第四章
【皆瀬アキヒロ】
〈イマガイズ〉
皆瀬のイマガイズは他のイマガイズと異なり、普段使っている仮面を媒介にして発現する。無表情の白い仮面に黒いひびが中央から広がり、笑顔に歪められる。目元に縦に入ったひびは、まるで涙のようにも見え、笑顔とのコントラストが不気味。
〈イマジン〉
皆瀬のイマジンは思い描いたものを青紫のほのかな光と共に瞬時に出現させることができた。出せる物体の種類、数ともにかけられた制限は、その場にふさわしいかどうかだけである。その場に適切な物体と数であれば、いくらでも出現させることができるのだ。また、皆瀬から離れた位置に出現させることも可能。これは「イマジンは遠距離に直接行使できない」というルールから外れたものだった。
その場にふさわしくない物体は出せないか、あるいは出せてもすぐに紫の光に戻って消滅してしまう。適切な使い方をしている限りほとんど消耗しないイマジンだが、ふさわしくない物体を出したり、ふさわしくない位置に出したりすれば本人に相応の負荷がかかっていく。
関連:イマガイズ/イマジン 第二章 皆瀬アキヒロ
【オオクマ】
〈イマガイズ〉
オオクマはイマガイズを出せない。
〈イマジン〉
オオクマのイマジンはあらゆる物体を浸食する空間である。空間自体は不可視だが、空間が物体を侵食する際、強い光を放つ。空気でさえも浸食していくので、空間は白いバチバチと爆ぜる光の玉として認識できるだろう。
空間の移動速度は決して素早くはないが、それを踏まえても防ぐ方法が存在せず、当たれば致命的なダメージを与えるのは疑いようがない。オオクマの暴力性を抽出したかのような凶悪なイマジンである。
だがコモンを相手にしたときには、そのイマジンの強力さが自身に降りかかり、あっという間に命を奪う結果となった。




