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最強の勇者  作者: 音葉
3/4

金髪少女は勇者様

  父ちゃんがリビングに入ってきて、続いて無表情な金色の女の子入って来る。


  おれは思わず女の子の顔をじーと見てしまった。


  だって、女の子の姿が、おれと同じ人間に思えない位、美少女だったからだ。

 

  女の子の髪はまるで太陽のように燦々に輝いていて、だけど太陽のように直視すれば両目を焼くような刺激さはなく、目にも優しいホワイトよりな金髪。こういう色ってなんていうのかなぁ?ホワイトゴールドだっけ? 

  髪型はショートヘアよりは少し長く、優雅がありつつ、活発な感じがした。


  そして、女の子の瞳の色は淡い青だった、アクアブルーだっけ?とにかく、青い宝石みたいで、きれいだった。 

  おれがじっと見つめていると、女の子も見つめ返してくる。

  そしたら、さらに顔がはっきり見えてって、パッチリとした両眼、柔らかい曲線を描く鼻筋な鼻と淡い桜色の唇。 

  全体的華奢な体に白い貴族っぱフリフリしたドレス、まるで()()()()使()()()を小さくして目の前に現れた感じだった。

  

  「なに?人の顔ジロジロ見て、失礼ですよ」無表情だった女の子が顔をすごい顰る。 

  あ…ちょっとブスになった。

  「み…見てないし!勘違いするな!ブース!」おれが照れ隠ししようとすると…

  ボゴンオォ!!!

  巨音と共に、おれの体はぶっ飛んだ。

  あれ?なにがあった?雷に打たれたのかな?室内なんですけと…ボゴンオォ!って人体が鳴っていい音じゃないですけど…

  

  「女の子に対して、ブス呼ばわりはよくないと思うの」女の子はそう言いながら、握った拳を静かに下ろした。

  ええ?な…殴られた?はじめましてだよね?悪口を言ったおれも悪いけどさぁ、殴ることある?

  「だはははは!今のお前が悪いな、末那!運命の人だぞ?」父ちゃんがからかうようにおれに言ってくる。 

  「末那たら…悪い子ね。とりあえず、アイアンクローかけとくね?」

  

  またしても、おれはまだ地面と離ればなれになる。

  どういうか、息子の扱い雑すぎないか?おれほんとにおまえらの息子?

  

  「とにかくだ、まずは自己紹介だな。こいつは俺達の息子の末那だ。こちらのお嬢さんはカノンちゃん、今日から一緒に暮らすごとになる、喜べ、美少女と同居だ!しかも、運命の人だぞ?まず、先に末那が始めな。」先から変なテンションでおれに話しかける父ちゃん、同じ目線で。

  「わかったよ。おれは勇道末那!末那っと呼んでくれ!趣味はアニメ、漫画、ゲーム、ラノベだ。最近はミステリー系小説ハマってる。よろしくしてやる」っと言いながら、カノンどか言う女の子を見下ろしながら。

  

  「わたしはカノン…カノン・ブレイブハート。あなたと仲良くできなさそうです」

  「……」

  

  なんたこいつ?

  「なんだこいつ?」

  

  口と心がシンクロした瞬間ただ。


  「早速仲良くなったな、善きかな善きかな。運命の人だしな!」

  「なってないから!先からスルーしているけど、運命の人ってなんだよ。あと母ちゃん、下ろして?そろそろしつこい」

  「もちろん、おまえが賢者の直系で、カノンちゃんが当代の勇者だからだ」

  「お言葉ですが、おじ様。彼にはとっても賢者になる素質があるとは思いません、()()()()なしに賢者の称号を自力で手に入れたおじ様と違い、彼は何処にもいそな、ただの子供にしが見えません」

  「ちょっとオカルトかもしれないか、古くから勇者と賢者の血族は相性が良いんだ、同性なら大親友、男女なら結婚する。根拠はないけど、事実そうなっているし。勇者家系にだってオカルトはあるだろ?」

  「()()()()()()()()()()

  「それに、末那は今のまま、クソガキのままで良いんだ。出来れば、カノンちゃんも同じくらいクソガキになって欲しい。だから、末那!カノンちゃんにおまえの遊びを教えてやれ、とうやら遊ぶことすらしたことないらしいからな」

  「嫌です、意味がわかりません」

  「勝手に決めるな!おれはゲーム実況者になるんだ!賢者になることは、こいつのパートナーになることだろ?疲れそうで、嫌だ。遊び教えるぐらいなら良いぞ」

  「わたしのほうが嫌です。あなたのようなパートナーはいりません、遊びも要らない」

  

  「やはり、仲良くなっているな、なあ?レイナ」

  「ええ、わたしもそう思うよ、あなた」


  「「たから、仲良くない(ありません)!」」

  

  人の話しを聞かんない両親に、おれたちは思わず叫んだ。

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