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6話

 この頃、ペースが落ちてきた....

スマン! 頑張るから!

 今、俺達は競技場の中にいた。


 「ここが、競技場だ。 お前らの世界で言う体育館、だな」

 ルクス先生が、競技場の説明をしているが、俺達の耳には入っていなかった。


 「で、デカイね.......」


 「さすが、競技場と言うだけはあるな」

 俺達は順番に感想を述べる。


 「そうだろう。 とりあえず.....」

 ルクス先生は突然、魔法で出した短剣で攻撃してきた。 俺達はギリギリのところで避けたが、もし、当たってたらと思うと、冷や汗が、流れてきた。


 「な!? 突然何をするんですか!?」


 「多分、今の攻撃は俺達を試す為にやったんだろう。 でも、結衣、さすが、第二王女の子供なだけはあるな。 さすがだ」


 「え? 第二王女? どゆこと?」


 「ほう、優希、お前、もう、そんな事まで知っていたのか」

 ルクス先生が、驚きの表情で、話して来る。


 「えぇ、職員室に行く途中に図書室に寄って少し、漁って見たら、結衣の母さんの記述がある本を見つけたので。 情報屋の癖が出てしまって」


 「え!? 優希ってバウンティハンター以外の事もやってたの!?」


 「あぁ、警察、情報屋なんかもやってたんだ。 それより、お前の母さん、最強の魔法少女だったらしいぞ。 俺に関しては何もなかったがな」

 俺達が話で、盛り上っているとルクス先生が割り込んできた。


 「話はそろそろ、終わりにしてくれないか。 君達は訓練をしにきたんだろ。 それなら、さっさと始めようか」

 そう言うと、ルクス先生は、今回は両手に何も持たずに向かってきた。 そして、結衣の方にパンチをしてきたが、結衣はそれを両手をクロスさせて防いだが、結構の距離を飛ばされた。 ルクス先生は俺の方を向いて、跳躍し、そのまま、俺に跳び蹴りをしてきた。 だが、俺はそれを受け流し、そして、ルクス先生を背負い投げした。

 すると、俺以外の二人が目をパチクリさせて俺を見てくる。

 

 「あ、あれ? 私ってこんなに弱かったっけ? あれ?」


 「ゆ、優希君、すごい! さすがだよ! かっこいいと思うよ!」

 ルクス先生は狼狽し、結衣に至っては、ベタ褒めである。 しばらくすると、ルクス先生が立ち直り、話し始める。 


 「私をこんな、いても簡単に投げ倒した奴は、初めてだ....素晴らしいぞ」


 「そうですか。 それで、これが【魔力操作】とどう繋がるんですか?」


 「いや、今日はお前らの実力を測るぐらいにしようと思っててな。 【魔力操作】の実際の訓練は明日以降からにしようと思っていたんだ」


 「そうですか。 じゃぁ、ぼ、私達はそろそろ帰らせて貰っていいですか? 今日は早く帰るように言われていたんで」 

 

 「おいまて、ルクス先生に相談したい事があるんじゃないのか? 早いうちに吐いて楽になったらどうだ? 大丈夫、ブレイズさんは説明すれば分かってくれるって。....な?」

 早々、帰ろうとする結衣を俺が止める。


 「相談とはなんだ? 私に出来る事ならなんでもするぞ!」

 ルクス先生が胸を張り、そう言ってきた。 すると、結衣が口を開いた。


 「いや、クラスメートの前で男に戻ったら、さっきまで明るかった表情が化け物を見るような表情になって...それで....」


 「それでずっと落ち込んでるって訳か....優希、お前は大丈夫なのか?」


 「ハハッ....大丈夫ですよ...ゴホッゴホ! 失礼。 それより結衣の方を心配してあげてください」


 「そうか...結衣、何かあったらいつでも相談しに来い。 これからは私が味方になってやる。 安心しろ。 そろそろ今日は帰ったらどうだ?」


 「あ、ありがとうございます! で、ではごきげんよう...優希君行こ?」


 「いや、少し外で待っててくれ、すぐ行くから」

 結衣が嬉しそうに返事をし、挨拶をした後、職員室からでて行ったのを確認してから俺はルクス先生と向き合う


 「...さて、ルクス先生、ある生徒について質問したいのですが、よろしいですか?」


 「よろしいですよ」


 「俺達が男に戻った時、周りと違って俺達、男をまるで見慣れていたかのような反応をした生徒がいたんです。 その生徒の名は、フェリア・オーウェン...知りませんか?」


 「いや、有名な生徒だ。 王族の中で地位がとても高い、第一王女だ...しかし、その生徒は貴族主義で有名なんだよ...なのに、どうして...」

 ルクス先生がそこまで言うと、黙り込んでしまった。


 「まぁ、ありがとうございます。 では、また後日」

 俺はルクス先生に礼を言うと、俺達は家路についた。 


 「良かったな。 いい相談相手が出来て」


 「うん、何時も優希君に助けられてばかりだよ」


 「いやはや、そんなことはないって、周りの奴らはお前の笑顔を見るのが幸せなんだから」


 「周りのみんなじゃない、優希君はどうなの?」

 結衣はまるで恋人でも見るような目で見てきた。 俺はその目に戸惑いながら、返事をする。


 「俺もお前の笑顔は好きだぞ。 とても心が和んでいい....それより、お前、その目はなんだ、まるで恋人でも見るような目だぞ」

 俺がそう言うと、結衣は顔を赤らめ、俯いた....あれ? もしかして、マジ?

 俺は少し考え、ひとつの仮説に辿り着いた。 もし、この仮説が正しければ、大変な事だ。

俺は結衣に早く帰るように声をかける。


 「おい! 早く帰るぞ!」


 「え? ど、どうして?」


 「いいから! 早く帰るぞ!」

 俺が強く言うと、結衣はしぶしぶ、付いてきた。 そして、俺達は急いで家へ帰って行くのであった。

 書くペースがこれから遅くなると思う。

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