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薔薇

 エイプリル・スタフォードも吸血鬼。ミザールと同じ種族──バッキンガムの子供達だ。

 昔々のそのまた昔、バッキンガムという吸血鬼が、特別な血を引く娘達と子供を作る。それがミザールとエイプリルの先祖だ。

 自由を愛するスタフォードと、囲われ守られることを望むシェフィールド。そんな彼女と彼女が出会ったのは、ほんの百年前のこと。

 その時の星影家当主が旅行先でエイプリルと出会い、意気投合し、うちにも吸血鬼がいるんだと言って、ミザールと引き合わせた。

 どちらかと言えばその当主とエイプリルの方が仲を深めていたが、当主亡き後は、同じ人間を知る者として、ミザールと友好を深めている。


「墓参りはしたの?」

「してきたしてきた。白薔薇を備えてやったよ。あいつ好きだったもんな」

「……薔薇は、白くないと」

「あたしは赤いのも好きだぞ? 情熱の赤い薔薇ってな」

「白くないと嫌」

「新しい薔薇は編んだのか?」

「たくさんあるわ。いる?」

「くれ」

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