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1000人メの主人公  作者: サブ
一章 記憶の迷宮
2/3

1000人メの挑戦者(主人公)です

「おや、あなた誰です?」


と言って中から少女が出てきた。

少女はとても澄んだ赤い髪をしていた。そして声が出ないほどきれいだった。


「・・・」


「人様の顔を初対面からじっと見るのはよくないかと・・・」


この声に我に返り違和感がした。


本棚があって、ドアがあって、窓があって・・・?


「あれ?」


「どうかしました?」


「雨、降ってなくね!」


「あぁ、やはりそうですか。」


「?」


一人で納得する少女にラテスは首を傾げた。


「いえ、こっちの話です。」


「そ、そうですか・・・」


「あ、私としたことがまだ名乗っていませんでしたね。」


「・・・」


ここで名乗る必要はあるのだろうか。 それよりもほかに聞きたいことが、


「私はシャキャロ・グアと申します。」


考えは中断された。


「僕はラテス・レソガドといいます。」


「ラテスですか。」


少女、改めシャキャロはその名を聞いたことがあったかのように反応した。


「あなたのお父様かお祖父さまは、何かおかしなことがありませんか?」


「!」


おかしい,家の事情をシャキャロが知っているはずがない。

しかし、おじいちゃんが記憶がなく名前のみ覚えていた。いわゆる記憶喪失だったと聞いている。

さらに、変な豆知識なども知っている。


「シャキャロさんはおじいちゃんについて何か知ってるんですか?!」


「・・・そんなことより自分のことを考えてみてはいかがです?」


「え。」


そう言われ周りを見ると、


「俺が入ってきた扉がない。」


「今更にもほどがありますよ。」


シャキャロは微笑みながらそう言った。

その笑みはこれまでにない邪悪なオーラをまとっていた。


「それでは本題に行きましょう。」


「ここはある条件を持った人しか入れません。その条件は話せませんが今から私の言う試練をやらないとここからは出れないんですよ。」


そうシャキャロは笑いながら告げたのだった。


「どういう意味だ。」


「言った通りです。」


「俺に条件がそろっているって話だよ!」


「生憎それは言えないと言っているではないですか。」


そう冷静に答えられた。

こうなったら試練を受けるかそんなに難しくないだろ。

そう、軽々と考えていた。


「受けてやるよ、その試練とやら!」


「それでは質問はないですか。」


「・・・そうだな、どのくらい時間がかかるのか聞いておこう。」


「試練ですからある目標をクリアするまでずっとです。」


「そらそうか。」


この時少女が笑っているのがラテスには見えなかった。


「どうやって受ければいい?」


「そこのドアを開けて試練を受ける意思を持ち、条件をその人が持っていれば始まります。強制的にできないのが悩みですがwww」


そういってシャキャロはドアを開けた。


そしてラテスは、迷うことなく入った。 入ってしまった。


「それでは頑張ってくださいね。」


「さっさと終わらせてやるよ。」


そう言って強い風を感じた気がして意識がと遠のいていく中で


「あなたは1000人メの挑戦者(主人公です)」


と、言ってカルテのようなものを開いて・・・


・・・・・意識が飛んだ。

さあ本編始まります。

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