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強面の中野さん

それは突然の出来事だった。





まさか、あの寡黙過ぎる江野さんが、僕の人生を一変させてしまうなど、思ってもみなかった。





江野さんと二人で、長いこと作業をしている時だった。





「やってかーお前ら」






一人の男が僕たちの作業場に入って来た。






その男を見た瞬間、僕は一気に身体中に緊張が走った。





中野さんだ。







強面の顔つきに茶色がかった髪。無駄に鍛え上げられた体つき。そして鋭く人を刺すようなその視線。






明らかに俺はワルだ。俺を怒らすととんでもない目に合うぞ。そんなオーラを悶々と醸し出している。






夜のコンビニの前でこの男が一人、ドカッと腰を下ろしカップラーメンをすすっているのを見ただけで僕ならそのコンビニに近づくのをやめる。





何度か会話をしたことはあるが、それはすべて中野さんから話しかけてくださったもので、僕から話しかけるなんて滅多にないし、この先もなるべく避けたい。





だって恐いし。





僕の勝手な思い込みだが怒りの沸点低そうだし。






何言ってキレるか分かんないし。





キレたら百パーセント勝てないし。






ちなみに中野さんは、このバイトのバイトリーダーを務めている。





そして僕よりも二個年下だ。






はぁ~。



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