児童期
「じゃあ私はリヴェと出かけてくるから、留守番頼むわね。」
「あぁ、行ってらっしゃい」
…あの出来事から数年経った
インドゥラが家で一人読書をしている時だった
ピンポーンとチャイムが鳴る
誰だ?と思いドアを開けた。
「やぁ~元気ぃ?」
へらへらとしている軍服を着た男と3人のごつい体格の男達が立っていた。
「……『チェカス』…なんのようだ」
どうやら軍服を着た男の名前はチェカスと言うらしい。
「どお?『キミの子』の様子はっ!」
「……? リヴェのことか?元気だぞ。それがどうした?」
ニヤニヤしながらチェカスは言った
「ん?…ちょっ、とね、キョーミがあってさ?」
不安な予感が隙間風のように吹き込んでくる
「チェカス…お前ッ!」
と、その時ドアノブを回す音が聞こえた
「「ただいまー」」
こんな状況の中でチュトラリィとリヴェが帰ってきてしまった。
その時チェカスが
「あの子供を捕まえろ!!」
と叫んだ瞬間3人の男達がリヴェの方へ向かって行った。
「リヴェを連れて何処かへ逃げろ!」
とインドゥラが力強い声で言ってチェカスに向かっていった…。
一方、チュトラリィとリヴェが逃げている途中
銃声が聞こえた。瞬間チュトラリィがどさっと倒れた。
リヴェは側に行こうとしたら
「私に構わずお行きなさい!早く!!」
とチュトラリィが叫んだ。リヴェは涙をこぼしながら行った。
リヴェは逃げた。あの男達に見つからないように身を隠しながら。
しかしリヴェはまだ幼く体力が持たなかったのか
どすんと仰向けに倒れてしまった……
「あっれー?大丈夫かな、この子……一応うちん家連れて帰るかぁ」