表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ブラックアルバイトを経験した話

作者: 茅野

経験したことのある人も大井であろう、ブラックアルバイトについてです。どんな職場なのか伝わっていれば嬉しく思います。あと後書きまで読んでもらえると、私の文章の意図がより伝わると思います。良かったら読んでみてください。

あれは高校1年生の夏の話です。


私の通っていた高校は特別な場合を除きアルバイト禁止でした。しかし田舎の小さな店だと、アルバイト中に先生と遭遇する確率は非常に低いため、実際はやっている人が多かったと思います。かく言う私もアルバイトをしていました。スーパーで品出しとレジ打ちをしていました。1つ上の先輩に誘われたので始めましたが、とにかくブラックなアルバイトでした。しかし、同じ高校生も多くて、ほぼ時間ぴったりに終わる。時給は塾のアルバイトと変わらないぐらい高かったのです。これだけ聞くとブラックに思わないかもしれませんね。確かに条件はとても良かったのです。しかし、ある1点だけ、私には耐えられないものがあったのです。それは社員、もとい店長が鬼のように怖いことです。高校生になって人生始めてのアルバイト。その出勤1日目にして、店長室(店長がいつも居座っている部屋)から怒鳴り声が聞こえてきました。それは例えではなく、本当に雷が落ちたような声量です。アルバイトが毎日、戦々恐々としながら働いていたのですから、周りから見たら面白い店だったのかもしれませんね。店長に「彼女いるのか?」と聞かれただけでも、深読みして怯えていました。

ところで、生物は環境に合わせて進化するもので、例えば狩りをして自給自足の暮らしをしている民族は視力がとても良いですし、スマホをして近くばかり見ている人は視力が弱くなっていきます。それは私たちも同じで、ブラックな店でアルバイトをしている人はそれに対抗するべく進化していきます。どういった変化をしたのか。同じ店のアルバイトでも様々だと思いますが、私は先輩と同じように進化しました。それは、人に気に入られること、つまり店長に気に入られることです。私は気がとても弱いので、怖い店長をいつも気にしていました。するとちょっとの変化でも気づけるようになり、その日の店長の体調や気分が分かるようになりました。結局、1年ぐらいで辞めましたが、世渡り上手にはなったと思います。

その後も、色々なアルバイトを経験しましたが、人間関係で悩んだことはありませんでした。少し前に理不尽なことで、顔の目の前で怒鳴られることがありましたが、何も感じません。理不尽の極みである、あの店長に耐えてきたのですから。ブラックなアルバイトにもメリットがあることを学びました。

先輩は高校を卒業して就職しましたが、またとんでもなくブラックな会社だったようです。ここから先は先輩に聞いた話ですが、2年ほどは働いたらしいです。そして、辞職届けを提出しましたが破り捨てられたらしいです。現実は小説よりも奇なりと言いますが、現実でもあるのですね。ここからまだまだ漫画のようなことが起こります。その後、先輩は弁護士を雇い正式に有給休暇をとったあと辞めたようです。辞める際に、人事部長に弁護士と直接話しをしに行き、謝罪文を読み上げさせ、土下座させたようです。こんなことが出来たのも、あのブラックアルバイトを耐えてきたからでしょう。

社会に出てからブラックを経験するよりも、高校時代にブラックを経験しておくと良いと言う話でした。あと、いつでもバイトを募集していて時給がやけに高い店はブラック率が高いと思います。他には、ブラックアルバイトの面接は面接ではないです。ブラックアルバイトは大体、第1声が「いつから入れる?」です。いつでも人員が不足しているため、応募した時点で採用決定です。ではみなさんも良いブラックアルバイト生活をお送りください。

実はこの話はフィクションです。私はとてもとても恥ずかしがり屋なので、描いた絵を見せるだとか、好きな言葉を書道の時間に書くとか、自分の作ったものを見せるのは、顔から火が出るほど恥ずかしいです。だから自分の人生の経験とかは書けないですし、自分の考えや人生観を語る大人を見ると凄いな~と思います。ということで、私が如何にも経験したかのように書いていますが、フィクションでした。この後書きを読むまで本当にあった出来事を書いていると思ってくれていたら、嬉しいです。読んでくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ