第六話 思わぬ誘い
「あっ……」
*
「まずは自己紹介からだな、俺はガルド・バレンツ。蒼鋼の翼のリーダーをやっている」
蒼鋼の翼……?どこかで聞いたことがあるような?
うーん、思い出せない
「実はパーティーメンバーで後衛の魔法使いが一人足りなくてな…分け前も渡すし、冒険のノウハウも、戦い方とかの実践的な知識も俺たちが教えられるものは全て教える」
「だから、もし嬢ちゃんが良ければ俺たちのパーティーに入らないか?」
願ったり叶ったりのような提案……
「あ!ガルドあなたこんなところに居たの!?」
「セリーヌじゃねーか!」
「もしかしてこの子を誘おうとしているの?」
「この嬢ちゃん凄いんだぜ?ほら」
ちょっ!?え!?
ガルドと名乗る男は、ルシェリアが持っていた試験の結果を奪うとセリーヌと呼ばれる女性に手渡した。
「へぇ〜!!良いじゃん良いじゃん!!!これは化けるよ〜??」
「お嬢ちゃんの名前は何ていうの?」
「聞くのすっかり忘れてたわ!!」
「嬢ちゃん名前は?」
「えっと、ルシェリア・カリスタリアです…」
「最年少国宝級魔導士ゼノヴィス・カリスタリアと同じ苗字だね!!!!」
「もしかして兄妹?まぁ、何でも良いからうちのパーティーおいでよ!!!」
「これでも前は超大人数の精鋭パーティーだったんだから!」
*
「パーティーへの正式な加入申請ですね!」
「パーティー名:蒼鋼の翼、リーダー:ガルド・バレンツ、加入者:ルシェリア・カリスタリア
ポジション:後衛・魔法使い ですね!!」
「…は、はい……?」
「手続きはこれにて完了しました!パーティーメンバーの方たちと良い冒険者ライフをお過ごしください!!」
ーー!?!?!?