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聴覚障害者の日常

聴覚障害者の日常 車の運転編

作者: ぷかぷか

我が家の車は、子どもたちが1才を過ぎた時に購入した。

チャイルドシートが3つ装着できる車は限られてしまう。

中腰での世話も大変。

そうすると条件にあうのはワンボックスカー、いわゆるミニバンになる。

夫ができるだけ早急に免許を獲得するためにオートマ限定で受けているので、オートマ車。

そんなこんなで検討した結果、ホ○ダのス○ップワゴンになった。

アタシは学生の時に免許をとったきりのペーパードライバー(アタシの時は、聴覚障害者の場合何メートルか離れてクラクションの音が聞こえたら免許がとれた。)、夫は子どもたちが生まれてから免許をとったという、なんとも頼りないスタートだったが、3人をどこかに連れていくには車は必要だった。


運転を始めて3年目のこと、大分にいたときのことだ。

なんとか長い距離も転がせるようにはなっていた。だけど、相変わらず怖がりで安全運転を心がけ、スピードをあげることはしなかった。

ある日、夫が出張で別府から大分空港まで送っていかなければならなかった。その帰り道、西日をもろにうけてまぶしくて、道に寄せてサングラスをつけようとした。

すると、窓に警察官がいてなにかをいった。

なにかいったかわからないけれど、ここに停めちゃいけないのかな?と少し先に進めて停めた。

でも、また警察官がきた。さすがに、これはおかしいなと思い、「聞こえないので、書いてください」と頼んだら、なんと、一時停止無視だという。心当たりがなく困惑していると、車からでて、パトカーにこいという。

あの〜〜、3才の三つ子がチャイルドシートに座ったままですけど……、なんていえず、しおしおとパトカーへ。

短時間というがたっぷり30分かかったように思う。

小さい子を車に放置してもいいのか、ちょっと……と、頭の中でぐるぐるしていて、理不尽だと思っていた。


どの場所で無視したのか記憶になく、ましてやあまりしらない土地。

しかも交通量がなく、当時も車はアタシの車以外はなかった。

西日のまぶしさに見落としたのかも知れないと後から自己弁護するが、違反といわれては反論もなにもできず、切られるままだった。


最後に、勉強代だと思って気を付けなさい、と言われたような気がするけれど、今でもワリにあわない……と思う自分がいる。

あのときサングラスのために停車しなかったら、ずっとパトカーに追われていたのかな……。そう思うと冷や汗ではあるが。


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