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RaPPitManS  作者: 一橋赤蘭
第一章
3/5

第三話 逃避

 人は、想定外が起こると混乱する。


「さっきからジロジロ…見過ぎじゃない?」


彼女…いや彼…明日乃には読心が通じない。

さっき「失礼」とか言われちゃったし…

心の声が読めないから。彼の些細な行動を見てしまう。


「鹿嶋くんはさぁ」

「…なんで名前を知ってるのかな…?」


話せば話すほど不気味だ。

名前は言ってないはずなんだが。


「知ってるよ、鹿嶋有間(カシマアリマ)くん。

なんでか知りたい?」


そりゃあ気になるが…

そりゃあ気になるが…!

気軽に「はい知りたいです」なんて言えるわけが無い。


「知りたいって顔してるね〜」

「うっ…だったらなんですか。そりゃ気にもなりますよ…」


キンコンカンコン…


とてつもなく長い一時限目だった…



 昼。

ドッと疲れた気がする。


「お昼〜お昼〜♪ごはんの時間だ〜♪」


(………)


思考はやはり読めない。

コイツは全く呑気なものだ。

こっちの苦労も知らずに…

というか。

目立つ。

コイツと話すと自然と目立つ

周りの視線。

非難の感情。

押しつぶされそうだった。

それに横がうるさい。

思考にノイズがかかってるのだが、そのノイズがさっきからザーザーうるさい。


(まーた勝手に人の心を読んでる)


「ねーねー放課後カフェ行かなーい?」


なんと答えればいいかわからない。

取り敢えず無視。


「…オイ、無視してんじゃねぇよ」

「…ハイ」


その返事を聞いて明日乃はコロコロと笑う。

…情緒不安定すぎでしょ。



 彼の行動はいちいち不思議だった。

寝てる。

めっちゃ寝てる。

授業中はほとんど寝ている。

そう思ってはた目から見ていたら。


「おい鹿嶋ぁ、明日乃のこと見とれてねぇで起こしてやれ」


心外だ。

事実かわいいけど。

コイツ怖い。


「…すみません」

「ふふふっ、おこられてやんの」


眠たそうな目でいたずらっぽく。

小さく。

…もうこいつの魔性だよな。

人たらしだ。

授業の合間にはいつもなんか食べてる。

囲んでる周りの人間。

その会話にテキトーに返事。

毎度毎度大分すごい量を食べていた。

どこから出したのだろう。

カバンはペラペラなはずなのに


「亜夢ちゃん!今日遊びに行かなーい?」


先の「男です!」宣言は誰も聞いてない。


「こんどねー」


今日は鹿嶋くんとカフェに行くからさ…

と付け足す。

余計なことを言うな。

ヘイトがこちらに向く。


「あとで購買いこーぜ!」

「文句言わずにおごってくれるならいいよー」


積んである空の弁当箱。


「あ…ちょっとたんねぇかも…」

「じゃあだめー」

「デートしてくれ!」

「先約があるから無理ー」


そういってこちらをチラッと見る。

だから。

ヘイトを集めないでほしい。

「…誤解を招くような発言はやめてください」


「いいじゃんべつにぃ。デートデート」


こいつは俺をどこまでからかえば気が済むんだ。

そんな思いをはた目に明日乃はいたずらっぽく笑ってた。


 放課後。

逃げよう逃げよう。

厄介ごとに関わりたくない。

神は無情。

背後から。

明日乃の声が響く。

わかっていた。

そう言われるのはわかっていたのに。

悪寒が止まらなかった。


「ねぇ鹿嶋くん、約束覚えてるよね?カフェ、行こっか♪」

ぎこちなく振り返る。

銀髪が揺れる。

笑顔が眩しい。

目は全く笑ってない。

拒否権はない。

周囲の視線が痛い。

断れなかった。


「……はい」

本日。

二話目。

不定期投稿です。

不定期投稿とはいえ流石にやりすぎたとおもいます。

ゆるしてちょ。

ESN、出してみます。

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