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波に流されて
ここは幸せの島。
辛いことの起きない島。
人類の最後の島。
歴史が終わる島。
女しかいない島。
村長は彼女たちのことを「最後の民」と呼んでいる。
けど意味がよく分からない人もいた。
海の向こうは本当に誰もいないのかな?
これで本当に歴史が終わるのかな?
一人だけ幸せの島の生活に満足できなかった。
「どうしたの、ナナちゃん?ぼーとして」
村で一番背の高いミキが崖から海を眺めているナナに声をかけた。
「ビックリした!
ミキさん!落ちるところだったじゃない!」
ナナは二歩だけ崖から離れた。




