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数百文字の物語

Gの襲来

 我が家では流し台の上の天井にフライ返しやオタマ、ざるを掛けている。その日もいつものように使い終わったざるを掛けた。そして就寝前、水を飲もうかと流し台の前に立った私だったが、何やら頭上から気配を感じる。見てみれば、ざるの中にGが入っているではないか。そこはお前の家ではない。

 ざるを取ろうにもGが落ちてきた時のことを考えると恐怖でしかない。仕方ないのでその日は放置し、翌日ざるを洗うことにした。


 次の日の夜、寝る前に水を飲もうかと流し台の前に立ったはいいものの、頭上からカサコソと嫌な音が……。恐る恐る見てみれば、昨日と同じGがまたざるの中に入っているではないか。頼むから腹を見せないでくれ。

 私はまた見て見ぬ振りをした。


 そしてまた次の日の夜、流し台の前に立った私は、流石に警戒しつつGがいないかと恐る恐るざるの中を確認した。

 いなかった。だが二度あることは三度あると言うもので、カサコソと音が聞こえ、もう一度ざるをよく見てみれば、Gがざるの裏側に張り付いているではないか……! どうやら私の目は節穴だったようだ。私は、考えるのをやめた。


 これはもう三日も続いている。明日もあやつは来るのだろうか。勘弁してくれ。

四日目はいませんでした。

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