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最強の勇者  作者: 音葉
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父ちゃんとの対話

  「末那、お前は賢者本家唯一の嫡男、とゆうかウチはお前以外子供はない。つまり、お前はたった1人の正統なる継承者だ!どう言う訳で、お前には賢者の儀を受けてもら。そして、正式に賢者の称号を継承して、()()()と共に魔王討伐の旅行って欲しい」

  「そうよ、一生のパートナーになるかもしれない相手よ?カノンちゃんと仲良くするのよ」


  父ちゃんと母ちゃんはまるでおれが賢者になる前提に話しを進めているけど、突然そんなこと言っても困る。おれにだって将来の夢があるのに…


  「勝手なこと言うな!おれは将来はゲームを作る仕事やるんだ!賢者なんてやっていられるか!おれは一人にさせてもらうぞ!」

  ここぞとばかりに、おれは最近覚えた決めセリフを言い放った。

  ちなみに、これはミステリー物の第一被害者の常套句だ、正式文は[殺人鬼のいる部屋なんていられるか!俺は1人にさせてもらうぞ!]、いわゆる死亡フラグだ!

  「ちょっと!あんた!」

  母ちゃんはおれに説教しようとしていると、カノンは母ちゃん止めで、前に出る。

  「いえ、おばさま、彼の言う通りです。普通の子供な彼に夢を奪った上に、過酷な旅の運命を押し付けのは、どうかと思います」

  

  子供、子供って、お前も子供だろうが!

  カノンにかばわれたなのに、モヤモヤする。

  

  「それに、わたしは彼と違って、幼少期から勇者としての教育をされてます、勇者としての使命も納得しているし、覚悟もしてます。だから、彼に無理強いする必要はありません、私が頑張っていれば済む話です」

  モヤモヤする、カノンのすかした顔が、全然楽しくない顔が、気に食わない。でも今は彼女に乗ろう、賢者はなんでなりたくないしな。

  「そうだよ、父ちゃんは賢者でしょう!父ちゃんが魔王を倒してよ!」

  「それについていたが、ほんとに情けない話だ。5年前、ちょうど君たちが生まれる年だな。魔族がわが国に攻めてきたんだ。

  魔族四天王「呪炎のダルガァサ」。やつは恐ろしい魔竜だった、あやつの呪炎で数万人が焼き殺された。

  ダルガァサはあっという間に王都まで攻めてきた、王都防衛戦で勇者レイナと賢者の村で1番魔法にたけている俺が駆り出された。ダルガァサと死闘の末、レイナは魔竜にとどめをさせた。

  だけど、呪炎の名は伊達じゃなかった、レイナの剣が竜の顎を貫く瞬間、ダルカァサは死ぬ間際に最後のちからを振り絞りレイナに呪の炎を放った。油断していたんだ、口が封じたら、魔竜は炎を吐けないと思った。でも違った、魔竜は今まで口で炎吐いて戦ってきた、俺たちに誤認するためたった、()()()()()()()()()()っと。

  なにもない場所から炎が発生し、レイナに直撃したんだ!

あのままだと、確実に死ぬと直感した、俺は咄嗟に命分け与えの魔法を使い、レイナは一命留めだ。

  だけど、炎か消えても、魔竜の呪いは消えることはなかった。

  レイナは身体がボロボロで、俺は魔法を使えなくなった、タルカァサの呪いによって…

  俺だって、お前たちにそんな使命背負わせたくなかった。

自分の代で魔族問題を解決し、お前たちには普通の子供として過ごして欲しかった。

  親が情けなくてすまない、末那、カノンちゃん!」

  

  そう言いながら、父ちゃんはおれとカノンに頭を下げた。

  

  「ちょ!ちょっと待て!情報量か多すぎて、混乱している!というか、母ちゃん、勇者だったの?!」

  「そうよ、元だけどね、知らなかったの?」

  「知らないよ!」

  「うるさい、一々叫ばないて」

  「あ…はい」

  カノンに注意され、おれは素直に返事した。

  というか、タメ口になってた、舐められまっくている。

  

  「たから、末那、頼む!()()()を守れるのはおまえしかいない、頼む!」

  

  父ちゃんは悲痛な顔を浮かべながら、おれに土下座して来た!

  一瞬、頭が真っ白になった…

  なんておれ、父ちゃんに土下座されているの?

  ガキのおれでも分かる、土下座の意味…

  最大の謝罪、最大の頼み、そして…最大の屈辱…

  なんで?!なんで?!意味分かんない!?

 

  「ちょっと!おなた、やりすぎよ!」

  「そうです!おじさま!」


  母ちゃんとカノンは父ちゃんにやめさせようとする、けど…

  「口出しはやめてもらおう、これは賢者の血引く者同士としての会話だ、妻であろうと、()()()

あろうと、踏み込んむのは許さん!」

  母ちゃんとカノンは父ちゃんの気迫に、思わず口を噤んだ。土下座してるけど。

  おれが父ちゃんに返事するしかない…


  「わ…わかったから!とりあえず、立てよ、父ちゃん!」

  

  そして、父ちゃんは立ち上げ、神妙な顔でおれに言う。 

  「いいか?末那、よく聞け。俺達賢者の一族はな、勇者の一族に何世代渡っても返し切れない恩がある、俺達が賢者である限り、返さなくしゃならない」

  「突然、何の話した?意味わかないよ!返しきれない恩があるって、そんなのいつ返し終わるの?」

  「終わらない、永遠に返し続ける、俺の代、おまえの代、おまえの子供の代、ずっとだ。もし終わるか有れば、それは人間が()()を必要ないときだ」

  「あ…え?」

  あまりにも予想外の答えに、おれは上手く言葉出なかった

  肯定されると思うわなかった。なんだよ、永遠の恩?本当にそんなものがあるのか?難しいすぎて、おれは混乱してる。

  「賢者の儀を受ければ分かるよ、俺が言ったことを。だから、賢者になって欲しい、俺ら恩返しの為に」

  「覚悟できていないけど、やるよ、賢者…」

  父ちゃんの迫力に押されて、はいしか言えなかった。

  「ごめん、末那…おまえに重いもの背負わせる。ごめん…」

  「もういいよ…」

  もう疲れた、早く解放されたい。 

  「最後に、勇者、賢者、関係なしに、男が可愛い女の子を守るに理由は要らないたろ?例えその子が自分より強くて、すごい称号があったとしてもだ」

  「………わかってるよ」

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