第一話「温かい家と、温かい「おとな」」
とってもすぐの投稿となりました笑
いよいよ物語が始まります。
「今日からここが、新しいおうちよ。」
温かい家の温度に、とても驚いた。
薄汚くないふかふかなベッド。
白くてとてもきれいな壁に、木でできた床。
とっても美味しそうなごはん。
そして、とっても優しい「おとな」に「みんな」。
私が「おとな」の方に向くと、とっても優しく微笑み返してくれた。
そして、
「その目が奇病なのね...。そうだ!これを瞳ちゃんにあげましょう。」
「おとな」がくれたのは、私の目が隠れる大きさの眼帯。
「これで目のことは気にしなくて大丈夫ね。」
あまりの優しさに、泣き出してしまった。
気がつくと、もう夜になっていた。
泣いたあと、疲れて眠ってしまったのだろうか。
あたりを見回してみると、きれいなお花や、沢山のお洋服など、私がずっと欲しかったものが
おいてあった。
見ず知らずの人が、どうしてここまでしてくれるのだろう。
親がなにか頼んだ?
...いや、そんなまさか。
そうあってほしいという思いと、逆にそうあってほしくないという思いが私の頭を駆け抜けた。
「.....れちゃ......よ.......やめ.......」
バン!!!!!!
ドアが勢い良く開くと同時に、沢山の子どもたちが一斉に滝のようにでてきた。
「あちゃあ.....バレちゃったじゃん!!もう!」
と若干怒り気味で言った女の子は、とても髪の毛が長い。
「お前が押してきたんだろ!」
と荒い口調の男の子は、体の半分が真っ黒。
「もう、喧嘩ばっかしないの!ごめんなさい瞳さん。お騒がせしてしまいまして....。」
と、とても礼儀正しい女の子は、髪の毛が髪ではないんじゃないか、というぐらい銀色で、硬い。
この子達も、私と同じように奇病もちなのだろうか....。
次回は、登場人物の奇病を明かしていく内容になっています。
物語の間々に登場人物達の奇病のリストも入れていきたいと思っていますので、
宜しくお願いします!!!!