余興:コラボ試合のプレビュー
沼田政信さんの「幻のストライカーX爆誕(仮題)」にて、コラボ実施中。その試合のプレビューをエル・ゴラッソ風に書いてみました。
~「五分の星」でのリスタート。今石“再”監督の初陣は?~
2015年の解任第一号という不名誉な肩書を得てしまった和歌山だが、周辺の喧騒とは裏腹に選手たちの表情はいい。前任者が半ば職務放棄という格好だったうえに、最後まで選手との関係を築けなかった証拠だろう。「これで元通り。また今までみたいに和歌山らしいサッカーをする」(矢神)と士気はむしろ高い。相手がJ2時代から切磋琢磨し、ある程度勝手が知っている尾道であることも幸いだろう。現在在籍する選手の多くも自分が育てたユース勢や、自身が自ら獲得に奔走した選手たちなのでチーム状態の把握もある程度出来ている上に、リーグ戦の戦績も1勝1分け1敗と「五分の星であることが救い」(今石監督)だ。
だが、不安要素も少なくない。GM兼任という形で現場復帰した今石監督だが、Jでの指揮は3年ぶりな上に2012年のJ2時代の1度きり。尾道も今やJ1のチームで正岡監督の戦い方に直に触れたのは昨年暮れの天翔杯以来で、情報網多くない。そして同じ時期に五輪予選が被って剣崎ら主力選手がごっそり招集されてしまった影響で尾道の対策や攻撃の段取りなどを落としこむ時間が限られ、「付け焼き刃のぶっつけ本番での戦いになる」(米良)。
ただ「ポテンシャルは間違いなくこっちが上だし、うちはJ1じゃ先輩の立場。上から目線で叩き潰す意気込みで臨みたい」(江川)と鼻息は荒い。“元に戻った”和歌山の初陣やいかに。(浜田友美)
~J1での戦い。「手ごたえはもういい。あとは結果だけ」(荒川)~
プレーオフを勝ち上がり、「18番目の弱小クラブ」(正岡監督)としてJ1の荒波に挑む尾道だが、早くも正念場に立つ。先日のリーグカップでは格上の横浜相手に2点ビハインドから逆転勝ちという“ジャイキリ”を達成。「戦える手ごたえはみんな感じている。そろそろ結果が欲しい段階にきている」(荒川)。
開幕戦の鹿島戦をはじめ、結木、マルコス井手の両サイドバックの攻撃参加を軸としたサイド攻撃が、J1で戦えることを立証している。五輪予選に選手を送り込むなど個々の力も降格候補筆頭のそれではなく、簡単に勝ち星の取れるチームではないことが徐々に認知されている。だからこそ勝ち点3が絶対に欲しい。「どういう相手であれ、J1で戦える自信を得るためにも開幕5試合のうちに一つは勝ちたい。そうしないと相手の対策にはまって泥沼になってしまう」と正岡監督をはじめ、選手たちも危機感を募らせている。いかにこの試合が大事かの意思統一は万全だ。
正岡監督は「選手の個人技、特に得点力は比べ物にならない差がある」としながらも「それでも勝敗が決まらないのがサッカー。まずはバイタルで粘っこい守備をして、必ず生まれるチャンスをものにしたい」と初勝利を虎視眈々と狙っている。(北野直行)




