表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/38

外の世界を知る者、外の世界を見つめる者

「……お前ってさ、あたしに何か期待してるのか?」

「……っ」


 別にそんなことは。

 そう口にすべき場面だというのに、こぐまは何も言えずに、静かにエイプリルを見つめ返した。


「いつもお前があたしに向けてくる視線には、ありったけの懇願が含まれている。大方、ミザールの……引きこもりのシェフィールドのことだろう?」

「……」

「あいつもあいつで、あたしの話をキラキラした目で聞いてくるくせに、これまで一度も外に連れ出してほしいと言ったことはなかった。一度もだぜ? 十年二十年の付き合いでないにも関わらず」

「……僕にも、言ってくれません」


 エイプリルは鼻を鳴らし、疲れたような顔をして、こぐまから視線を逸らす。


「あいつは絶対に言わない。あたしが来なくなっても、お前が死んで、別の魔法使いの比護下にあっても、絶対に口が裂けても言わないだろうぜ。──外の世界に出てみたいだなんて」

「……」

「あたしに期待すんな、自分でどうにかしな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ