第一話 試験開始!
新人です。気を付けてはいますが、文法ミスなどは暖かくみてください。
『ゲノム』・・・それは、人間などの生物を構成する、設計図の様な物である。人類は、その設計図を利用し、多数の動物のゲノムを疑似的に使用することが出来るスーツを開発した。そして、人類は疑似的使用に留まらず、ゲノムを疑似的ではなくゲノム編集を施した『ゲノム獣』を生み出した。人類の制御下にあったゲノム獣は、ある事件によって世界中に散らばり繁殖してしまった。これは、『ゲノム獣』と戦う者達の物語。
プロローグ 入隊
俺は、今、『対ゲノム獣討伐機関』(AEO)日本支部に来ている。支部と聞くとどうしても安っぽいが、全国のゲノム獣の討伐をになう、日本のゲノム獣討伐の要である。どうして、俺がここに来たかと、言うと、入隊試験を受けるためである。一次試験は筆記試験。ゲノム獣討伐に関する法律が問われたりする。二次試験は面接だった。
「ありがとうございました」
俺の前の面接の女子が出てきた。『4002 神崎 葵』と書いている。
「次の方どうぞ。」
「はい、失礼します」
俺は、面接用の個人部屋に入り、椅子に腰かけた。
「それでは、受験番号と名前をお願いします」
「受験番号 4003剣崎 慧です」
「はい、分かりました。それでは、剣崎さん。初めに、この支部を志望された理由を聞いてもよろしいでしょうか」
「はい、実は、私は、数年前の『有馬大討伐』の時にここの支部の隊員に、助けられ、そこから、ここの支部に入るのが、目標でした。」
「そうですか、では、次に得意な事について述べてください」
・・・数分後
面接は終わり、一時間後に、実技試験と体力試験が始まると告げられた。俺は、その間に着替えをすませ、グラウンドに移動した。すると、俺の前に面接を受けていた女が俺に話しかけてきた。
「ねえ、君、何歳?」
「19だけど」
「同い年だね」
「そ、そうだね」
俺は顔を赤面させながら、答えた。なにしろ、この女、それなりに胸がデカいのだ。なのに距離感を間違えたかのように近づいてきたからである。
「あれ、なんでそんなに照れてるの?」
俺は、小声で
「胸が近いからです・・・」
「ご、ごめんね。私の名前は神崎 葵。葵でいいよ」
「俺の名前は、剣崎 慧。慧でいいよ」
「慧ね、了解。でさ、次の実技試験、何が出るかわかる?」
「分からん、だって、実技からは、完全にランダムだろ?俺にも分からん」
「ですよね~」
「でも、実技は多分、ゲノム獣の討伐だろうな」
「そーなの?」
「ああ、この5年間、討伐系の実技が無かったんだ」
「そっか、ありがと!お互い頑張ろう!!」
「おう!」
それから、1時間後・・・
『これより、体力試験を開始します。着替えが必要な者は更衣室にて更衣しなさい』
試験が始まり、体力試験の全貌が明らかになり、ボーダラインも明らかになった。その内容は大まかに筋力・瞬発力・持久力などだったそして、ボーダーラインは20位以内だった。そこそこ、筋肉は付いている方だと思っていたが、続々と後方から来た人に追い抜かれていった。
(まじか、全然ダメだな。だが、ここで諦めるほどやわじゃねぇ)
俺は、そこから食らいついていき、五十人中、十五位で体力試験を突破した。
次回・・・実技試験と仲間達