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彼女と彼とハンバーグ

 ハンバーグ。

 ハンバーグ。

 ハンバーグ。


 照明の落とされた屋敷の一室、窓際に寄せて配置されたテーブルの上には、可愛らしいデザインの皿が三枚置かれ、どれも赤ワインのソースが掛かったハンバーグがブロッコリーと共に盛り付けられている。

 ミザールの本日の夕食はハンバーグと葡萄ジュース。付け合わせにポテトサラダもある。ハンバーグはミザールの好物だが、彼女の顔は浮かない。ナイフとフォークを手に取らず、暗くなった窓の外を眺めていた。

 先に風呂を済ませた彼女は、フリルがふんだんに使われた白いワンピースを身に纏い、クリーム色のシュシュで髪をまとめている。


「食べないのかい?」


 清潔かつ華やかな香りと共に、こぐまが部屋に入ってくる。屋敷も庭もミザールに合わせて洋風だが、風呂上がりのこぐまは黒い着流し姿。


「……食べるわ」


 しばし、じっとこぐまの姿を眺めた後、ぷいと視線を逸らして、ミザールはようやくナイフとフォークを手に取った。

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