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黒歴史

 こぐまが着流し姿になると、彼の鎖骨が目に入り、ついついミザールはそこに視線を向けてしまう。

 見ないように、見ないように、目を逸らしても、視線はいつの間にか鎖骨に行った。


「明日辺り来るかもしれないね」

「……」

「一応、昼に彼女が喜びそうなものを注文しておいたから、明日の朝には届いているだろうね」

「……」


 どれだけこぐまに話し掛けられようと、ミザールの視線は、意識は、嫌でも鎖骨に向く。

 彼に噛みつく時は、首や腕なことが多いミザール。たまにはあの鎖骨を噛んでみたい。

 骨が砕けたら大変だから加減して。

 吸血鬼であるミザールなら簡単にそうできる上、魔法使いであるこぐまは吸血鬼の涙を飲み込めば魔法で治せるだろう。

 それでも、ミザールは力加減を気にして彼に接しなければいけない。

 いくら自分を守護してくれると言っても、嫌われてしまえば扱いがぞんざいになるかもしれない。過去にそういう魔法使いがいた。彼女にとって嫌な記憶だ。

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