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8/8

ep8 守護者

音楽バンドにすれ違いによくある、

音楽性の違いや恋愛のほつれなどはなかった。


それから5年後。


今日は初のドームライブだ。


ちなみに、かまこは裏方だったが。明るい性格や声の大きさで

れれまるとのツインボーカルになるときもあった。


「長かったよね」

「うん」


「ライブ成功させるぞー!!」


なぜか、かまこが最初に手を出して、円陣を組んだ。


ベガがOKサインを出して

1曲目。

5人のバラード曲から始まった。


ライブは大いに盛り上がり、アンコールも終えた。


打ち上げも終え、帰り道だ。


夜も深くもう深夜0時過ぎ

終電ギリギリだ。


酔っ払いがフラフラ歩いていた。


それに気づかず今日のライブの感想を言いあっている私達に酔っ払いはぶつかった。


「あぶねぇーな、姉ちゃんたち……?」


楽器を業者に家まで宅配を頼んでいたのでもっていなかった。

しかし、体は線路に落ちた。

5人は上に登らず、駅のホームの下にある隙間に潜った。


その頃には電車のライトが目の前にあった。


潜りきってもうここで死ぬんじゃないかと思ったときに、

急に私の脳裏に中学時代に暴走する車とそれを追うパトカーに轢かれかけたことを思い出した。


「楓……?」


パンッと私の頬に衝撃が走った。


どうして忘れていたんだろう?

私の大事な初恋。


そして、それ以降できなかった恋愛。


きっと楓がいたから。


今の私がいるし、れれまるがいる。

だから、むーちょともふーにゃとも出会えた。

かまこやベガとバンドを組めた。


ホントにありがとう、あのとき守ってくれて。

きっと楓は今は私の守護者なんだ。

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