第15話 朝の光と夜の波紋
三連休ももう終わりましたね。
皆さんは三連休楽しめましたか?
僕は土曜日の幸せが溢れたおかげでなんとか三連休を乗り切りました。
そんな今日の物語です
駄文にお付き合いください。
今日は早く目が覚めた。
昨日の夜が早かったからだろう。
眠りの深さは覚えていないのに、目覚めた瞬間だけは確かに軽かった。
6:00から英語の勉強を始めた。
ページを繰る音、鉛筆の先が紙を擦る音。
ただそれだけなのに、朝の空気は不思議と集中を助けてくれる。
気づけば11:00だった。
五時間も途切れず集中していたなんて、めったにない。
自分でも驚くほど、思考の流れがよかった。
「人は朝に限る」なんてありきたりな言葉を、今日は素直に信じたくなった。
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勉強の合間に、ふと思う。
――ラブソングってなんだろう。
最近の曲はほとんど知らない。
好きな人の顔が浮かんだとき、
真っ先に思い出されたのは、Original Love の『接吻』だった。
1993年。俺が生まれる前の歌だ。
それでも歌詞の息づかいは、今日の俺にも届く。
「長く甘い口づけを交わす
深く果てしなくあなたを知りたい」
恋の形は変わるようで変わらないのかもしれない。
対象が誰であれ、時代が違えど、
人は同じように誰かを求め、求められたいと願う。
歌詞を読み返すたびに、
昨夜から胸に残っている柔らかい気分がそのまま熱を持って蘇る。
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次に気づいたときには17:00を過ぎていた。
今日は20:00から英語の勉強会がある。
だが、彼女は卒論に集中するため、しばらく休むという。
顔が見えない。声が聞けない。
たったそれだけで、心のどこかが少しだけ沈む。
ほんの少しだけ、だが確かに沈む。
それでも今日は惚気ている。
本当に見苦しいくらいに惚気ている。
読んだら頭を抱えたくなるかもしれない。
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夕方になってから、ようやく僕が表に出てきた。
死にたいとも思わない。消えたいとも思わない。
ただ、不安と体調の不快感が、いつもより濃い影を落としている。
脳の奥がざわつく。
身体の芯が落ち着かない。
ふらふらと浮いているようでいて、妙に重たい。
勉強会を休みたいという気持ちが強くなる。
逃げたいわけではないのに、逃げたいような感覚だ。
しょっぱいものが欲しいと思った。
純粋に塩分を求めている身体。
塩を舐めるわけでもないが、
ラーメンかカップ麺か、そういう“濃さ”を求めている。
何もしたくない。
何も考えたくない。
けれど退屈は怖い。
退屈は思考を呼び出す。
余計なことばかり考えてしまう。
だから、動かなければならない。
とりあえず食事を作ることにした。
ゆで卵を茹でる。
その間に風呂掃除をする。
お湯を溜める。
こんなにも計画的に動ける僕は珍しい。
僕は八分茹での半熟が好きだ。
俺は十三分の固茹でが好きだ。
好みは一致しないくせに、
ゆで卵を「マヨネーズを食べるための器」として愛する点だけは
どうしたわけか完全に一致する。
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湯舟に浸かる。
湯気が視界を曇らせ、時間の輪郭がぼやける。
すると急に、俺が戻ってくる。
――あの英語の勉強会、効率悪いよな。
そう思った瞬間、妙に安心した。
予習して提出して、フィードバック受けた方が速い。
発音を細かく指摘されても、翻訳は「問題ないですね」で終わる。
なんのためにやっているんだろう、と。
俺はすぐそうやって無駄を削ぎ落とそうとする。
機械みたいに最短距離を選ぼうとする。
「効率のため」の判断が、美徳のように思えてしまう。
一方で、僕は言われた通りにしか動けない。
可能性より義務を優先する。
「1と言われたら1」。
その外側は恐ろしくて見られない。
こんな風に、俺と僕はきっと共存している。
そして今日は、二人ともそこそこ上手くやっている方なのかもしれない。
気づけば1時間も風呂に浸かっていた。
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勉強会が始まる頃、僕はやっぱり憂鬱になった。
だが、参加してみれば、先生は体調を気遣ってくれた。
その一言だけで、心の重さが少しだけ軽くなった。
終わった時には21:00を回っていた。
想定より進みは遅かったが、
その分、次回の予習が軽くなると思えば悪くない。
風呂上がりの眠気と、学習後の満足感が混じって、
今日という日の輪郭は、なんだか柔らかく見えた。
朝は快調で、
夕方は不安で、
夜はどこか安心して終わる。
今日も総じて、良い1日だった。
明日もきっと充実するだろう。
夜に僕が出てこなければ――
そう願いながら、俺は目を閉じた。
今日は、暇だったけど結局はいい一日でした。
明日から普通に授業があって、バイトがあって、また色々と追われる日々が始まりますが、頑張っていこうと思う一日でした。
本日も駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。




