4話
はぁ、学校つら....
下着売り場で、地獄を見た後、結衣達はおぼつかない足取りで、家に帰った。
「ぼ、僕の、純潔がぁ......」
「お、俺も、し、死ぬかと思った....な、なんでこんな事を...」
二人はリビングに着くとテーブルに突っ伏した。 だが、二人にはまだ解決しなければいけない問題があった。
「ねぇ、優希くん....ちょっといい?」
「ど、どうした?」
「風呂どうしよう......」
「.......あっ 忘れてた。 ぁぁぁぁあああ!!!!」
「一難去ってまた一難だね....」
「それなら、私が教えてあげる♪」
そして、母親がそんな事を言い出す。 しかし、結衣達はそれを気にするような心の余裕がなかった。
「「よ、よろしくお願いします....」」
そして、結衣達は母親に身体の洗い方などを教えてもらった。
「それにしても、結衣ちゃんの胸ってとても大きいわね♪」
風呂から上がったら母親がそんな事を言い出した。
「え!? 母さん、何処見てるの!?」
結衣は母親の言葉に一気に顔を真っ赤にする。 そして、言葉を母親にかける。
「何処って胸でしょう? 何、変な事を言ってるの?」
母親は不思議そうな表情で、返事をする。
「母さん、結衣は胸の事を言われたのが恥ずかしいんですよ」
そして、優希はそう母親に耳打ちをする。
「ゆ、優希まで何言ってるの!? 聴こえてるからね!」
「え? わざと聴こえるように言ったんだよ?」
「え? な、なんでさ!?」
「イジるのが、楽しいからだよ? 他に理由が必要か?」
「ひ、酷いよ!」
「まぁまぁ、落ち着けって。 何故、お前にこんな態度を取るかは飯の時に教えてやる」
「結衣ちゃん、優希くん、ご飯が出来たわよ」
「お! じゃあ行くか」
「う、うん」
そして二人はご飯を食べにリビングに向かった。
「わぁ、ハンバーグだ! 優希くん、父さんのハンバーグは絶品だよ!」
そう、結衣の父親の甲斐は専業主夫だった。 そして、趣味で日々、料理の研究をしている。
そして、結衣達は夕ご飯を食べはじめた。 そこで優希が口を開いた。
「さて、結衣、お前に対する態度の訳を教えてやる。 父さん、母さんも聴いてくれ」
「あ、うん」
すると、結衣が真剣な表情になる。
「結衣と母さん達は俺がバウンティハンターだって事は知ってるだろ?」
「.....知ってるよ?」
「えぇ、知ってるわよ」
「それが、どうかしたのかい?」
結衣達が結衣達は当たり前のような態度で返事をする。
「実は、二年ほど前に今回俺達が襲われた、魔女と同じ容姿をした女に結衣を暗殺しろと依頼された事があったんだ」
優希の言葉に優希以外の三人は絶句した。 だが、優希はそれを気にせず、話を続ける。
「まぁ、もちろん断ったよ。 それでも何回か同じような依頼が来たんだよ。 人を殺す事がいやって事もあるけど、自分と同じ容姿の奴を殺すってのは無理だったね。
法律に触れたくなかったし。 それで俺は考えた。 結衣と仲良くなって身の回りが怪しくなったら相談してもらえる関係になれば、もしもの時に対応出来るかもと」
優希の話に結衣は涙目になって聴いていた。 結衣の両親も真剣な表情で優希の話を聴いていた。
「まぁ、関わってる内におもろい奴だなと思ったのもこの関係が続いた理由でもあるんだけど。 まぁ、これが理由かな」
優希の話に結衣達はそれぞれ声をかける。
「優希くん、理由が何であれ、ありがどうぅ...うぇえーん!!!」
結衣は声をかけた後、泣き出してしまった。
「優希くん、結衣ちゃんを護ってくれてありがとうね。 私達もこれから貴方の
サポートを頑張るからよろしくね」
結衣の母親はこれまでの感謝とこれからの協力を誓った。
「優希くん、ありがとう。 これは結衣にとって大きな心の支えになると思うよ。
改めて、ありがとう。 さぁ、みんな、ご飯が冷めちゃうよ! さっさと食べちゃおう!」
結衣の父親は周りの空気を見て、ご飯を勧めた。
そして結衣達はご飯を食べた後、みんなでテレビを見て、楽しい時間を過ごしたのであった。
そして、寝る時間に優希が母親に質問をした。
「寝る部屋は、どうしよ」
「あ、それは結衣ちゃんと同じ部屋で布団を敷いて寝るといいわよ」
「え!? 母さん、一緒に寝るの!?」
結衣が反論するが、母親はその意見を無視して優希に一緒に寝るように伝えた。
「お前、大変だな。 同情するよ」
「他人事みたいに言わないで。 優希くんもこれからここで生活するんだから。
後、元の喋り方でもいいよ。 僕達はもう家族だし」
「分かった。じゃあお休み」
「お休みー ...変な気を起こさないでね!」
「起こさないっての。 もし起きてもこの身体だし....はぁ、何回見ても落ち込むわ...」
「まぁ、美少女ってだけよかったとしようよ。 それに早くこの身体に慣れないと。これからはこの身体の方で生活する時間の方が長くなるだろうしね」
「正直、慣れたくないわ~ 元の身体に戻った時に大変な事になったら嫌だし」
「「.....はぁ...」」
二人はため息をつくと布団に潜り夢の中へと落ちて行った。
キャラ紹介しようかな?