プロローグ
今、俺達は、自らが置かれている状況を把握できていなかった。
「だから、貴方達は魔法少女になったのよ♪」
と何故か嬉しそうに目の前の女性はそう言った。
....おい待て、今なんて言った!? え?魔法少女?ついさっきまで男だった俺達が魔法少女?
「「おかしいだろ!?」」
あ、ハモった。 コイツとハモるなんて、今日は隕石でも落ちるかも知れない。
「え? さっきの魔女を見たでしょう? それでもおかしいと言う?」
「いや、母さん、魔女は居ると信じるよ? でもさ、まず少女とか性別が違うじゃん?」
それ同意見。 おかしい。 絶対おかしい。
「え? でも今や、二人とも女の子じゃない。 何もおかしくないでしょう?」
....そうだった。 今や俺達は女の子だった。 .....マジショック.....
でも何故か女の子になったのに違和感を感じないのだろう。 それに俺達どちらもどう見ても美少女だった。
「何故、今の身体に違和感がないのか、教えてあげる?」
それは是非、教えてもらいたい。 それにもしかしたら、元の身体に戻る方法も知っているかも知れない。
この考えはアイツも思っているに違いない。 顔に出てしまっている。
「それはね、貴方達、どちらも生まれた時から、魔力炉を持っていたからだと思うの。
.....ん? 魔力炉? 意味わかんねー そういや、なんでこんな事になったんだっけ?
朝から、まとめてみるか。