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七番目 〖常住 陽永〗
「あーあ、帰っちゃった。」
まだ少し温かさが残る二つの椅子。
それを見て、ため息を吐く。
「んー、早くまた来てくれないかなぁ」
伸びをして、椅子から立ち上がる。
『みゃ〜お?』
「あ、ミィ。うん、もう帰ったよー」
机の上に飛び乗って鳴く、三又の三毛猫──ミィ。
『みゃあん』
「うん、楽しかった。楓ちゃんも雪菜ちゃんも面白くて、いい子だった!」
ミィを撫でつつ、さっきまでの事を思い出して微笑む。
「ふふ、楽しかったなぁ。
あ、そうだミィ。次テレビさんっていつ来る?本さんは今忙しいだろうし…」
『みゃ』
ミィは、不満そうにしっぽを揺らす。
「あはは…ごめんね。もちろん、ミィが1番だよ。
連れてこられた時は、辛かったけど…
でもそれは、ミィが私のこと大好きだから連れてきただけだもんね」
ミィは目を細めて、手に頭を擦り付ける。
「うん、分かってるよ。ミィ、私のためにみんなをたまに呼んでくれるし。」
ミィが私の肩に飛び乗り、顔に頭としっぽを寄せる。
だから私も、ミィの頭にそっと頭を寄せる。
「うん…わかってるよ。分かってる。
私も、大好きだよ…ミィ。」




