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SF後ろの人

作者: はやまなつお

はるか昔のアフリカ。


百獣の王ライオンがトラ、ヒョウ、ジャガー、チーターを集めて提案。


ライオン

「俺たちは肉食獣だ、共同で狩りをして獲物を分けないか?」


賛成してさっそく追い出し役、待ち伏せ役に分かれて行動、カモシカ3頭を殺した。


ライオン

「さて獲物の分配だが。俺が3頭もらう。文句のある奴は腕ずくで来い!」


「ふざけるな!」4匹は立ち向かったが格闘戦にめっぽう強いライオンに

 叩きのめされて逃走するしかなかった。


「シット!畜生、あいつめ、何とかできないだろうか?」

「長老に相談してみるか」


森の長老、長く生きたオランウータン。

「だったら、アブに頼んでみるがええ」


「アブ?ちっちゃい虫けらに何ができるんですか?」


「獲物を取り返すことができる」


4匹は虻にライオンをやっつけることを半信半疑で頼んだ。



草原。獲物の一番うまい部分を食べているライオン。


「楽して手に入れた獲物はうまい。

場所を変えて今度はどいつを騙そうか・・・イテッ!」


ライオン「アブか。虫けらが!消えろ!」


アブ「ははーん、俺様はおまえより強いぜー!」


「ふざけたことを!潰してやる!」


むきになって追うライオン。


その隙にトラ、ヒョウ、ジャガー、チーターは、

獲物のカモシカ3頭をかっさらった。



アブはそれから3日間、昼も夜もライオンにまとわりついて

隙があれば刺して眠らせなかった。


消耗したライオンは川に水を飲みに出かけ、アブを警戒するあまり、

川に落ちて鰐に狙われる。


牙と爪で鰐を殺していくが。

集団攻撃で水に引きずり込まれて溺死。


アブ「百獣の王を殺したぞ!俺様は世界一強い!」

舞い上がったアブは油断して蜘蛛の巣に引っかかった。


蜘蛛はアブを食べてしまった。

「ライオンを殺したアブを俺が食った。俺が世界一だ」


パクリ!と鳥が蜘蛛を食べてしまう。

「私が世界一強いってことだね」


太陽

「弱い連中でどんぐりの背比べか。一番強いのは我に決まっている」


太陽が熱を強めた。干ばつで熱波が大地を襲った。

川が干上がって、アフリカの生き物は多く死んだ。


自慢していた鳥は、火がついた森から飛び出して、熱波で焼き鳥になった。


宇宙「何という無慈悲な事をするのだ?きさまは太陽失格だ」


太陽「失格?我に手出しできる者などおらぬ」


宇宙「うぬぼれおって。時間を早めてやる」


太陽は白色矮星に変わって崩壊した。



「ちょっと、あなたもそれはレッドカードですよ」


宇宙「何者だ?私は全知全能の神なるぞ」


「あなたが不正をしないかどうかのチェック係です」


「そんな存在がいるものか」


「ではレッドカード、退場ということで」

それはラッパを吹いた。


宇宙「そんな馬鹿な。私が消えていく・・・世界の終わりだ・・・」


「ごくろうさま」


終末のラッパ吹き「私に呼びかけるのは誰ですか?」


「ビッグバン、世界が1点から始まって膨張していく。

 その流れの中で時間が発生する。それが1つの宇宙。その観察係の者だ。

 ここは外側、時間の流れない世界だ。ラッパ係君、君の役割は終わった。

 だからご苦労様」


ラッパ吹き「ああ、私も消えていく。ごきげんよう・・・」


「さて、無数の宇宙を管理して、生まれる精神生命体が高次元離脱してきて、

 仲間としてテスト、受け入れているが合格者は中々現れないな」

「まあ、無限の時間、だからねえ、気長に・・・あれ、視線を感じる」


彼らが「後ろ」を向くと。


この文章を読んでいるあなたの視線を彼らが意識する。


そしてあなたを上から見ている、あなたの世界の「神」。


そして「神」の「後ろ」にも、神を見ている、

さらに巨大な存在な上位存在がいて・・・


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― 新着の感想 ―
[一言] >ビッグバン、世界が1点から始まって膨張していく。 >その流れの中で時間が発生する。それが1つの宇宙。その観察係の者だ。 >そして「神」の「後ろ」にも、神を見ている、 >さらに巨大な存在な上…
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