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秋の桜子詩集

冬が立つ、冬だ、冬!

作者: 秋の桜子

 冬が立つと書いて、りっとうだぁ!暦の上では


 すでに 冬だ ふゆだ 冬なのだ 冬に入っているのだよ


 雪は まだ ゆきはまだ 初雪今年は いつになるやら わからない


 山の上の ど田舎 いなか もちろん雪国 我が家には


 除雪機もちろん プラスチックの雪かき道具 家族全員 マイ雪かき有るのだよ


 みんな、好きな色形を ホームセンターで 仕入れるのだよ


 真冬にはなれば 各自の自動車 雪の中から 発掘しなければ 仕事に出れない 雪国さぁ!


 一口に 雪と言っても 色々種類が有るのだよ


 先ずは 初雪 白粉を はたいた様な やわな雪


 山の上に ぱたぱた白粉を はたいた様な やわな雪


 そしてやってくる。本格的なシーズンに 先ずは


 窓ガラス 激しく揺らし 叩くよな 暴れる風が吹いたなら


 空は幾重にも 黒雲重ねて分厚くなるに従い 山もごうごう 鳴り出して 雪起こしの雷 鳴り響く


 それがぱたと止んだとき 恐ろしく静かな 冷気が空から しんしん 降りてくる


 そして空から ふわりふわりと 羽毛の如く 柔らかい雪が落ちてくる


 これはちゃんとふあふあと降り続き 積もってつもって 根雪になるのだ。


 土台が出来たら、後は上に、上に積もるだけ


 真冬になれば、水分少ないサラサラ パウダースノーが降ってくる、これはたまる雪


 これが向こう側見えない程に 降ったら あカーン!一夜で メートル 積もりますわな 朝起きたら さすがに 目が点、てん、テン、点……


 そして 少し寒気が緩んできだしたら 綿雪 ふあふあ、ふあふあと 降りて来るのはいいけれど


 これは水分ふっくら 含んでいるから 重いわ たまるわ 雪かき泣かせの 雪が降り


 ざらざら 四角い ざらめ雪 いいえて妙なる ざらめ雪 じょりじょり 音する ざらめ雪


 手にのせれば 少し透明 固くて白い 四角粒が 降ってくる ざらざら降ってくる 美味しくなさそな ざらめ雪


 この頃色々降ってくる 雪の終わりは気まぐれだ。色んな種類の雪が降る ゆきがふる


ぼたんぼたんと 傘の上にファサファサ音たて着地する 白いぼたんの花びら降ってくる ぼたん雪


 この子は水分多いから はかなく消えてくれる かわいいやつ べっちゃべっちゃの春の雪


 それらをちらほら繰り返し 最後のしまいに


砂の様な バサバサしたよな雪が降る これが降るといよいよ終わりに近づく 雪シーズン


 そうそう 最近恐ろしい事に 黄色い雪が降るんだよ 三月に 海を渡った風と 残ってる寒気が出会うとね 黄色く雪を染めるのさ


 四月半ばまで残る ガチガチ根雪の上に 黄色い雪が積もるのさ


 黄砂がまじると 雪まで 黄色く 染めるのさ



 冬が立つと書いて、りっとうだぁ!暦の上では


 すでに 冬だ ふゆだ 冬なのだ 冬に入っているのだよ


 雪は まだ ゆきはまだ 初雪今年は いつになるやら わからない


 きっともうすぐ やってくるのは 間違いない。


















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