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月の下を歩く

作者: 雨とともに
掲載日:2025/10/09

少し肌寒い

外に出た瞬間そんなことを思う

もう秋だ

見上げればまんまる綺麗な

お月様が

夜でも迷子にならないように

僕たちを照らしてくれている


夜の散歩

目的地はない

ただ気の済むまで練り歩く

月明かりで僕の足元にできる影が

一緒に進んでいく

時折通る車

ライトが僕を照らして伸びた影が

前に大きく伸びる

僕もちゃんと生きている


時の流れの速さを感じる

逃げ出したくなるような暑さだって

昨日のように鮮明に思い浮かぶ

その速さに逆らうように

いつもよりゆっくり歩いてみる

そうすると

太陽が昇っている頃の武装が

歩くたび剥がれていくような気がする


夜の優しさ

月明かりが優しく僕を包む

今だけは着飾らない僕でいられる

月の光が消えるまでは

そんな僕でいたい

風が通り抜けていく

僕の影だけが少し揺れた




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