2話
前回は短くてゴメンなさい。
結衣を中心に拡がった光は、近くに居た魔女を光の中から弾き出した。 そして、結衣達が居た所には、二人、10歳ほどの少女が立っていた。 その事実に魔女は動揺を隠せなかった。
『な、なんだと... ま、まさかこの....』
最後までは聴こえなかったが魔女は二人の少女の事についていろいろ知っているようだった。 だが、動揺しているのは二人の少女も同じであった。
「え? 何か地面に近くなった気がする.....て、何この服!? なんで女物のドレスを着ているの!?」
「俺ってこんな女装癖なんてないぞ!?なんで女物のき.....誰だお前!? 天使くんは何処に言った!?」
とその少女は、もう一人の少女を指差して、そう言った。
「そういう君こそ誰なのさ!? それに僕のことを天使『くん』なんて言うのは、優衣くんぐらいだよ!?....君はどう見ても女の子じゃないか!?」
「は? 俺は男だし! それに俺のこと『首狩り』じゃなく、優衣くんなんて言うのは、天使くんぐらいだよ!?.....もしかして天使くん?」
「え? 優衣くんなの?」
「「なんで女の子になってるの!?」」
二人の声が見事にハモった。 そして、魔女は箒から降りて、呆然と立ち尽くしていた。
そして、これまで口を閉ざしていた魔女が口を開いた。
『ク、クソ...今回は引いてやる。 だが、次来たときには、覚えていろよ!』
何故か、何もせずに、魔女は何処かへと言ってしまった。 その途端、周りの景色が割れて、これまで居なかった人が現した。
「あ! 母さん! 怖かったよぉ」
結衣は現した母親に抱き着いた。 女の子のままで。
「おい! お前、まだ女の子のままだろ! そんなことして大丈夫なのか!?」
優衣は注意したが、結衣の母親が口を開いた。
「大丈夫? 結衣ちゃん? 怪我してない?」
「うん! 優衣くんが護ってくれたから♪」
「そうだったの。 優衣くん、結衣ちゃんを護ってくれてありがとう♪」
優衣は驚いて何も言えなかったが持ち直して口を開いた。
「母さんは驚かないのですか? 俺達、今や女の子の姿なんですよ?」
「まぁ、話は家に帰ってからにしましょう。 優衣くんもくるわよね?」
「えぇ、俺も女の子になってるので。 情報は多いに越した事はないので。 失礼させてもらいます」
そういう事で俺達は結衣の家に行く事になった。 そして、家に着いたら、結衣の父親が出てきた。
「どうもはじめまして、黒崎優衣と申し上げます。以後、おみしりおきを」
俺の挨拶に結衣の父親も挨拶をしてくれる。
「初めまして。結衣の父親の日渡甲斐だよ。君の話は結衣から前から聞いているよ。 まぁ、中に入って」
結衣の父親に勧められ、みんなで家の中に入る。 そして、リビングに入り、テーブルの席を勧められ、甲斐さんはお茶と菓子を取り行った。 そして、結衣の母親が口を開いた。
「私の自己紹介がまだだったわね。初めまして。私の名前は日渡ブレイズよ。 黒崎優衣くん、貴方の過去は調べさせてもらっていたわ」
「そうですか。 プライバシーの欠片も無い。 まぁ、いいですよ。 俺が欲しいのは男に戻る方法なので。 それを教えてもらいたいだけだから」
「じぁ、貴方達が今置かれている状況を一言で言うなら、貴方達は魔法少女になったのよ♪」
.....意味わかんねー まぁ、言うなら
「「おかしいだろ!?」」
あ、ハモった。今日は隕石でも落ちるかも知れない。
「え? さっきの魔女を見たでしょう? それでもおかしいと言う?」
「いや、母さん、魔女は居ると信じるよ? でもさ、まず少女とか性別が違うじゃん?」
それ同意見。 おかしい。 絶対おかしい。
「え? でも今や、二人とも女の子じゃない。 何もおかしくないでしょう?」
.....そうだった。 今や俺達は女の子だった。 ......マジショック.....
でも何故か女の子になったのに違和感を感じないのだろう。
それに俺達どちらもどう見ても美少女だった。
「何故、今の身体に違和感がないのか、教えてあげる?」
それは是非、教えてもらいたい。 それに元の身体に戻る方法も知っているかも知れない。
この考えはアイツも思っているに違いない。 顔に出てしまっている。
「それはね、貴方達、どちらも生まれた時から、魔力炉を持っていたからだと思うの」
....ん? 魔力炉? 意味わかんねー
「母さん、魔力炉って何なの? 全然意味わかんないだけど?」
そりゃそうだ。 それを理解するなんて、中二病の奴ぐらいだろう。
「それはね、魔法少女が魔法を使うために必要な魔力を生成する機関なの。 魔法少女になるには魔力炉は必要不可欠なの」
「ブレイズさん、それはわかったから、男に戻る方法を教えてもらいたいね」
「魔法少女になっている状態では、常に魔力を使うの。 それで普通なら、魔力が無くなって魔法少女から戻るのだけど、貴方達は魔力炉が常に魔力を生成していているわ」
「母さん、ようはどういう事?」
「ブレイズさん、ようは、魔力炉とやらを止めないと男に戻れず、魔法少女のままという事ですか?」
「さすが優衣くんね。 なので魔力炉を止める訓練をしていかないといけないわね」
「そんな......」
「大丈夫よ、結衣ちゃん、それが出来れば元の生活に戻れるわ。 だから、そんな気を落とさないで。 ね?」
「分かりました。 では、ブレイズさん、この杖はなんですか?」
「その杖は魔法少女の魔法などを強化したりする物よ」
「なるほど。 どちらかというと刀などの方がよかったんですけれどね」
その途端、優衣の持っている杖が光りだし、赤い刀身の直刀に変化した。
「「「.....!!??」」」
その場の皆が驚いた。 しかし、今お茶と菓子を人数分持ってきた甲斐さんはどういう事か分からず、平気な顔をしていた。
「どうしたの? その刀がどうかしたのかい?」
上手く書けたかな.....
難しい!