表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/38

軽はずみな覚悟

「……最後に、もう一回訊くわ。こぐまは、私の意思を無視して、まだ、私を外に連れていこうとするの?」

「僕は、君が認めない君の意思を尊重する為に、君を外に連れ出したいんだ」

「……分かった」


 月を隠していた雲が去っていく。

 森は再び、木々の隙間から月光を受け入れ、こぐまはミザールの顔を目にする。


 笑っていた。


 人形のように、美しく整った笑みだった。


「こぐま、魔法を解いて。私、自分の足で森を歩きたいの」

「やっと認めてくれたのかい?」


 ミザールが頷けば、こぐまは満面の笑みを浮かべ──すぐに魔法を解除した。動けるようになったミザールは、まずは手をグーパーと開いて、足を片方ずつ回す。そして真っ直ぐに、こぐまを見つめた。


「こぐまは、私の一番の理解者。いつだって私の味方。私に尽くし、私の傍にいてくれる」

「死ぬまでそうするつもりだよ」

「……そう、死ぬまで、ね」


 笑み。

 こぐまの目は、確かに、彼女の笑みを見つめていたが──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ