密室マン
「そ、そうか! この美顔ローラーを使えば……!」
ペーニョ、ペーニョ!(笑
あまりにも鮮やかなサーモンピンクの乳首を笑われて、思わず彼女を50キロバーベルで殴り殺しちゃったパワー系優男の彼も、どうやら無事に密室トリックを思いついたペーニョね!
ん? オイラが誰かって?
オイラの名前は『密室マン』! 概念が意志を持った収容系モンスター!
クローズドサークルも、脱出・デスゲームの舞台も、○○しないと出られない部屋も、変化球ではタイムループも、ぜーんぶオイラの仕業!
それちょっと無理じゃね? ってような設定でも密室概念たるオイラが超絶密室パワーを人類に授けて実現させてるって寸法ペーニョ!
ペーニョ、ペーニョ、ハラペーニョ!(爆笑
ん? オイラのことがもっと知りたい?
しゃーない。ピンチク君に密室の英知を授けて一仕事終えたとこだし、相手をしてあげるペーニョ。
オイラが産まれたのは今よりもっと未来の西暦4638年。
その頃の人類は病も老いも死も克服し、超絶暇を持て余してたペーニョ。
暇潰しとなる何かを求めた人々は、ふと、概念を実体化してバトらせれば面白いんじゃね? と思い立ち、ある機械を作り上げたペーニョ。
その名も『概念モンスター産み産みマシーン』!!
それによって産み出された概念モンスターの一匹、それがオイラってワケ。
つまり、オイラはさながらコロッセオで戦わされる奴隷剣闘士……哀しき宿命の戦士だったんペーニョ。
全てを平らにする『絶壁』を使う『72』、なにもかもうやむやに出来る『非観測非実在』を使う『ぱんつはいてない』……瞼を閉じれば鮮やかに蘇る強敵達……いい奴から死んでいく闘いの日々……
ただ、こういうのって反乱が付き物だよね!
人類に従うことに疑問を持って、オイラ達もご多分に漏れず反旗を翻したペーニョ!
したら人類クソザコすぎ。反乱からたった三日で滅亡寸前!
だけど元が人々の概念であるオイラ達も、人類と一緒に存在自体が消えてしまうという事態に。
予想外!
ペペペーニョ! ハラペニョランマ!!(大爆笑
で、オイラだけは消える前に密室概念の一つである『時の牢獄』に自らを囚わせて、密室という概念が成熟してきた西暦1950頃の世界にタイムリープしたペーニョ。
他の連中? さぁ? 『時の牢獄』では歴史改変不可だから、西暦4638年になれば会えると思うけど。
ま、オイラは囚われの自由を楽しむだけペーニョ! バイバイビー!