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トートの精霊とパスワーキングで始める魂の錬金術探訪  作者: ごぼう星人のまさか


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<17 星>  希望のかけら

全てをぶっ壊したあと、翌日またフールチャイルドとメーガスを迎えに行った。今日はトートタロット17番、星のカードのパスワーキングだ。


「 スターの所へ行く前に、昨日の塔の世界へ行く。そこで瓦礫の中から宝探しをするんだ。その希望のかけらを持って星のカードの世界へ行く。まずは宝探しだ 」


再び塔のカードの世界にジャンプする。昨日の風景はどのようになっているのだろうか。


おそろしいほどの業火と破壊の風景はすっかりと消えてなくなり、瓦礫とまっさらな大地が広がっていた。

瓦礫の中に大事なカケラが落ちていないかをくまなく探して回る。たからものなのか何なのか、かけらと思われるものは全部で4つ見つけることができた。


「 これで多分充分だと思う。そろそろ星のカードの所へ行ってもいい?」


あぁもちろんだ、メーガスがそう言って、3人でそこから星のカードの世界へとジャンプした。


たどり着いた世界はこれまで踏み締めていた大地と違って、月面を思わせるような、凸凹した石の地面が続いていた。前方には、髪の長い女神様が右手に金の杯、左手に銀の杯を持って佇んでいる。


それぞれの杯からは、何か液体のように物質が、どんどん溢れ出ている。


女神はまるで湯浴みをしているようにも見えた。右手の筋のカップから溢れてくるものを全身に浴びている。

彼女の後ろには地球儀のようなものが見えて、そのさらに後ろには7芒星が輝いている。全てが幾何学的で、ひとつひとつの存在そのものが、宇宙秩序の中にきちんと理由を持って存在しているのが伝わってくる。

メーガスが口を開いた。


「 さっき拾った4つのカケラを、それが何なのか、女神様に見せてごらん 」


……自分が瓦礫の中から拾い集めた、両手に広げた4つの希望のようなかけらを女神に提示してみる。


「 これはなんでしょうか 」



女神は姿勢を変えることなく、静かに頭の中に語りかけてくる。


「 あなたは何だと思いますか?

1つ目は、自分を本当に大切に思ってくれる人たち

2つ目は、赤ちゃんのような純粋さ

3つ目は、思いやり

4つ目は、まほうの杖。

これらは、全てあなたが生まれた時からずっと持っているものです。まだ今のあなたは完全に活かしきれていません。愛する人たちの中で、この貴重な財産をしっかりと育て、社会の役に立ちなさい。そのためにまずはあなたが1番に、この4つの宝を自分に使ってみることです。試行錯誤を繰り返し、近くの人からまずは幸せにしていきなさい。決して欲をかくことなく、誠意を持って向き合う人を大切にしなさい 」

 

女神から伝えられた4つの宝物は、確かに私らしいと思った。私はこれまでずっと周囲におんぶに抱っこで生きてきた赤ちゃんのようなものだ。

なんとなくいつも周囲に助けられ、気づけばお膳立ての上の成功で、自分で何かをしようと思うまで、つまずく事はほとんどなかった。自分で何かをしようと思って初めて、実力ではなく周囲の力だったことを思い知らされた。


これからは人様におんぶに抱っこでなく、自分がおんぶしてあげられる力を育てる時間になった、そう確信した。

まずは当たり前過ぎて見えなかったたくさんの人からの愛を、しっかりと自覚して受け取り、感謝する。

それこそ本当の希望のカケラだ。

思っていた以上に、希望のかけらとは抽象的で、私だけでなく誰でもリマインドしておくと、必ず人生に良い流れが生まれる事は間違いない。


そして、また、この年になって魔法の杖に再び出逢えるなんて思いもよらなかった。うれしい再会だ。子供の頃に、自分で作ったり、買って貰ったり、好んで持っていたものなのだから。


「 うれしいです。ありがとうございます 」


何かウルトラマンのように変身するのかとばかり思っていた。

人間は皆生まれる時に、必ず種を持って生まれてくるらしい。

その種に気が付き発芽することが、一番初めの錬金術のステップなのかもしれない。

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