転生者の日常 その1
作者:「今回は世界の理を破ったらとコラボしまーす」
レン:「こっこれがセルフコラボか」
誠治:「お久しぶりでーす」
作者:「おひさ~ヽ( ̄▽ ̄)ノ」
レン:「あれ?君消えてなかった?」
誠治:「そんなわけが…」
空耳:ウツスカチナーシ
ジン:「格付け番組みたいになってるぞ」
作者:「なんか出たね笑笑」
ジン:「おい、ちゃんと制御しろよ!」
作者:「アハハハヽ( ̄▽ ̄)ノ」
話は少し前に戻って
フウカとソフィアが出勤した後
暫くは忙しく働き遅刻したぶんを返して
今はいつも以上に力を入れて部屋の清掃をしている。
「今日はいろいろ作って来たのでいろいろ試しますね」
「いろいろ試すって試作段階ですか!?」
「何事にも終わりは無いので永遠の試作品ですね」
「そっそうですか…」
「今日はモップと掃除機です」
そう言ってフウカがトランクから取り出したのは棒の先端に雑巾をつけた物と樽に筒状の革を繋いだ歪な形の何かだ。
「もっぷとそうじき?」
「まあ、見ててください」
フウカはモップの先端に埋め込んだ水晶球に魔力を流す魔力を流すと水晶球からチョロチョロと液体が流れだし雑巾を程よく濡らす雑巾はモウモウと湯気を上げている。
「こんなことが出来るのも一重に魔法が有るからですね」
そしてフウカはそれでフローリングの場所を拭く
すると拭いた場所が水拭きした後のようになり、そして急速に乾いていくのだ。
「すごい…」
「普通に水拭きするのよりも楽で時間もかからない」
「収納に少し困りますが」
「そうですね、まだまだ試作品なので改良しておきますね」
「でそのそうじきとか言うのは…」
「これはですね」
フウカは掃除機の筒状の部分に埋め込んだ水晶球に魔力を流す
すると筒の内側に風の流れが作られて外の空気を吸い込み始める。
そして毛布の上などの埃や塵を吸う
「風の魔法で空気と一緒にゴミも吸い込んでくれるんです。で吸い込んだゴミは樽の中の袋に入れられて空気は樽の後ろから排気されます」
「よくこんなものが思いつきますよね」
「知識としてはこう言うものが有るって知ってたので」
「こんな物を作った国があるんですか?」
「あるらしいです。私も文献と曖昧な記憶を頼りに再現しただけですし」
「それだけの情報で再現出来ちゃうフウカさんもすごいと思います」
「ほんのちょっと才能があっただけですよ」
そして二人はサクサクっと仕事を終えた。
そして今日は浴場の清掃もすることになっている。
浴場ではデッキブラシとモップと魔法が大活躍した。
そして、この世界の人間が物凄く便利な魔法をなぜ使わないのか?という疑問を持った。
そして休み時間の間にソフィアさんに訊いてみた。
「魔法を使わない理由ですか…それは以外と簡単な話ですよ。皆は魔法を使わないんじゃなくて使えないんです」
「使えない?」
「そう使えないんです。魔力の操作に長けた人間ならフウカさんのように魔法を自由自在に使いこなすこともできるんでしょうが。普通の人間が修練を積んでそこまで到達するには少なくとも二十年、三十年ぐらいは掛かります。なので相当な研究者や学者なら可能なのでしょうが一部の人間が使えた所でその他大勢が使えないことに変わりはない。そして魔法を使いこなせない大多数は使いこなせる極一部が組み立てた簡単な呪文の魔法、「定型魔法」しか使えない。呪文なんか組めないし組めても使えないからいつしか人は自ら魔法を組むのを止めてしまったんです」
「そうなんですか…」
「てことで私達大多数は定型魔法を使用するか、高い金を出して「唯一魔法」が籠められた水晶球を買うしかないんです」
「自作の「唯一魔法」の水晶球って幾らぐらいで売れますかね」
「金貨数千枚は下らないかと」
「場所と材料とテスターと宣伝媒体が揃っている環境っていいですね」
(また何か思い付いたようですね)
「オリジナルの詠唱ができるだけで一気に稼げるようになるなんて。なんてイージーモードなんでしょう」
「おりじなる?いーじーもーど?すいませんが何を言っているのかわかりません」
「大したことじゃないですよ、ただこの世界で生きるのが簡単なだけです」
最後にこの世界で必死に生きている方々に対して爆弾発言をしましたが、もう私では対応仕切れないので見て見ぬふりをすることにします。
そして夜が来て
午後11:30頃
ソウジの作業小屋にて
「かなりの数の魔物を倒したんだね」
ソウジは小屋の前に積み上げられた素材の山を見て呟く
「体に不調は?」
身長2m弱の騎士は首を横に降る。
HPバーも満タンだ。
よくみるとレベルが0だったのがレベル18まで上がっている。
ステータスもかなり変化していた。
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ginzirou Lv18
HP:687/687 MP:200/300 STR:256 DEX:342 VIT:363 AGI:224
種族:ゴーレムナイト
材質:超高純度ミスリル鉄鋼
能力:物理D半減、魔法受け流し
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なんかステータス高くない?
これが俺のステータス
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ソウジ・k・ミナヅキ Lv169
HP:1753/1753 MP:600/600 STR:450 DEX:380 VIT:310 AGI:393
種族:人間
職業:冒険者、鍛冶師、錬金術師、薬剤師、etc.
称号:猫耳の先駆者、複合事業者、etc.
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まあ、将来はNM並になるって考えれば妥当か…
今日はこんなことしてる暇は無いんだった。
今日は依頼でポワドラ討伐の協力をするんだった。
依頼の場所まで急いで行くとしよう。
そしてベイグル居住区のマンションの一室に到着
ここに集合してからポワドラを殺しに行くんだろうな
と言うことでノックする
すると少し間が空いて扉が開く
「今日は来てくださりありがとうございます」
黒縁のメガネをかけて白いローブを着て古代ローマ人風なサンダルを履いた男性プレイヤー「クラウン」と学ランを着てその上から「児童虐待反対」とかかれた襷をかけた男性プレイヤー「マッサン」が出迎えてくれた。
「ほんとに青髪に依頼したのか…」
「それなりに高かったけどこれなら勝てるだろ」
「青髪さん?因みに依頼料とかって…」
「もう受け取ったから大丈夫だ」
(なあ、いくら出したんだ?)
(8,000N)
「報酬には満足してるから気にしなくていい。それより準備をしよう。いくら理論上勝てるとは言っても通常フルレイドで挑むボス相手に1パーティーで挑むんだ、準備はしとくに越したことない」
「じゃあ今回の討伐作戦はよろしくな」
そして十数分が過ぎて
暖炉が特徴的なリビングに青い光が集まり、光の中から黒いコートを着て紅い片刃の剣を持った男性プレイヤーが現れる。
「遅かったなセイス」
「集合は25時だから俺が一番だと思ったのに…今日は来てくれて嬉しく思うよソウジ」
「まあ、あれだけの報酬を前払いで渡されちゃ断れないしな」
「ソウジが着てくれたからこの戦い、絶対に勝てるな」
「報酬に釣り合うぐらいに本気でやるつもりだ」
そしてセイスはウインドウを確認する。
「これでよし、装備は万全、回復アイテムも十分に有る、人員も足りてる」
「1時まで待つのもあれなのでもう行きませんか?」
口を開いたのはクラウンである。
1時まであと一時間
準備は万端、いつでも行ける
「俺もそろそろ行きたいかな」
マッサンが言う
「同感だ」
「それじゃあ行こうか」
俺たちは1と0で形成された部屋を出る
そして移動する事数分間
俺たちは、北方にあるダンジョンのボス部屋の前にいる。
使い捨ての転送装置はすでに壊れて動かない。
俺たちは、四頭の龍が描かれた扉を開く。
その扉はとてつもなく重く感じたが簡単に開いた。
その先には階段が有り上の階へ上っている。
俺たちは白い大理石で作られた階段を上る所々装飾が施された通路は幻想的で神聖にも感じられた。
階段の先には、雲ひとつない空が広がっていた。
そこは円形闘技場になっており、夜空を支えるように等間隔に柱がたっているだけでそれ以外に柵になるような物はない。
下に広がってるはずの大地は見えず、代わりに雲海が広がっている。
落下Dによる激痛とデスペナルティーを気にしないなら雲に触れる。
00:08
夜空の中に蒼い鱗で所々白い鱗で角や棘などの骨格が金色に輝く龍がいた。
天神龍ウェテルビウス通商ポワドラ、二年前に俺もフルレイドの末に勝利している
「皆、行くぞ!」
セイスは、紅い片刃の剣のを構えて、走って跳んでポワドラの翼を斬りつける。
こいつのHPバーは三本
クラウンが光輝く矢を連続で射る
全て避けられ地面に刺さる。
そこに頭上から巨大な剣を持ったマッサンが落ちてきてポワドラの頭に巨剣で斬りつける。
そしてマッサンは空中で止まり、巨剣で翼を斬りつけ部位破壊させる。
「鱗の無い場所は柔らかいな」
「当たり前だろ」
俺はたまたまストレージに入ってた自作の黒い長剣でポワドラの翼を斬りつける。
これまででHPバーの一本が40%ぐらい減少した。
「これなら行けるでしょ」
俺は尻尾を切り落とす作業を始める。
使うのは切断属性をできる限り強化した黒い長剣とと両手斧だ。
クラウンは詠唱を終了して光属性の巨大な球体を作り出しポワドラに向けて発射した。
光の球体はポワドラに命中すると同時に光を発し辺りを真っ白にする。
ポワドラのHPバーの一本が残り40%まで減っている。
さっきの球体で6000のダメージを叩き出したらしい。
そしてポワドラはスタンしている。
「今だ、削れ!」
クラウンが叫びながら白い剣を持って走りポワドラを斬りつける。
マッサンとセイスもはクラウンに合わせて追撃し、俺はさらに尻尾を切る
ポワドラがスタンから回復すると咆哮を上げる。
ポワドラの体表に雲が現れ雷が迸る。
「形態変化来たねー」
「皆、死ぬなよ」
体表の雷が剣を伝ってソウジの流れる
「アチッ、ビリッときた」
ポワドラが雷を纏った空気の球を吐き出す。
「グッハッ、痛ったいなー」
雷がマッサンに命中した。
がマッサンのHPは大して減っていなかった。
「見たか児童虐待反対のタスキの力」
児童虐待反対の襷の効果が発動したらしくポワドラは膠着状態になる
「畳み掛けるぞ」
クラウンが叫ぶ
マッサンとセイスが走りだし、ポワドラを斬りつける。
クラウンは詠唱を開始する。
俺はポワドラの尻尾を斬りまくる。
マッサンが落下攻撃で尻尾を切断し、回収する。
これで両手斧の役目がなくなった訳で
セイスはポワドラの顔面を斬りまくる。
クラウンは詠唱を完了させ、杖から緑色の閃光をマッサンに飛ばす
マッサンのHPバーが復活する。
「3.2.1.退避」
全員がポワドラから離れる
ポワドラから雷が溢れだしポワドラから半径15m圏内を焦がした。
ポワドラのHPバーの二本目が10%減少した。
あと19000
ポワドラの体表の雲から冷気が溢れだしフィールド全体を凍らせた。
「今度は雪か」
「いや・・・」
ポワドラが拳程度の大きさの氷を連続で吐き出し始めた。
「雹だな、マッサン頼む」
「了解」
マッサンはピッチングマシンと化したポワドラの前に飛び出し空中を蹴る
空気がサッカーボールのようになってポワドラの口に詰まった。
「さっ今の内に潰そう」
もう流作業だ。
違いが有るとすればソウジが後方支援に回ったことぐらいだろう
HPは二本目の半分を過ぎた
ポワドラの体表の色が変化し青黒くなり、体の雲が渦巻き始める。
「今度はなんだ?」
「あの動きは、竜巻だー!」
「全員、退避!」
次の瞬間ポワドラの周りの空気が一瞬で渦巻き始め巨大な竜巻となった。
巨大な竜巻は次々と小さい竜巻を吐き出し始めた。
「どうするよ」
「吹き飛ばしてやる」
「潰してやる」
「どうしたものか」
「マッサン、俺をあの竜巻の上に連れてってくれないか」
「まーいいけど。」
クラウンはマッサンに掴まり詠唱を開始する。
マッサンはクラウンを掴んで昇っていく。
「・・・・・・ホーリーフレア!」
杖から巨大な火球、小さな太陽が出現して竜巻の真横に落下する。
そして竜巻の引力に引き込まれて竜巻ごとポワドラを燃やした。
ポワドラのHPがガリガリ減っていく二本目があと20%まで減った所で竜巻が止んだ
そして所々焦げたポワドラが出てきた。
男たちが斬りかかりポワドラのHPバーの二本目を削りきる。
三本目を削り始めるとポワドラの体表の色が変化して黒くなった。
ポワドラは濃い黒い雲を纒だした。
「あれはなんだろう」
「あれは曇りだ、しかも夜の・・・」
いい終える前にポワドラから黒い雲が吹き出し辺りを包み込む。
「クソっなにも見えねー。グッハッ」
ポワドラの尻尾の付け根が鞭のようにしなって俺を地面に叩きつけた。
「なんて攻撃力だ、80%持ってかれた・・・すまんがあとは頼んだ」
この次の行動は解っている。
空気砲でとどめをさしにくる。
それをバックステップで避ければいい。
空気砲の着弾寸前に後ろに跳び直撃を回避する。
だが空気砲が地面に当たったときの衝撃波のことを忘れていた。
ソウジは空中で衝撃を受けて円形闘技場の外に投げ出された。
「あっぶね、危うく死ぬとこだった」
今ソウジは円形闘技場の下の階の窓際の装飾に掴まっている。
「コンバートリアル!」
そのあとは得意とは言い難い魔法で氷の足場を作る。
そしてコンバートして笛を吹いて、ポーションを飲んで体勢を整える
そしてグリが到着したらグリに乗って時魔法の解除を念じて円形闘技場に戻るがそこにはもう誰も居なかった。
そして円形闘技場の上に降り立つとウインドウが現れる
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congratulation
天神龍ウェテルビウス討伐
獲得EXP 2318
MVP マッサン
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と表示される
「なんとか勝てたか、これで依頼達成だな。グリ、家に向かって飛んで」
「ピィィィー」
グリはたぶん了解って言ったんだと思う
そして今日は家もとい作業小屋に帰った。
翡翠:「ねえ、私の出番は無いの?」
作者:「ない」
レン:「ないね」
空耳:「アル訳ナイジャナイカ」
翡翠:「作者!ちょっと表で」
空耳:ウツスカチナーシ
ジン:「空耳が喋った…」
レン:「空耳だって喋りたいよね?」
空耳:「ソウダヨ」
作者:「空耳なんて言いたいの?」
空耳:ウツスカチナーシ
ジン:「ちょまっ」
レン:「ジン君、君のことは忘れないよ…」