僕死ななかったんですか?
初めまして、主に紅魔館を主点にしたストーリーを書いていきたいと思います。
面白く書けるように頑張ります。
7月の15日、今日は満月で月明かりがとても眩しく、山奥だというのにとても明るかった。どうして高校生の僕がこんなところにいるのかというと、別に道に迷ってるわけでわない、自殺をするためだ。
どうしてこんな山奥に来たかというと、街の中で自殺すると僕の死体を掃除するのが大変だろうかと考えたからだ。
まあ、もしこんな山奥でも運悪く僕の死体を見つける人がいたら、幽霊の姿で心をこめて謝ろうと思う。
そんなことを考えながら僕は丘の上に登った。
丘の上は下から心地よい風とよく分からない虫の声のおかげで、初夏とは思えないくらい涼しく爽やかな気持ちになった。
「つまらなかった世界・・・ 色あせたつまらない世界さん、バイバイ・・・」
そう呟いて身を投げ出した。 風を自分の体が切り裂く感覚が心地良かった。 今までの僕の短かった人生が、走馬灯となって頭の中を駆け巡った。
思えばそこまで悪い人生ではなかったのかもしれない。いや、他の人から見れば幸せなほうに属してさえいたのかもしれない。
でも、あの感覚がどうしても気持ち悪かったのだ。気持ち悪くて、吐き気がして、何より怖かった。
でも、これで終わるんだ・・・
地面にぶつかる直前、僕は目を静かに閉じて微笑を浮かべた。
――――――― ☆ ―――――――
「うっ・・・ 頭が痛い。 ここがあの世? まあ、確かに彼岸花が咲いてるイメージがあるし間違いないのかな?」
目を開けると、僕は彼岸花が何本も咲いている細い一本道に立っていた。その道は果てが見えず、延々と続いてる様にさえ見えた。
一時、道のりの長さに呆然としてしまったが、僕はこの道を歩くことにした。
僕の想像の中では、死ぬとすぐ閻魔様のところに連れて行かれると思っていたので、死んでまで歩かされるのは予想外だった。
それから何時間も歩いた。
ふくらはぎにじわじわと疲労感が溜まり、足取りが重くなる。そのうえ、だんだんと頭痛がしてきた。
「なんで死んでまで疲れなきゃいけないんだよ・・・ やっぱ自殺って悪いことだったのかな?」
そんなことを言いながらも、僕は休まず歩き続けた。
「・・・・入り・・・・・にしようかしら」
どこからか唐突に女性の声がした気がした。声質的に十代だと思う。
「誰かいるのか? ちょっと出て来てくれないか!」
僕は声がした方へ、かなり大きな声でさけんだ。
「気のせいかしら・・・ 今、人の声が聞こえたような・・・?」
どうやら、あちらもこちらの声に気づいてくれたようだ。
「本当にこんなところに人がいたのね、驚いたわ。」
近づいてきた女性は、メイド服を着ていた。
一瞬コスプレかとも思ったが、死ぬ寸前までコスプレしている変人はいないだろうから、彼女は本当のメイドなのだろう。
「こんばんは。 あの、あなたも死んじゃったんですか?」
「? 死んだ? どういうことかしら・・・ あ、もしかして外から来たのですか?」
「外って何の外? そもそもあなたは何者?」
「申し遅れました、私は紅魔館という屋敷でメイド長をしております 十六夜咲夜と申します。」
「あ、僕は霧島 零人って言います。 とりあえず聞きたいんですけど、ここって一体どこなんです?」
「私もまだあまり詳しくは無いけど、ここは再思の道という道です。 幻想郷でもだいぶ奥地のほうだと思います。」
「再思の道? 幻想郷?」
「そうですよね、事細かに話したいところなんですが・・・ 大丈夫ですか? さっきからふらふらしてません?」
「そういえば眩暈が・・・
「大丈夫ですか! 霧島さん、きりs・・・」
僕は多分その場に倒れた、倒れてから十六夜さんはずっと僕の名前を呼んでいたと思う。
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「この子ね、あなたが言ってた男は・・・
まあ、そこそこ顔も整っているしレミィも気に入るんじゃないかしら?
紅魔館はいつでも人手不足、特に今はね。 上手く交渉できるといいわね。」
起きると近くから、こんな声が聞こえた。
「私は朝食の準備に戻りますね。」
「私も図書館に戻るわ、あなたはこの子をみといてちょうだい。」
そう言って誰かが部屋を出て行ったところで起き上がった。
「あ、思ったよりも早く起きちゃいましたね。 あなたのことは咲夜さんから伺ってます。 今、咲夜さんは手が離せないので、私がロビーへ案内します。」
起き上がるとベットの横に赤い髪の少女が座っていた。 その少女は顔も良く、スタイルも良く、悪魔的な羽と尻尾と羽が生えていることを除けば普通の美人だった。
「え~と、ありがとうございます。 すいません、あなたの名前を聞いても良いですか?」
「私に名前はありません。ですが、小悪魔と呼んでください。 他の皆様のそう呼んでます。」
「小悪魔? あだ名か何かですか? 確かにそのコスプレも似合ってますけど、そんな設定まで作りこまなくても・・・」
「種族が小悪魔なんです! 信じてください。」
「信じろって言われても・・・」
「とにかく行きましょう。 いずれその内、嫌でもいろいろと信じるしかなくなりますから。」
そう言って強引にドアから外に出された。
向かう途中の廊下は道幅が広く、それだけでこの建物の大きさが伝わってきた。 そして壁や床、天井は全体的に赤色がメインになっていて、重厚な趣が伝わってきた。
「さあ着きましたよ、ここがロビーです。 ここで少しお待ちください。」
とある大きい扉の前でそう言ってお辞儀をし、小悪魔さんはどこかに行ってしまった。
残された僕は、とりあえず扉の中に入ることにした。
入った部屋の中には、ちょうど真ん中あたりに大きな縦長の机が置いてあった。
その上には、食事の準備がなされており、パンやバター、紅茶などの洋風なものだった。
「おはようございます。 お体は大丈夫ですか、霧島さん」
テーブルを見ていると、いつの間にか背後に十六夜さんがいた。
「もう大丈夫です。 わざわざベットまで貸していただいて、ありがとうございました。」
「いえ、ベットを貸されたのはお嬢様です。 私は運んだだけですよ。」
「お嬢様って・・・」
「私の主であるレミリア・スカーレット様です。 この屋敷、紅魔館はお嬢様が建てたものです。」
「その人は、外国の方なんですか?」
「まあ、確かに外国から来たんですけど・・・ お嬢様はそもそも人ではないんですよ。 吸血鬼という妖怪なんです。」
「吸血鬼? それって人の血を吸う妖怪ですよね? え、冗談ですよね? この世にそんな面白い生き物が存在するわけないじゃないですか。」
「面白いですか?」
「だって幽霊とか妖怪とか超能力者とか宇宙人とかサンタクロースとか物語でしか見ないじゃないですか、いるのかいないのか曖昧だから面白いんですよ」
「宇宙人とサンタクロースは、知りませんがその他ならいますよ。私もたぶん超能力者です。」
「え!? 十六夜さんが超能力者? 念力とか使えるんですか?」
「念力は使えませんが、こういうことができます。」
そう言うとテーブルの反対側にいた、十六夜さんが消えた。
「え! 僕まばたきもしてないのに どこに行った? 瞬間移動?」
「分かってもらえましたか? 時間を止めて移動したんです。」
さっき消えた十六夜さんは、なんと僕の後ろにいた
もう一回言うが、僕は絶対に瞬きをしていない。しかも、もし走って移動したとしてもこんなに早く後ろに回り込むことが出来るわけなっかた。
「本当に超能力者なんですね・・・ そもそもいま気付きましたがここが日本ってことは僕、死んでないんですね?」
「死のうとしたんですか?」
「はい、高いところから飛び降りました。 あの世界がなんか違うような気がしたから。 あ、だけど今は死ぬ気はありません。 こんなに面白いことがあるのなら、死ぬ理由のカケラすらないじゃないですか」
「それは良かったです、死んでも良いことなんてなさそうですよ。」
「そうかもしれないですね、 そういえば、ここの主のレプリカ・・・?」
「レミリア・スカーレット様です、覚えてください。」
「ごめんなさい、そのレミリアさんに会いたいんですけど…」
「すいません、レミリア様は夜に活動されますので、ただいま睡眠中だと思います。 先にご飯をお召し上がりください。 私が用意しました。」
「十六夜さんが! すごい料理上手なんですね」
「褒められるほどではありません、それと咲夜で結構です」
「そうですか、じゃあ咲夜さんいただきます」
並べられた料理は、見た目どうりかなり美味しかった。食べてる途中で咲夜さんはいなくなっていた。一人でこんなに広いロビーで食事をするのは初めてで緊張した。
「あれ、これぶどうジュースかな? 未成年にワイン出すわけないしそうだよな」
僕は、勝手に解釈してグラスの飲み物を飲みほした。 その液体は美味しいのだが、明らかに風味がお酒だった。
「やば、ワインだったな。なんか変な気分だ・・・ さっきの部屋に戻るか」
僕は、はじめの部屋に戻った。するとベッドにはみたことない紫色の服を着た女性が寝ていた。ぼくは、部屋を出ようとした。
しかし、突然現れた眠気に負けてその場に倒れた。
いかがでしたか? 楽しんでいただけたら幸いです。
感想よろしくお願いします。