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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
作者の手抜きの閑話編
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収穫祭の昼休み

作者:「コラボの件、なくなりました…(´・ω・`)」

レン:「やっぱりね」

作者:「次のコラボはいつになるやら…まあ、今の内に本編進めるか」

レン:「そだね」

作者:「と言うことで収穫祭終わり次第、四章開始します。」

昼前、私達五人(フウカ、ケイト、ソフィア、ツバキ、ユリ)は月光の竹林亭に足を運んでいた。

 

いつ合流したのかと言うと、パイ合戦で盛り上がっていた所にフウカとソフィアが飛び入り参加して、さも当然の様に上空からパイの雨を降らせて圧勝、唯一被弾数0だったケイトの障壁を得意技で切断してクリームパイを炸裂させた。

 

結果として、パイまみれの三人と二人が並んで歩いている不思議な光景が出来上がっている。

 

「フウカ、後で覚えてなさい」

 

「はい」

 

だがこの集団以上に不思議な光景がそこでは繰り広げられていた。

 

ソウジとソウジっぽい人と女体化ソウジ二人が一つの台で作業しているのだ。

 

「なんか」

 

「増えてますね」

 

「協力者とかじゃなくてですか?」

 

「全員じゃないけどあの内の三人は絶対ソウジ君だから確実に増えてます」

 

「あの台、なんであんなことになっちゃったんでしょうか」

 

そう言ってユリが指差した台には氷の板が台を半ば切断して止まっていた。

 

因みにその台はシェフが作業の続行が不可能と判断した為リタイアとなっている。

 

「あー、何となく仕組みわかりました。あれ、全部未来のソウジ君ですね」

 

「みらい?」

 

「そう言うことですか」

 

どうやら二人だけが理解しているらしい。

 

二人は三人に説明を試みることにした。

 

▲▽▲▽▲▽▲▽


そして台で作業する俺は盛り付けに勤しんでいた。

 

「ソース早く!」

 

「解ってるよ!時間が掛かるのはお前も解ってるだろ?」

 

「飛ばせばいいじゃん!」

 

「詠唱してる時間が惜しい!ほら終わったよ!」

 

俺はそれを受け取って盛り付けを終えた。

 

『ソウジシェフ、調理が終了した様です。他の台ももう間もなく終了するので暫しお待ちください。』

 

電子音?が響いた。

 

「じゃあ妨害工作する?」

 

「いや、俺ちょっと気になってた事があってさ。素の俺とゲームの俺、どっちが強いのかなって」

 

「言ってそれって装備とスキルに依存するんじゃ…」

 

「いや、システムアシストの有無はデカイぞ」

 

「いや、俺の体もレン印の補正がかかってるっぽいし」

 

「ならやってみるしかないな」

 

四人は各々腰の刀を抜く

 

『ソウジシェフと料理人の皆さん!?危険なので抜刀は無いようにおねがいした筈では!?』

 

「二式 双燕」

 

先手を撃ってきたのは二刀を操るあっちの世界での姿の俺だ。

二式双燕は高速の二連撃、一撃目を止められても二撃目を反らして相手に一撃入れることができる攻撃と防御を同時にこなす技だ。

 

俺はそれの返し技を使う

 

「一式 追燕」

 

瞬間的に二刀の後ろに移動して二刀を追う形で刀を振り抜く。

 

「一式特殊 魔刃飛翔!」

 

かなりの気迫を伴った女性の声が響く

 

俺は反射的に刀を立てた。

 

この技はまだ開発中の物だ。

刀と魔力で形作られた斬撃が衝突して、かなりの衝撃が走る。

 

「一式奥義 百華一閃」

 

斬撃を撃った女体化ソウジに向こうの女性版俺が黒い大太刀を振り抜く。

 

女体化ソウジはそれに対して切り上げで応える。

 

「二式 蜂刃」

 

あっちのソウジは俺を滅多刺しにするつもりらしい

 

「一式 昇刃」

 

それに対して跳躍しながらの切り上げで二刀を弾き飛ばす。

そして落下しつつの切り下ろしの体制を取る。

 

「これで終わりだ」


「ああ、終わりだ」

 

俺の刀は右手に持った刀により軌道を反らされ、あっちのソウジの左腕を少し切りつけた。

 

そして俺の首には左手に持つ刀が添えられている。

 

「一式 逆袈裟」 

 

そして、俺に短剣を突きつけたソウジは女体化ソウジに袈裟切りに切り上げられて地面を転がった。

 

「両手紺スキル:メテオブレイカー」

 

上から赤いエフェクトを纏った大太刀をもった少女(もちろん俺)が落下してきて女体化ソウジを弾き飛ばした。

 

「結論、未来を知ってるやつが一番強いだね」

 

『ソウジシェフ、失格です』

 

「えっ!もう作り終わってるのに!?誰の妨害もしてないのに!?」

 

『抜刀は禁止の筈でした』

 

「あっ」

 

「でも終わってますよ?」

 

『それでもです』

 

「あっ解った!負けるのが怖いんだな?」

 

『そうではなく、危険だからと言いました』

 

「なら、妨害工作で包丁を投げつけるのは違反ではないのですか?」

 

『うっむ、それは事故だったので仕方ない』

 

「じゃあ俺は事故で人切包丁振り回したってことでよろしく!」

 

『よろしくじゃありません!ダメ!絶対ダメですからね!ひっ!なんでここに!』

 

『良いですよね?』

 

『ダメな物はダメです!』

 

『シャリイィィン、一式…』

 

『ひいぃ、ご勘弁を、まだ死にたくない…』

 

『良いですよね?』

 

『良いですから、もう良いですから!好きにしてください…』

 

『偉い子にはご褒美をあげよう。ガシャンッ、チャリン、チャリン、チャリン』

 

『こんな枚数のブツッ……』

 

「良かった良かった、失格にならなくてホントに良かったよ」

 

「うん、平和が一番だな」

 

▲▽▲▽▲▽▲▽


「お金の音が…」

 

「フウカ、そう言うことは気にしないの」

 

「だからあれほどルールは徹底するように言ったのに…」


「これ、結果に賄賂が適応されたりするんでしょうか」

 

「かもね」


▲▽▲▽▲▽▲▽


そして御披露目

 

俺は、なるべく向こうのファミレスのハンバーグセットを再現したつもりだ。

 

他の所はと言うと、月光の竹林亭の料理長はローストビーフっぽい物を作ったようだ。

 

アリシア家料理長はキレイに盛り付けられたシチュー(かぼちゃ入り)


どっかで見たことある名前のパン屋さんはシンプルにブドウパンいやマスカトパンだ。

 

んでもって聞いたこともない名前の飯屋はグラタンだった。


──味の評価は面倒だから省略する。


『発表します。一位 月光の竹林亭料理長ダン・アリシア殿』

 

出来レース感が半端ないが、この際だから気にしない。

 

『二位 アリシア家料理長セレナ・アリシア殿』

  

『三位 ツルカメ亭料理長ウマル・アリシア殿』 


『四位 冒険者パーティー「瞬撃の隼」所属ソウジ殿』

 

『五位 ぐうちょきぱん工房所属ソノエ殿』

 

以下省略

 

『以上でした。一位のダン殿には表彰があります。ダン殿、壇上へどうぞ』

 

ダンは即席で組まれた壇に上がる。

 

『これより当旅館料理長より賞状をダン殿に授与する』

 

「えっ!?セルフ授賞式!?」

 

『ダン君、読み上げて』

 

「えー、ダン・アリシア殿あなたは今対決において非常に美味な料理を作成し優秀な成績を残しましたのでここに称します。南王国暦33年9月13日 月光の竹林亭 料理長ダン・アリシア」

 

ダンは渡す振りをして反対側に回りお辞儀をして受け取った。

 

「無茶ぶりがひどいですね」

 

「毎年の事よ」

 

「そうですね、こればっかりは仕方ないかと」

 

そして参加者達が作った料理はその場に居た人々に振る舞われたのであった。

やはり色々と珍しかったソウジのハンバーグはそれなりに人気だったが食べる人々の警戒ぐあいも半端じゃなかった。

 

そして一行は再び解散して、ケイト、ユリ、ツバキの三人と私、ソフィア、ソウジの三人に別れた。

 

なんでも、ソウジ君が烈火栗拾いに参加するらしいからそっちへ行くことにする。


ケイト達はなんでも胆だめしに参加するらしい。

 

こんな真っ昼間に肝だめしとどう言うことだろう、とか考えては見たがどうせゴーストなり、スケルトンなり、アンデッド系のモンスターの死骸で何かやるんだろうと言うことで私達は歩みを進めた。

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