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トートの精霊とパスワーキングで始める魂の錬金術探訪  作者: ごぼう星人のまさか


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Episode.01 メーガス 裸の賢者


「 メーガスさんはいつもこの状態ですか 」


「 何がだね 」


「 腰まわりとかです......目のやり場に。困るんですけど 」

そう言って自分の両手を前に広げてメーガスの体、特に下半身を手で隠してみる。



「 なぜ困るんだい。随分と概念が強い方のようだね 。

私たちはただ、あるがまま存在するだけ。


古の芸術家たちが残した人物を模写した多くの芸術作品は、ただただ観察という作業を通して神と繋がろうとしたことから始まった。

自分の物事を見るときの色眼鏡に向き合い、自分の思い込みの解釈を入れずに「 ただ、あるがまま 」を観察できるようになるためにね。作品は副産物さ。


きみはあーだこーだ、ちょっと解釈がうるさ過ぎるようだ 」


メーガスは生まれたままの姿で、堂々と自分の全てを隠そうとしない。


「 ある意味君に必要なのは、こういう事さ。」

フールチャイルドが片目をつむってみせた。


「メーガス、僕が彼女にコンタクトし始めるよりも前から、あれこれと情報を送っていたのは君だろう 」


「 そうだね。彼女にと言うより、みんなに送っているんだけれど。

今の人間は、みんな時間にも情報にも追われて、頭がいっぱいで自分の感覚に全く意識が向いていない。気が付かない。

彼女はタイミングと環境が良かったようだね。気が付くのに必要な『余白』があったと言うことさ。

それを人は、『暇』というのかも知れないが 」


「 ......暇ではないです...... 」


「 それじゃあお暇なあなた、手放すと良いことはさっきフールチャイルドが言った通りだ。小賢しく考えすぎるな。

では、今度は何を始めるべきか、そこの『あるがまま』の男に訊いてごらん 」

フクチーぬはからかうように、声色を変えて言った。


「 ......これから私がスタートすると良いことは何でしょうか 」

生まれたままの姿の男と、しばし見つめあった。メーガスとは魔術の世界の師であり、神々の使者でもある。


「 まずは肉体のめぐりをよくするために、生活習慣を整えることだ。

運動を取り入れるのはもちろん、やはり食事と睡眠は重要だ。体の巡りは運の巡り。概念の多い人間は、体にも余計なものを溜め込んでいたり、どこか柔軟性がなくて、自ら固く重く、沈んでいく。

だから運動をして汗をかき、胃腸を整えて排泄し、頭の中、胸の奥にあるものを、然るべき形で出すことが大切だ。


さっきも言っただろう。『 余白 』のあるところに受け取るべき必要なものが流れてきて、それを五感で誰かが受け取り、さらに形を変換して次の誰かへ流していく『創造』の循環が始まるのさ。


文字や絵のような、視覚的なもの。音や歌のような、聴覚的なもの。

自分の最も心地よい形で良い。

この世のものは全て流動して循環し、スパイラルに進化成長し、きめ細やかになっていくのが自然な姿だ。


人に渡しにくいものは、自然に還せば良い。

概念も体重も、スルスルと出ていくだろう。わかるかい?流すこと、動かすことが大切なんだ 」


「わかりました、ありがとう」


「 よかったねぇお暇なあなた。果たしてアナタが暇なだけなのか、『 余白 』があるのか。今から会いにいくのはちょうどその状態を教えてくれる存在だよ。ついでにビジンダー光線を浴びて浴びて、浴びまくって美人に変容しておいでなさい 」


女神イシスの神殿へ、とだけ告げて、フクチーぬはフワリといなくなった。


「 メーガスさん、私たちと一緒に来てもらえませんか 」


「 もちろん。これから会う精霊たちとの通訳をしてあげよう 」


残り20人の精霊との架け橋になってくれる仲間も加わったところで、女神イシスの神殿へ。


3人での長い旅が始まった。

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