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CHRISTMASの出会い

作者: 樫原 せりな

2006.12.26に投稿したものを加筆修正したものです。

設定を年齢制限なしに少し変えていますが大まかには変更していないのでゆるーい設定となっています。

クリスマスイブ

約束の時間は11時

今日がとっても待ち遠しくて約束の時間より早くに着き彼がやってくるのを待った。

しかし、時計の針はとっくに13時を2周もしていた。

しばらくは何かあったのだろうかと心配もしたが、最近のそっけない彼の態度を思い出すといくら好きでもさすがにフラれたことには気付いてしまう。

彼へのプレゼントが入った紙袋を持ち上げ見つめた。

ふぅ・・・帰ろうかな。絶対、お母さんにバカにされるな・・・


ここは都内にあるちょっとした大きなショッピングモール

クリスマスの目玉であるツリーの前でいろんなカップルが待ち合わせ場所にしている。

俺もその一組だ。

彼女のプレゼントを選ぶために早めに家を出た。

きっとなかなか決まらないだろうと時間に余裕をもったが

以外と早く決まってしまった。

約束の時間は14時

まだ1時間もある……

まだ早いが、することもないので、待ち合わせ場所にいることにした。

きっと彼女も少しくらい楽しみにしてて早めにくるだろう。

そう思っていた。

しばらくまわりを観察してる俺。

本当にすることがないのだ。

そして気付いた

さっきから隣で時計を見てため息ばかりついている女の子・・・

ドタキャンでもされたのかな?

せっかくの可愛い顔が寒さのせい顔色から赤みが消えていた。

しかし俺はそんなことを気にせずもうすぐ来るはずであろう彼女を待った

もうすぐ時計の針は14時を指す。

しかし彼女が来る気配はさっぱりない・・・

俺は痺れを切らして短気といわれようとも気にしないといったふうに電話に手をかけた。

「もしもし?俺だけど今どこらへん?お前が外で待ち合わせするって言ったのに、まだ家ってどーゆーことだよ。まぁいい早くこいよ、待ってるか・・はぁ?ふざけるな、んな、こっちからお断わりだよ。」

ありえないと帰ろうとし振り返ったと同時にいきなりの大きな声と何かが当たる感覚に驚き目線を下げた。


偶然にも彼の目線とぶつかりお互いに苦笑い

「驚かせてしまい、すみません。どこか痛いところとかないですか?」

彼はバツが悪そうにほほえむ

「いえ、気にしないでください。結構長いこと待ってましたよね?」

何を思ったか私は無神経なことを聞いてしまった。

私の慌てっぷりに彼は笑いだした。


「あなたもね。」

と突っ込んだ

「そうですね。でももう帰ろうと思います。あなたは?」

彼女の名前はアイカというらしい

「ねぇ~男ってやっぱり可愛げのある子がいいのかなぁ?」

俺たちはフラれ同士ということで俺が予約していたレストランで食事をし彼女の提案で近くの公園に来ていた。

「アイカはそういわれたのか?」

俺の言葉にコクンッと頷く

「昨日、彼と喧嘩したの、待ち合わせの場所を決めるときに」

俺は黙って話を聞いていた。

「そしたら去年もここだったからいやだっていわれて・・・去年は私たち付き合ってなくて前の彼女とごっちゃになってるのはわかってたの。

そのことが悔しくて、去年の彼女と待ち合わせ場所決めたら?っていっちゃって」

暗くてわからないがきっと泣いている声でわかった。 

俺はゆっくりアイカの肩に手を回し抱きしめた。

壊れないかと思うくらいすっぽりと腕のなかに納まったアイカ

「ありがとう。」

アイカはそういいおとなしく腕のなかにいた。


私の話を何も言わずただ聞いていてくれた男性

彼の名前はトオルというらしい

「俺と彼女の出会いはライブハウスなんだ。」

私の話を聞いてくれたお礼にと彼は自分の愚痴も聞いてほしいと申し出た。

もちろん私はよろこんでと即答した。

「俺たちもそんなに長くないんだ。俺バンド組んでてライブの打ち上げに彼女は友達と来ていたんだ。綺麗な人がいるなぁが最初の印象だった。声をかけてきたのは彼女からだった・・・しばらくは電話でのやり取り・・・そして付き合うようになった。それから3ヵ月後が今の現状。笑えるよな。彼女最後に夢ばかり追いかけている人となんてやっていけない。そういったんだ・・・」

話を聞きながら今度は私が彼を包んであげるべきだと手を伸ばした。

「アイカ??」

名前を呼ばれて 手が止まった。

後ろを振り合えると一組のカップルがいた。

トオルはすぐさま対応できるように少し腰を上げた。

「なんだ、お前も浮気だったのかよ。」

カップルの男性のほうが女性を先に行かせそういった・・・

「・・・・」

私は何もいえなかった。

さっき彼の言った言葉が頭の中を木霊する

「んだよ。約束していたから心配して近くに来てみたら、まさか男と一緒にいるところに出くわすとはな」

ハンッと鼻で笑う男

「・・・私とのことは浮気だったってこと?」

やっとの思いで口を開いた私

「お前もそうなんだろう?こいつつまんないだろう?横で歩いていくにはもってこいの容姿だけど、つまんなくない?」


男はトオルに向かって話し始めた。

が、途中で言葉は遮られた。

「・・・って、てめぇ何しやがるっ!!」

後ろに座っていたはずのトオルが目の前に立っていた。

そして私をかばうように倒れこんだ。

「いててっ・・・」

顔をしかめる俺

「当たり前。なにも殴りかからなくてもよかったのに・・・」

アイカはそういい水をしみこませたハンカチを傷に当ててくれている。

あの時俺はものすごく腹が立ったんだ。

自分のことを棚にあげてアイカを侮辱した元彼に・・・


「でも、ありがとう。」

小さな声でアイカがつぶやいた。その一言で俺は気分が晴れた。なんて単純なんだろう。自分でもそう思う。

「まっ、殴り返されてしまったけどな。」

なんだかうれしくてにやけてしまいそうになっている自分を紛らわすかのように言った。

「私の代わりに怒ってくれた。信じてくれた。それだけで私は十分よ。」

そういいアイカはショルダーバックからポーチを取り出しなにやらしだした。

「何をする気だ?」

彼女の手にあるのはよく女性が顔につけるファンデーション・・・

「このあざで街は歩けませんよ。少しじっとしててください。これでごまかしますから」

そういい何種類かの色を混ぜ俺の顔に塗りたくった。

「なぁ・・・」

あざをどうにか隠そうと頑張っている私に話しかけてきた。

「なに、もう終わるわよ。」

そういい私は彼の顔から手を離した。

うん、完璧だわ。と自己満足度100%

私は何も言わず彼に鏡をみせた。

「おぉ・・・すごいな、目立たなくなってる。アイカってこっち系に進みたい人?」

自分のメイクされている部分を指差しいった。

「おかしいよね。やっぱり・・・」


私はトオルの言葉にショックを受ける。

私は進学校通っている。

周りはいい学校に 入るそればっかり・・・もちろん、先生も一緒。

だからメークアーチストになりたい。

そういった私に周りは反対した。

「なんでおかしいんだよ」

トオルの意外な言葉にびっくりする私

「夢みて何がいけないんだ。立派な夢だよ。アイカならやってけると思うぞけどな」

いままでずっと聞きたかった肯定の意見・・・

私は再度涙を流した。

さっきと違うのは 今度はうれし涙だ。

「俺も夢があるんだ」

トオルは語りだした。

「今はバンドを組んでチームをまとめているが本当はメンバーに加わらずまとめたい。音楽プロデューサーとしてやっていきたい。簡単な道じゃないのは承知の上それでも俺はやる」

そう言い切ったトオル

「だからお互い頑張って同じ土俵で会おう!!」

すごくうれしかった。

目標は違うけど同じように夢に向かっている人を見つけた。


ちょっと肌寒くて目が覚めた・・・

でも12月とは思えない暖かさだ。

少しずつ今の現状を思い出す。

そうだ昨日はあのまま・・・

「アイカ!!」

毛布をはらいのけ、急いで彼女を探した。

しかし彼女の姿はなかった。

かわりにテーブルの上に

《トオルへ

昨日は一日ありがとう。

人生で一番の思い出のクリスマスになりました。

藍華より》

手紙をグシャッとして上着のポケットに突っ込んだ。

いまから追いかければ間に合うだろうか??

しかし彼女はそれを望んでいないかもしれない・・・

しばらく放心状態だった俺

しばらくするとテーブルの上にもう一枚紙があった。

手を伸ばしてみると

昨日撮った彼女との写真・・・

2枚撮ったが1枚しかないってことは1枚は

彼女が持っている。

そう確信した俺は夢をもうひとつ追加することにした。

―――お互い頑張って同じ土俵に立とう―――


いつか必ず会おうな。

俺はココロで彼女に言った。


他サイトにはこちらの続編あります。

その設定も変更が必要となるのでいつ投稿でくるかな・・・という感じです。






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