董品に似たような物があるのでそのレプリカですね?」


「まあ、そんなところです」


「さてと、さっそく出発しますか」


「飛ぶのは町から出てからね」


「楽しみにしてますよ」


俺たちは手続きを済ませて外に出てから手筈通りに空を飛んだ。


遠くに大きなクレーターがある。

例のフウカさんが作ったクレーターだろう。


「大きいですね…」


「瞬撃の隼がここら辺の裏社会で注視されるようになったきっかけですよ」


「注視されてるんですか…」


でも直接の接触はなかったなあ…


「そうでなければこの短時間で遠隔地のあなたたちの事をここまで調べるのは不可能ですよ」


「もしかしてギルドにも協力者がいたり?」


「当たり前ですよ、ギルドだって立派な営利組織ですかね。金のために情報を売るぐらいのことは平気でやりますよ」


「うわー…ギルドも信用できないのか…」


「信用できないのは上層部だけで末端の受付嬢程度なら信じても大丈夫ですよ。ギルドもバカじゃないので、末端には事情を教えませんし…」


俺はふと浮かんだ疑問を口に出す


「この情報って俺が聞いて大丈夫なんですか?」


「さあ?でもあなたたちならきっと大丈夫だと思う。それにそこらの冒険者程度に負けるほど弱くないでしょ?」


「まあ、そうですね」


「ほら見えてきたよ」


エレナさんが指差す先には森があって、そのど真ん中にすこし開けた場所があり、さらにその中央に小さく遺跡がある。


「あの小さいのが遺跡ですか?」


「そう、でも見えてる部分が小さいだけで中は広大だから注意して」


「埋まってるって事ですか?」


「どっちかって言うと地下に掘ったらしいです」


「まあ、なんにしてもダンジョン初攻略です」


「でも地上とはかなり環境が違うらしいのであまり浮かれてると怪我しますよ?」


「こう見えて疑似的なダンジョンには何度も潜ってるので、罠の解除でも拠点の設営でもなんでもござれって感じですよ」


「では期待してますね」


「精一杯頑張ります」


「あっ、ちょっと離れた場所に降りますよ。直接降りて攻撃されたらたまらないので」


「了解です」


そして俺たちは森の手前に降りた。


そしてトランクを開けてケイトさんに声を掛けて事情を説明する。


「ということでケイトさん行きますよ?」


「遺跡まで持っていってくれてもいいんだけどね」


「そんなこと言ってないで行きますよ」


「拠点も近いし、そんなに魔物もいないでしょ?」


「まあでもゴブリン辺りは繁殖力が高いと聞きますし、居なくはないと思いますよ?」


「ゴブリン程度ならソウジ君一人で大丈夫だと思うけどな~」


「まあまあ、トランクの中は空気が悪いですし気分転換も兼ねて外出ましょう。このあと暫くお天道様とはお別れなんですから」


「それもそうね」


やっとケイトさんが出てきてくれた。


「じゃあソウジさん、先頭をお願いします」


「了解です」


「さっきの広場を目指して下さい」


「案内を開始しまーす」


そう言って森を歩くこと数分


俺は茂みを飛び越えて出てきた血色の悪い何かを切り捨てた。


「なんだこのちっさい血色の悪い生き物は…」


「ゴブリンですね」


「そう言えば初めて見ました」


「そうなんですか、まあそれなりに腕は立つみたいですし気配で避けられてるのかも知れませんね」


「やっぱり下等生物だから気配とかに敏感なんですかね」


「じゃないかな?まあ、頭も悪いから大概は策もなく突っ込んでくるんだけどね」


「単にソウジさんの運が良いのもありそうですね」


「まあ、ダンジョン入ったらいっぱいエンカウントしそうですし」


「えんかうんと?」


「まあそうですね、それとソウジさんは会話に古代語を混ぜるのは止めた方がいいと思いますよ?」


「これ古代語なんだー、気を付けよ …」


「もしかして知らずに喋ってたんですか?」


「故郷の友人がよく使っていたのでつい…」


「その友人さんはよほど古代文明に精通しているんですね」


「そうなんだ、考えたことも無かったので」


まあ、フウカさんも居るし昔にゲーマーの転生者が居てもおかしくないか。


「さてと、つきましたね」


そこにはそこそこ広い広場が広がっており、地味に道が整備されており、パオ見たいなテントが幾つも立っていて、馬車と人が絶え間なく動いていた。


「へー、本物はこんな感じなんですね。結構、町っぽい感じですね」


「まあ、場合によってはダンジョンはそのままにここに町を建ててダンジョンを管理するなんて事もあるし」


「ダンジョンを管理ですか、でもそれってギルドが儲かるばかりでは?」


「別に革とか骨とかで稼ごうってことじゃないから。ダンジョン内では魔石が生成されやすいの、それを利用して魔石を安定的に供給することで安定的に儲けるのよ」


「魔石はどこの町でも必要ですしある分には困らないので相場価格が高いんですよ」


「そうなんですか、でも勝手にそんなことしてギルドから横槍されないんですか?」


「だから、ギルドも一噛み噛ませるのよ。実際、今の相場価格を操作しているのはギルドだからギルドの相場でならなんの問題もないし、ギルドに利益の何割かを流すことでギルドからの援助も受けられるからね」


「なんか、今日一日でギルドがすごくブラックな組織に思えてきました」


「大きい組織なら必ず暗い面はあるし、明るい面が強いならなおさらですよ」


リアルって難しいな…


▲▽▲▽▲▽▲▽


その頃フウカはと言うと


「どうしたもんですかね…」


「うむ、端的に魔力量の多い魔物の素材と言っても色々あるでな」


壱なる門でエルと話していた


「それになんでもいいならそれこそお主の髪の毛でも使ったらいいんじゃないかの?お主は人としてというか生き物としても既に異常なレベルの量の魔力を保有しとるようだし」


「それだとちょっと問題ない?芯としてさ」


「ふーむ、毛か…ワシの抜け毛でいいなら幾らでもくれてやるがかなりデカイぞ?サイズ的にはリンのがいいんだろうが、リンはまだ成長途中で魔力量が十分じゃないからな」


「まあ、その辺はうまく加工してくれるでしょ」


「まあその辺は職人に期待だな」


「そう言えばリンは?」


「なんか、熱心に本を読んどったな」


「読めるの?」


「まあ、多少な?ワシも昔は読めたが今はこの大きさだからな」


「あー、なるほど」


「そう言うことじゃ、リンぐらいの時にしか人の本は読めんからな」


「大きい本を作りましょうか?」


「ワシは必要ないが、リンには必要だろうな」


「まあ、なにかしら考えときますね」


「うむ、頼む」


「でもロック鳥は成長って速いんですね」


「まあ、そう時間を掛けても居られんからな。ロック鳥とは言え雛の頃から偉大な大空の支配者ではないのだ、だから少しでもリスクを抑えるために雛から成鳥までの間は成長が速いんじゃ。そこからは長生きするためにどんどん遅くなる、ワシ程になるには数百年はかかる」


「因みに成鳥になるまでにかかる時間はどのぐらいなんですか?」


「約一年って所だな」


「早いんですね」


「うむ、だから一年頑張ってくれ」


「何年でも頑張りますけど、そうなるとリンの相手を探さないと…」


「うむ、どこかに生き残っていればいいんじゃが…」


「ないでしょうね」


「やっぱりワシか…」


「そう言えば世界を移動できるという話でしたが、別の世界には他にロック鳥はいないんですか?」


「うむ、どこも似たような感じじゃな。きっと白フード共に捕らえられてワシと同じように処分されたんじゃろうな」


「白フードから本を盗み出すか…」


「やめとけ、転生者は確かに神に対抗しうる力を持つがそれは対抗しうるに過ぎず打ち負かすことは出来ぬと聞く」


「なら、すごく嫌だけどレンに頼んでみる…」


「それが一番いいな、あの翁なら盗み出せそうな気もするしな」


「とりあえずリンのことはお願いしますよ?」


「お主もたまには顔を出せよ?リンが寂しがるからの」


「まあ、一ヶ月は比較的仕事しないからちょくちょく来ますよ」


「?なんかあったかの?」


「道具の修理に時間が掛かるのでその間に束の間の休暇をと思いまして」


「ふむ、まあ存分に羽を伸ばすといいだろう」


「そうさせてもらいますよ」


フウカは門を越えて出ていった


「うーむ、で?上手く誤魔化したつもりだが。そっちは上手くいったのかの?」


「うーん、こーがくめーさいは慣れたけど上手く変化できないの」


「何が上手くいかないんじゃ?」


「顔とか手は上手く似せたんだけど、それ以外の所がいまいちわからなくて」


「うむ、解決策があるにはあるがお母さんの協力が必要だな」


「えー、せっかく驚かそうと思ったのに」


「じゃあ、他に協力者を探すか…しかしここに来るのは殆ど関係者ばかりだしな」


「じゃあ、お外に探しにいく?」


「それはそれで不味いじゃろ?」


「じゃあ、おじさんが行ってきてよ」


「済まないがワシ、変化は出来んのじゃ」


「もう使えないなー」


「いや、使えないはないだろ?変化以外ならできるぞ?」


「リンは変化したいの!」


エルはなんとも言いがたい表情をしてその場で丸くなってしまった。


▲▽▲▽▲▽▲▽


本を大きくするか…大きい本を作るのが手っ取り早いよね?


レンに大きくさせるか、いやアレがあったらな~

ガ◯バートンネルがあったら楽なのにな~

ガリ◯ートンネルいけるかな?用は虫眼鏡みたいな感じにすれば言い訳で、空間を拡大したり縮小したりできるかな?


要はあの空間移動用のトンネルの出口を大きくして…


「頭痛くなってきた」


「どうかしたんですか?」


「ああ、カイさん。ちょっと魔法の詠唱の構成で悩んでいまして」


「あー、もしかしてフウカさんは学者さんだったりしますか?」


「真似事をしているだけですよ」


「親父にも言われてますが俺は頭じゃなくて体で考えるタイプなので悩んだらとにかくじたばたしますが、頭のいい人はきっと頭で考えながら動くんでしょうね」


「ふふっ、そうですね。ちょっと考えなしにじたばたしてみますか」


「え?じたばたするんですか?」


「ちょっと客間借りますね?」


「いいですけど」


「あと、私が出てくるまで部屋に入ってきてはいけません。魔法の余波でどうなっても知りませんから」


「はい、立ち入り禁止にしときますね」


「お願いします」


私は早速借りてる客間に入って代替品の杖の山をトランクから取り出した。


「先ずは部屋を保護しますか、ついでに色々弄らせてもらっちゃいますか」


私は手の上で魔力を練って魔法を組み上げて、それを直接空間に反映させる。


準備は完了です、さて始めて行きましょうか


私は代替品を一本手に取った。

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