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第三章

第三章の終りまでの内容を含みます。ご注意ください。

【カナタ】 かなた

 〈ウィズダム〉観測班の一人。三方に顔のついたウサギの着ぐるみのイマガイズ。イマジンはエネルギーの観測。

 小柄でかわいい小動物的な女性。だがアキヒロたちより年上だ。

 デニムのオーバーオールを好んで着用し、いかにも快活そうだが彼女の任務は室内での観測である。飾有町に発生した脅威をいち早く巡回班へと伝え、彼らが分担作業できるようにオペレートするのが主な内容だ。

 基本、巡回班同士での協力を行わない〈ウィズダム〉が、現場で混乱せずスムーズに活動できるのは彼女の働きによるところが大きい。


【ヒカゲ】 ひかげ

 〈ウィズダム〉医療班の一人。といっても彼女だけである。縦長い木彫りの面のイマガイズ。イマジンは急速治癒。

 身だしなみに頓着しない、ぼさぼさの長髪と医者らしい白衣が特徴の女性。しゃべり方はかなりぶっきらぼうで、必要最低限だけを並べたてるように離すことも多い。

 彼女の仕事は単純明快。怪我をした巡回班の治療だ。その腕前は名の知れた名医、あるいは熟練の看護婦に引けを取らない。

 危険な巡回任務だが、彼女のおかげで巡回班たちは安心して赴ける。そのため〈ウィズダム〉の誰もが彼女に一目置き、信頼し、そして頭が上がらない部分がある。

 ちなみに彼女に医師免許はない。モグリである。


【エチゼン】 えちぜん

 〈ウィズダム〉第一巡回班のセンセイ。頭部全体を覆う白いラバー質のイマガイズ。イマジンは力を蓄積する膜。

 小奇麗なスーツを身にまとったロマンスグレー。知的かつ威厳がその風貌から漂ってくる。

 〈ウィズダム〉創設期からのメンバーで、巡回班で分担してイマジナルを討伐する現在のシステムでは、現場での活動時間、経験ともに最も豊富。

 外見や行動に厳しさがある半面、心の内では仲間と町のことを誰よりも思っている。第一巡回班のメンバーだけでなく、彼に寄せられる信頼は厚い。


【クリン】 くりん

 〈ウィズダム〉第一巡回班のメンバーその一。ゴージャスな光沢をもつ、大きな角つきのイマガイズ。イマジンは正々堂々。

 愛想がなく、何かと突っかかる発言の多い青年。だが、その実、他人を思いやる気持ちを素直に出せないだけなのである。

 班員にはそれがとっくに知れていて、特にアケビにはよくからかわれている。


【アケビ】 あけび

 〈ウィズダム〉第一巡回班のメンバーその二。ばっくり割れたザクロのイマガイズ。イマジンは蔓。

 ざっくばらんとした行動的な女性。ぴっちりとしたノースリーブニットにぶかぶかのカーゴパンツをサスペンダーで吊っている。

 誰とでも親しくなれる姐さん肌。他班のメンバーからのあこがれもあるとかないとか。


【ハスバ】 はすば

 〈ウィズダム〉第三巡回班のセンセイ。四分割され歯車が覗く鉄仮面のイマガイズ。イマジンは回転する力場。

 スタジアムジャンバーに脱色した髪とセンセイらしからぬ風貌。一見、チンピラである。言葉づかいもそれに近い。

 しかし、その粗雑な容姿と言葉遣いに目をつぶれば、口に出す内容はかなりまとも。現場での指示も的確で、特に同班のオウナからは相当な信頼を得ているようだ。

 歯車状の力場の回転による戦闘力は折り紙つきで、他のセンセイからも高く評価されている。

 少し天邪鬼なところがあり、オウナのことをほとんど褒めない。だが内心では彼女の実力をしっかりと認めているようだ。根はまっすぐで義に厚い男である。

 ジョウとは気安く冗談を言い合う仲で、短くない付き合いがあるようだ。


【オウナ】 おうな

 〈ウィズダム〉第三巡回班のメンバー。角の尖ったハートのイマガイズ。イマジンは構造のコピーアンドペースト。

 女の子なのだが自分のことを僕と呼ぶ。すぐに慌てたり泣きべそをかくので、ハスバに叱られている姿は珍しくない。

 しかし、いざというときには行動力を発揮し、そこに怯えや迷いはない。伊達に〈ウィズダム〉を続けているわけではないということだ。

 突き放した態度をとりつつも頼りになるハスバと行動するうちに、彼に淡い乙女心を抱いているようである。


【クリーク】

 警戒心は随分と薄れ、皆瀬たちと打ち解けてきたクリーク。臆病さは徐々に薄れ、皆瀬たち第六巡回班のため、共に闘うようになった。その中で彼は非凡な能力を発揮する。離れた二点間を空間の窓で繋げることができるのだ。攻撃能力こそ、その辺りにいる野良ネコと大差ないが、クリークの皆瀬たちに協力しようという意思、そしてこの能力が第六巡回班を助けていく。


 関連:用語 序章/第一章 謎の生物、人物 第二章 クリーク


【平凡な男】 へいぼんなおとこ

 丘から飾有町を眺める男。その正体は不明。

 平凡さは尋常ではなく、十人中九人はすれ違った瞬間でも顔や容姿を思い出せないほど。それを表現できる言葉は普通、あるいは平凡しかない。

 しかし内に秘めたものまでが平凡なのだろうか……。


【ケイジ】 けいじ

 平凡な男と行動を共にする、三つ揃えスーツに縁なしメガネをかけた男性。なかなかいい時計をしている。

 過去は不明だが、平凡な男に並々ならぬ忠誠を誓っているようだ。

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